眩しい光が辺りを照らしだす
生き生きし始める 生命たち
霜が窓に張り付いて
冬の寒さを教えてくれている 朝
何れは太陽の暖かさで溶けてくのに
でも
それまで
この冷たさに触れ ....
いつもいちばんでありたいと切磋琢磨し
それを邪魔するものを追い払いまたは粛清し
それなりの歳月はかかったけれどようやくにきみは頂きに立った
あれほどに頂きから視える世界を眺めたいと願った
....
万感の思いが たわわに実る場所は
南国ばかりでは 無いのでしょう
安息を丁寧に 縫い合わせて
絹の雑巾を 織り上げる
反物みたいに 重宝されるのです
手の暖かさを 思い出せますから
....
チョークの粉を床に撒き散らして、線だと言った。冬だった。空襲の雲が押し寄せてくる。たまらない。教室はがらんどうで、さざめくのに姿が見えない。ただ音だけがそこにいるような、ジュークボックスのような、色 ....
大好きな人と一緒の空間に居る。って考えるだけで、
....
同性間結婚が報告された娘と結婚する男性に5億香港ドル(約50億円)を与える、娘を愛している気持ちだけが条件だ。
ガガガッ・・・ガガガガガ・・・・・・
ピピーッ・・・ガガガガガ・・・ッ・・・ザー・・・・
・・・・・
CQ CQ ....
真っ黒な西のビルの谷間に
天空の王が紅く燃えながら沈んでいく。
雲は、紫、オレンジ、灰色と複雑な感情のように
むらっけのある光沢を放つ。
焼けた鉄の ....
夢は、永くは続かぬ。
それは、天を覆わんと咲き誇る
満開の桜のように優雅で美しく
そして儚い。
夢は、永くは続かぬ。
それは、木漏れ日とともに降り注ぐ ....
あたりまえだったことが
あっというまになくなるなんて
考えても理解できないことで
そのくらい世界は繊細で
過去も未来も全てを飲み込み
崩れ落ちていく
た ....
このせかいは
天国ではありません
もしかしたら子供のころに
こわく思っていた
じごくというところかもしれません
ここでは
ある人はけっこう幸せで楽しく
だいたい毎日笑っています
そして ....
空や大地や山河には
草木やからだやひかりには
水の記憶がやどるだろう
水は変化のたとえではない
水は異世界の存在をたとえている
変化もそう
異世界の存在をたとえ ....
冬の夜
わたしのうでは母に貸すものと決まっていた
ほどかれたセーターの毛糸の輪を
うでに通してかかげていると
母はそのはしをくるくると巻き取って
毛糸玉を作る
単純な作業は退屈で よく居眠 ....
桃色のトレイン
今日も誰かが
パパやママになる
わたしは
煩雑で薄汚れた
しかし時折美しく
光ものが転がる
待合室で
....
本を読んだことがある
読んだことのない 数知れない名の本を
僕の落ち着かない本屋の中を歩くとインクの匂いがした
それから 人知れぬ夜の場所へ 僕は歩いた
漂う迷いが残していた幾つもの線は
決して振り返ることは出来ないから
持っている紙が柔らかな紙になって
自在な形を折りたいと考えていた。
世界は膨張した
私の視界はせまくなる
細かな粒子の集合体は一つのきっかけで崩れ始めた
不用意な誰かの声の振動
『痛い』
と・・・・
そのまま紗のカーテンが何となく音 ....
近所の子らが小銭を握って
フルタのチョコやオレンジガムを買う
細野商店はおばさんがやっていて
娘と息子がひとりずつ
近所の子らが大人になって
いつやらクリーニング代理店になり
細野商店 ....
スーパーに並ぶ玉ねぎは
じつは人の魂です
皮をむくたびによぎるものあり
涙がとめどなく流れます
玉ねぎを最後まで
むいてはいけません
むいたらそこで、おしまいです
....
流れゆく川のように
ゆっくりとした足取りの妖精達
昨日までの汲々とした世界から区別された聖性を掲げ
大地は誇り高く実りを告げる
冬の星座も宙高く
また来る聖夜には全てが始まる
すべての予感 ....
仕事中ふと
椅子の数を数えてみたくなった
ずいぶん移動しているけれど
小さな店なのでそんなに難しくはないだろう
幼児用の椅子が足りなくなったり
学生がテーブルをまとめて島を作ったり
床のコ ....
狩猟民族としてのあるいは
遊牧騎馬民族の遠い遠い血が流れているのだろうか
トラッカーだけれどカーナビなんて要らない
iPadでGoogleMAPだけで探索し移動するのが得意になった
い ....
守るものはなんだ
この生活か
この空間か
過去を帯びた今か
過ぎし忘れられそうな過去か
そのままの先の未来か
何も見えない新しい未来か
なんでもいいから
自分を守れ
....
買い物袋を持つ
袖口から覗く彼女の腕には
野犬に噛まれたような夥しい赤い痕がある
ぼくの腕にも、
同じような痕が犇めいている ....
{引用=
長らくご無沙汰しております
要に結ばれた 松の葉が
はらはらと舞っていたりするものですから
この世で添い遂げられなかった二人の 死骸の群れのように思え
いたたまれず ....
あたいさあ
本当は
道徳的な人じゃない
自分でそんなことするのって
何だかとっても
悪いことしてる気がして
すごっく悩んだ
こんなことしてると
いつか罰があたる
ダメよ
止めな ....
ある女性から振られて
運気が下がった。
身から出た錆だった。
必死にあがいたが
ダメだった。
前世からの因縁で
地獄行きが決定した。
もう夢も希望もない。
仕事もその内首になる。
....
私は、心を失ったロボット
....
彼が学校を卒業し
規則的に飼育された褒美の
初任給は最初に受け取る聖水
システムの管理の上に
嫌がおうにも引きずり出された
学生気分の抜けない彼でも
一種の儀式として
激しく揺り動かされ ....
「大きなもみじ」
木の若芽
いろんな木の葉が散り交じる
大きい葉 小さい葉 ぎざぎざの まるいの
一面にふりまかれた気取りない木の衣装の端切れ
* ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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