1

  夜に錠をかける
  炭酸水に精液を混ぜる
  クレジットカードに鋏をいれる



  2

  美術室
  置きざりのままの
  パレットに絞った絵具のこ ....
あなたに会いたいと思うことと
あなたを好きだと思うことが
同じことなのかどうかもうわからない

寒さと暑さが
痛さと快感が
朝と夜が
どう違うのかもうよくわからない

わかりたい ....
あなたの顔に
穴が一粒

紐を通してくれと
言うが

どれだけ手繰り寄せても
紐のはじまりが
やって来ない
うつくしいのは
なぜだろう

横顔 曇天 カップの重み

うつくしいのは
なぜだろう

深緑色 かわいい恐怖
ふるえて立ってる電信柱

うつくしいのはなぜだろう
死なないも ....
「キレイ」
そう指差す先にあるものを
同じように
キレイと思えなくなって久しい


自分で精一杯
半径一メートルの事さえボンヤリ
そんな時にも
作為のない共感で
「ほんとキレイ ....
  カップボードのガラスに
  葡萄の果実が映しだされる
  一粒ひとつぶ、
  丁寧に描いたみたいに



  時計の針の刻む音が
  穏やかに年老いてゆく間
  ホテルか ....
  頭の中に
  一匹の犬が眠っている
  擦れてしまって読みとれない
  古い名札のついた小屋で



  静脈のほそい暗がりを
  血液がそっと滑ってゆく
  夜、
  ....
デブ専
その言葉
聞いたことある
でも実際に
出会ったことはない
女房だって
私が今より約40キロ
痩せていた時に
その期間はわずか半年
急いで一緒になった訳で
ある種の結婚詐欺だ ....
見せないこと

言えないことで

人はたぶんできているから

呑まずにはいられない人

酔いつぶれている人が

ときどき無性に

愛しくなる

前後不覚になってさえ

 ....
風が吹き

道にぱらぱら

僕がこぼれていく

パズルが少しずつ

ばらばらになっていく

どこからか

埋められていくのか

見た目には

なにひとつ変わらない

 ....
吐く息が白くなった
あ と思う とたん 消えていく
僕のこの
行き場を持たないうごめきも
こんなもんなんだな

白々と夜が明ける
その前に街灯が消える
もう少しだけ
その願いが折られ ....
歩道橋から
ひとりでに降りてきた
自転車の荷台には
期限切れの缶詰の山。

パイプ老人は痰を吐き出し
話題に上がるのは
幾ら値切ったとか、
踏み倒した事故処理と

レジの前で立ち往 ....
 
オラオラオラァ!

モダンで薄っぺらな靴なんて目じゃねぇ

ちびて薄汚れちゃぁいるが、これが歩み続けたおいらの勲章でぇ




 
 
          
わずかにからだがゆれている
冷気さえ眠る夜に
自分がふれた蛍光灯のスイッチの紐が
ゆれているのを見て
からだがむしょうにふるえてくる
ずいぶんと経たが
もうな ....
信州の秋まつりの露店で買った

ドイツ人の老婦人が作った

珍しい山の果実ジャム

店番をしている佇まいに吸い込まれ

若い頃はさぞかし美しかったに違いない

毎年自分たちだけが食 ....
春の曇り日

新聞紙みたいなホーム

電車を待つのは

ドラフト会議にかからなかった俺

だれかに会うため旅に出る


ナミダと童貞だけ乗せて

電車は鉄路を行くけれど

 ....
ヒトが集まると
想いが交差する

いい と 悪い
二色ならわかりやすいのに

グレーが多いほど迷ってしまう

口にすれば
まちがった という気持ちが広がる

言葉はまるで
苦い ....
『死は万物に等しく訪れるが、死を悼む者の多寡は平等ではない』

『死は万物に等しく訪れるが、死者がこの世に残す未練はその限りではない』

『死は万物に等しく訪れるが、死によって失うもの ....
僕は貴方がたを幸せにしたかった
力が、力が欲しい
それでもって虚妄な現実に触れよう

高校マラソン大会
岸辺ぞいに駆ける
河口に流れ着けと
豊かな水流のことを思いながら
愛した
それ ....
タイ人とセックスがしたいって
夏にタイ航空201便で飛び立った
エンドウくん
パタヤビーチはいい感じですか
俺だって本当は
タイ人とセックスしたいけれど
タイ人よりも前に
そもそも秋田美 ....
自分を責める

君は哀しい



君はピュアだから

君はかんたんに

傷つけられる




人を

辱しめる人って

いるんだ



 ....
深紅の薔薇を投げた夜
いくつもの吐息をかさねていた

僕達の想いには名前がなかった
そんなもてあました悲しみが
僕達は好きだった

いくつもの季節を共有し
違和を閉じ込めた小箱を持って ....
タンブラーに紐を通して
腰に巻き付ける

梯子から見上げた
空がとっても高い

改装中のホテルが間違って
うちの電線を切って

エアコンの効かない部屋から
貯水タンクの影に逃げこむ ....
(ほんとう)を見なければ 
この口から{ルビ血反吐=ちへど}ははき出され 
この体は透きとおった屍になるだろう 

(ほんとう)が靄の向こうに 
段々と姿を現す時 
この足は自ずと前へ、踏 ....
あるだけの色を使った絵も
覚えたてを書き並べた字も
すべてきみの詩(うた)になる

一枚一枚
大切に束ねて
詩集はきっと
ベストセラー

表紙はきみの似顔絵
母さんが描いてあげる
 ....
上機嫌な風で
庭木は味わっている
舞踊のたのしさを

  光の誘惑で
  トカゲは試みている
  逍遥のうれしさを

    「時」の流転で
     おまえは味わっている
    ....
かなしみが風だとしたら
お前は誰だ

記憶が口から漏れる
Will

お前の自由が
かなしみだとしたら?
スッときて、パッとひろげて
ネチョっとして、ズボっとさして
ズボズボっとさして
ズボズボズボっとさして
ドピュっとでて
ササっとふいて
フーッとひといきついて
シラーっとされる
あぁ結局ひとり


あぁ

わかっている現実に
逃走してたのか

見失ってしまう毎日と

傍らにいる、音

無音……風の音

静寂の中で
今日もその音を聞いて

 ....
走り出してから 周りを見つめたら
同じ速度のタイヤが 話しかけてくれるかも 知れない

止まっていた頃には 見えなかった 回転軸が
妙に 面白くて
互いに 笑いながら 進めるのかも知れない
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
The Taste Of The Glass[group]草野春心5*12/11/24 18:16
_はるな312/11/24 15:53
5+12/11/24 15:45
深緑512/11/24 15:38
北東の水族館komase...2*12/11/24 13:37
カップボード草野春心5*12/11/24 11:10
静脈13*12/11/24 10:38
デブより花形新次012/11/24 8:25
流儀三田九郎312/11/24 7:27
パズル3*12/11/24 7:02
輪郭3*12/11/24 6:31
[:otherプテラノドン112/11/24 3:12
オラオラオラァ!殿上 童24*12/11/24 0:16
新生 デッサン前田ふむふむ912/11/23 23:52
或るジャムと老婦人灰泥軽茶5*12/11/23 23:17
ナミダと童貞吉岡ペペロ212/11/23 23:14
朧月412/11/23 23:10
書簡Ⅱ高原漣1*12/11/23 22:27
貴方がたに捧げる黒髪212/11/23 22:19
イタバシイ話花形新次012/11/23 21:56
嘘の仮面多紀8*12/11/23 21:23
デスペラード梅昆布茶3112/11/23 20:51
題名mizuno...412/11/23 20:29
無題 服部 剛312/11/23 20:23
ホッチキスでとめただけの簡単な詩集、でもそれを君は本と呼んで小原あき9*12/11/23 20:08
立ち枯れて信天翁812/11/23 19:43
佐藤伊織512/11/23 19:24
擬音どすえ花形新次112/11/23 19:22
あぁまきちぇり112/11/23 19:09
タイヤと一緒なら藤鈴呼5*12/11/23 18:54

Home 戻る 最新へ 次へ
2415 2416 2417 2418 2419 2420 2421 2422 2423 2424 2425 2426 2427 2428 2429 2430 2431 2432 2433 2434 2435 2436 2437 2438 2439 2440 2441 2442 2443 2444 2445 2446 2447 2448 2449 2450 2451 2452 2453 2454 2455 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.92sec.