罪なきガザのひとびとが痛んでいる
心のなかに埋まっている この磁石が
引き寄せる
たとえばそれが砂漠に転がっている石ころだろうとも
たとえばそれが海を漂う明日をも知れぬ泡だろうとも
たとえばそれが誰も見向きもしないような ....
残酷なギャングスター
銃口をむけながら
若いふたりと談笑している
こころでは泣いている
目では笑っている
顔では遠く考え込んでいる
みんな帰ってゆく
どこ ....
私はフレンチトーストなのである。
有史以来フレンチトーストである。
気の遠くなるような宇宙の歴史が
私が存在する必然性を担保すると
かのデカルトも明言した気がする。
モーニングといえば私 ....
はやし立てる誠意のない
ただそこには圧倒的な盛り上がりと明るさ
どんな真面目な主張も鼻で笑われる余裕を持って
無邪気に天然の美しさ
硬くわずかにしか溶けだせないシャーベットのよ ....
エジソンで言う汗だきみの眼鏡だたそがれの銀色のふち「目がね、痛むの」朝から。ひどく。大きなひたいをかくした雰囲気美人ってかげぐち。置いてきた「目が「ね、みんな持ってる」夕日の端をつかんだ。良かったね。 ....
仲違いをしているふたりから
マグカップをもらった
どちらかを使うと
どちらかに悪い気がして
大切にしまっている
彼女とも
彼女とも
仲がいいのに
どうし ....
僕は見ていた
見ていないものを その中に
いつも 掌の中に
強く信じていた子供だった気がする
きっと 誰の言葉もなく
夢見た日々は
遠のいていった 何も残さずに
思いをグラウンド ....
真剣さの重みで
天秤が壊れた
代わりを踏みにじって
俺たちは忘れる
先へ行くといい
急がずに
安らかなそれをここで待つ
どれだけ叫んでも
鏡にはもう映らない影と
変わらない君 ....
言葉は何処までも流れてしまう
僕は君とあんなに語り合った
というのに覚えていないんだ
何も
無数に星が瞬く空を見上げていると
なんだが吸い込まれそうで
目を逸らしてしまったんだ ....
自分の足元を見たら涙が溢れてきそうで
ずっと夜空を見上げていたよね
月もない暗い夜空をずっと
大丈夫だよって言葉を簡単には言えなかった
ごめんね
だけどずっとあなたが歩き出すまで一 ....
さあ、選別なさい、と、老女がまっ黒な風呂敷を広げ、そこからごろごろ転がり出たのは、大きな頭をした、不恰好な木製の人形だった。
選別なさい。枯木のように固そうな手を伸べて、老女は子供を促す ....
わたしの声があなたに届くのか
わたしは問う
あなたも問う
ヘリコプターの音
倒れたあなたたちは
手を延ばす
あなたたちは 置きざり
わたしたちは 涙する
涙は 届かない
....
あなたは何において父の後継者なのか
という問いに
わたしは おそらく負債において
といったときの
背を伸ばした麦の穂は
熱帯のようなひかりの拒否に
砕けかれていく
いまは
....
秋雨が静かに頭を濡らす
雲が流れて光が射す
落ち葉も濡れて鮮やかだ
一番綺麗な一枚を手にとり
くるくるまわすと水滴が飛び
一面落ち葉も
そうっとゆっくり
どこ ....
薬を飲んでも
治りません
何を食べても味がしません
何を飲んでも味がしません
何を読んでも感動しません
何を観ても感動しません
暗い暗い暗い
奥の底で沈んでる
何かを求める ....
きらきら
きらきら
流星が夜を駆け抜ける
きらきら
きらきら
願い事を聞く前に消えていく
それは涙の様で
「消えないで」
静寂に包まれた深い闇に
流星は私を一 ....
ふかくふかく沈んでいく
ひかりが ひとつひとつみえなくなり
一番遠くのほうで白い水仙がゆれている
たびたび あわがすこしずつのぼっていくと
呼吸しているこ ....
もう分かっているだろうけど
ぼくには詩を詠む才はあると
これっぽっちも持っていない
ぼくの詩は詩ではない
詩と云うカタチを借りた
ひとつの質問だし
ひとつの疑問の提示だ
それに答 ....
作詞 Shinji Hanagata 作曲 Johnny Raven 編曲 Delivery health angels
きみの寝顔を
見たくなかった
真実なんて
知りたくなかった
....
「いろでもいい あやでもいい」
凍った花弁に 想いを寄せて
人肌が恋しくなる程の 凍てつく夜
「ああ、もうこの夜は寒いなあ」
夜空は澄んだ 点が黒に細々と浮かんでるだけ
波打 ....
空虚なものに従って
たとえば
破廉恥な太陽に風
カモメおよび唇
宇宙人との清潔な議論
あなたはただ一つの人
静かに聞く大酒飲み放浪者
街角の人々にアンケートする哲学者のマークシートの評価 ....
カンヴァスに描いた静物画に
わたしは真っ赤な色を置く
油絵を描く時は
その目に映るものの色と
正反対の色 ....
「宇宙の信号」
木の若芽
宇宙が信号を送ってきている
開いてみよう
心をすまして
心で聞いてみよう
信号はメロディーだ
なんて美しい調べだ
光っ ....
「わたしの森で」
木の若芽
どこに行こうとしていたのかわからなくなってしまって
どうしても?わたしの森?の入り口にきてしまう
何べんためしてみても同じこと
....
「ろうそくを見つめて」
木の若芽
らせんをひもとく中に
火の遺伝子はあるのだろうか
清らかな水とやさしい気と豊かな大地の
きらめく遺伝子たちの中に
....
静かな場所で純化された記憶を
再生すれば大きくなる重い塊
忘却するために
身を委ねそうになるタクト
終わることのない伝言ゲーム
とりあえずの否定形がぞんざいに連鎖し
....
またささやかな給料日が来て
しばしの間は
生き延びられそうだ
いっそのこと
草間弥生さんにでも出向してもらって
赤い水玉の流通する世界で生きていたい
部屋の隅のワゴンには読めない本 ....
生きてきたけど
よくわかんない
死ななかったけど
なにが起きたのかよくわかんない
こどもの頃もいまも
あんまりよくわかんなくって
霧っていうか、ラップみたいなもので ....
121120
動機とは
発動機に頭が付いていないものだと思った
頭が付いて始めて動くと思った
頭がないと動かない 回らない
音がしないし役にも ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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