月や星を手に取り転がし 口へ入れて吐き出し、また口の中で転がす よく泳ぐ魚は海面を境に映る月の遠く忘れられない記憶たちだ 波風模様をつけた砂丘は 旅人の足跡止まる、長編の楽曲をのせた遥か線 ....
自分自身を言葉が伝えられたなら
僕は だけど そう思って 生きてきた
何故だろう だけど わからなかった
僕は何故生きているのだろう
そう思うほど だけど
眠気がやってきた すべてが遠い ....
はじめ!
の掛け声で始まる祭りは
一年に一度のコトで
何万の人、人、人が
何万のパイ、パイ、パイを
投げて投げて投げて
飛び交う皿
飛び散る白
飛び回る子
そ ....
ひとの哀しみを
知りたい
深く…より深く
青いビーズの散らばる
大広間に
君と寝そべっていた
手を…手を繋ぎたい…
....
アリアドネは悟った
彼はもうこの迷宮から
二度と帰ってこない
「きっと、君のところに戻ってくるよ」
そう言った貴方の瞳の
絶望の色
私は気付きまし ....
ジャック・ダニエルを呑んで
やってられないとつぶやく
おぞましい闇を
月明りが潰す
猫のようなきみの手も時に
すばしこいジャブを繰り出す
痣模様 ....
枯らせたくない花ばかり
両の手に溢れる
会いたくて泣けども
抱えきれずにこぼしてしまう
いつも間に合わなくて
いつまでもこの手は無力だ
守りきれない
たくさんのまたたきを
ただ見ている ....
{引用= (stones)
喜びは
あなたの膝に
置かれた石
(eyes)
漆黒の髪と
睦み合う指の
眩暈をもよおす
数 ....
うしろからきこえる声
噛み切れば
冷たい雪を
ひとつひとつ積むだろう
棺の
かわいた脈動
その影を
一本の湿地の思想に
束ねている
あなたの
まぶしい眼光 ....
1
眠るってなんなの
とても
生きているとは思えないほどの平穏だろう
なにも知らなくてもわかる
静かなことはわかる
2
目を覚ますと
ありとあらゆる音が聞こえ始めて
驚き ....
スマホってのが
スマートフォンの略に決まってる?
てめえ、調子にのってんじゃねえぞ
俺の言うスマホはな
スマトラ半島掘り出し物件のことなんだよ
インドネシアの人口
無駄に多いわけじゃねえん ....
弱味 君の顔がちらつく
アルミホイルをカシャカシャ噛む
コネがないと過労死
月が隠れているこんな夜は不穏
雲間から微かに漏れる月光が狂わせる
人も獣も機械も大地すらも
何が起こっても不思議じゃない
当たり前のことだと君は言う
四十五億年の時を刻んだ地球からすれば ....
「もも色の風だよ もも色の風だよ」
と誰かが言った
そんなはずはない
冬の真っ只中なのだ
「もも色の風だよ もも色の風だよ」
とまた誰かが言う
窓を開け のぞいてみると
確かにもも ....
ぱし
ぺし
ぴちゃ
筆の先にたっぷりと
絵の素をつけて
カンバスに投げつける
あか
あお
き
だったもの
色を混ぜれば混ぜるほど
0に ....
ひそひそと
みんな いっしょに
雑談タイム
今度の ランチは
どうしよう
タイムでも
パラリ ちらして
ちらし寿司
そうだね そろそろ
ひな祭り
だからかな
料 ....
「僕はブサイクだ」と嘆くルドルフが愛しくて仕方ない。
大きな鼻は真っ赤な色をしている。
(泣かないでちょうだい、私のかわいいトナカイさん。)
実際には届かない手で、私は彼の鼻を撫でる。
....
いきなりですよ
変な外人
語弊があったらすみません
変な外人の前に座らされて
身辺情報について
聞かれてもですよ
これって、こいつに話して
大丈夫なんかな
って誰だって思いますよ
え ....
座礁した船に乗っている
船は岩に乗り上げて
じわじわと水も浸食してきている
私は生と死を同時に思う
におい
においが違う
磯のにおいと共に
「喰われ ....
わらい
旋律よ
愛が乗せて
風に惑う
泣いているのか
跪けば
誰が笑う
慟哭
もうれつないのちが
ひめいをあげている
わからないものが
てにはいらないの
むさぼるせかい ....
皆が助けてくれる。
皆が声を掛けてくれる。
皆が救ってくれる。
死んではいけない。
2時間も電話で話して
くれる人がいる。
心配してメールをくれる。
本をくれる。
本当に俺を救える ....
世界は昨日もこんなに泣いていました
1人 リビングでコーヒーをすすりながら目を通す
相変わらずこんなにもひどいままです
良くも悪くも映像は気軽に教えてくれる
....
も吉と歩く
何もない冬の午後
も吉と歩く
はたちの頃 一年ほど日記をつけた
何も残せず ただ消えてゆく日々が
とてもこわかった
時間はたっぷりあったのに
いつもの散歩道
....
どこにも代わりのない
私だけの詩を描いてみたい
心のなかのもやもやがそう言う
私という存在が唯一無二のものならば
出てくる言葉もそうであるべきなのではないか
そうではないということは
....
真夜中に目が覚める
暗がりを頭きりさく
いい一日になりそう
いい一日になりそう
間違いの手のひらに到着
午前3時42分
間違いは熟睡
靴下を片手に踊る
捕まえてあるフクロウ ....
寒い
寒い
この寒さが
ぼやけた空間と
僕の輪郭とをひきしめ
くっきりとこの
生命
を路頭に立たせる
胸のうちに手を合わせ ただ
今日ひとひのこと ....
めーだいまー
めーだいまー
電車で子どもが叫んでいた
駅名が踊り出す
乗客に笑みがこぼれる
明大前
よりなんかいい
おなかいっぱいだからいま本読むとたぶん気持ち悪くなる
書店を回遊しているとき耳に入った女子の台詞
そんなふうに思ったことはなかったけれど
満腹だと確かに本は読めないかもしれない
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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