てのひらひらひら
紅葉ひらりひら
ほぅらほら
どこかでだれかが呼んでいるよ
重なり合った呼吸が
色を濃くしはぜる音
夕焼けが沈んでいくように
どこかに吸い込ま ....
{引用=
男士たちが
屏風をもってきた
眠る女の 枕元にさかさのそれは、
薄の天に 雁が地を飛び去っていく
踏み絵さながら 鏡のおもてに裸足をのせる
足元をみつめれば むこう ....
誰もいない夜
深く青い闇を張って
微かな水音
澄ます心もないのに
曇り空の上の星を伝って
願いは まぶたの裏を駆け抜ける
あなたがいない日はいつも
いつも柔らかな雨が降って
か細い ....
彼女はうたえる女の子
彼女はすてきな女の子
彼女を遣って並べれば
彼女はたちまち女神のよう
彼女、すてきだぜ
*
彼女はおどれる女の子
彼女はきれいな ....
眺めているだけ
視線は2メートル自由型
テレビの縁を泳ぐ
入信してしまいそうな黒髪の
とてもきれいな女の子
少女は、いつも夢をみる
シンプル ....
ことばは
しょうじきなのだ
できないときは
できないと
わたしにいわせる
むりなことは
むりだと
わたしにいわせる
わたしよりさきに
いきものなのだ
ことば ....
クリスマス会が行われた
みんなまだ小学生だった
りんごすくいをして プレゼント交換をして ケーキを食べた
だけど一番覚えているのは会場の窓だ
吹雪で窓の外は真っ暗で何も見えなかったけど
その ....
今は見えないけれど
必ず良質な世界はあるはずだと
そう思い川を眺めた
誤ったことをしてしまったけど
必ず今度は間違えない
そう思い思考は翔けた
あつい吐息をはいて
いくつもの夜を越えたけ ....
波には波より速く泳がなければ乗れない
パドリング、波、ボードに乗る、
波に着地するようにボードに乗る
ボードの先端が波頭に乗っている
波頭が白く砕け白く生まれ変わる
それ ....
月曜日が休みになった
連休などありえない流通業で日曜の休日も
夕方は次の日の積み込みに時間を割かれる
小学校と中学校の転入手続きが残っているのだが
嫁さんとの勤務シフトがあわない
ま ....
ふくらみの去ったあとに
なぜつめたさが残るのだろう
もともと無いものばかりもとめる
いつも見つめるたびにこぼれる
気持ちになまえをつけるのはやめて
指をあらって
木を植える
....
祭りのあとに目を覚ます
戻ってこなくていいブーメラン
大阪出身の宇宙人
GTPについてはね
私も言いたいことが
あるわけでして
ガンマだとか
なんだとか言いますけどね
その数値が高いからってですよ
酒やめろとか、脂もの食うなとか
そんなことね、あんた
出来 ....
霧のように
降りだした雨が
渚を
細かく波立たせる
見えるのは
人の去った岸辺
雨に見えない彼方の
ひかり
ぼくはこれまでに一度も、
ほんものを所有したことがなかった
ことに気がついた。
かつて幾度も、ほんものらしいにせものや
にせものらしからぬにせものを、
ばかみたいにつかまされてきた。
つか ....
やはりですね
完全自由化となると
そこそこ質の良い娘が
大量に東南アジア近辺から
入って来てですね
いくら日本人は色白好きな人が
多いと言ってもですよ
現実、ギャル系も
意外に人気が高 ....
命は異相にも存在する
断て断て
忍耐
断て忍耐
でも命を使うのは此処
ばら色の人生からまる
いばらの人生からまる
美しさは永遠からまる
命は異相 ....
時間を掴み取って宝箱に仕舞っておけるのなら
僕は、初めて君と会ったあの古ぼけた体育館の片隅で
君に卓球をやろうと声を掛け、ガムをあげた
あの時間をそのまま宝箱に入れよう。
あの時の気分あの時の ....
121128
番号で呼ばれるのになれておりますから
わさわざ氏名を読み上げないで欲しいなと
声の好い看護師を睨み付けるように無言で立ち上がり
ドアを横柄に開け ....
121128
動物の生態を観察していますと
時々驚かされることがあります
これだけの筋力で空を飛んだり
水に潜ったり
想像外の能力を発揮したりするのです
....
わたしには、
嫌いなものがある
それは自動ドアに映るわたしの姿だ
内股歩きの巨体が
いくら進んでも前に行かない
こ ....
ひとの嫌なところばかり目につくようなときは
いつも体調の良くないときだった
窓ガラスに切り取られ
ビルから眺める
都会の光や影そのもの
そんなことはこんなところじゃないと ....
121128
困難に打ち勝つのが試練だと
プールの中でしがみつく
泳げない子の手を離したら泣かれてしまった
時期尚早だったかなと反省したが
それ以 ....
眼の中の
草を刈る人たち
そのふむ土に
灰はあるのか
黒く固まる
もうひとつの眼
形状に
手をくわえれば
風
内部へと
身体を沈めていく
....
「大丈夫ですか?」と聞かれ
「大丈夫ですよ」と答えるばかり
勢いで
喜怒哀楽を漏らして
記憶の海原に投げ出されるくらいなら
一つも残さず
グッと呑み込み
しまっておいた方がま ....
彼女の背後に男が立っていた
時間も場所も分からない
男は小さく手を上げる
さよならするみたいに
彼女はふりむいて、誰かの名を呼ぶ
雪の下にビスケット缶が埋まっている
破れた写真 ....
彼女は雪の墓地に立っていた
長かった髪は短く
麦畑のような輝きはもうない
ビスケット缶を持つその手だけが
昔のままだった
膝までしかない小さな十字の
雪を払い
彼女は遠く ....
いろんな天気があって
いろんな空があって
自分で選べるわけじゃないから
ただ黙って歩くしかない
ひとりだと思えばさみしい道も
みんなおなじと思えばがまんもできる
不特定多数のだ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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