プラットホームを歩いていたら
数歩先で人と人とが
すれ違いざまに接触した。
体と体の打ち合う音がして
ボタンがひとつ
床に落ち、私の足もとに転がった。
思わずそれを拾い上げ
視線を元の場 ....
現実が歩くと言うので私はトイレに駆け込んで鍵をかけた
その中で私は虚構を排出し続ける
現実は次は自分の番だから早くしてくれと言う
その中で私は虚構を排出し続ける

虚構は野菜ときのこが腐った ....
紛れない妖
嘯くか現実
まほうは幻
感じてよ熱

余地のない議論
めぐらせよ策
予知された結論
おろせない幕

奪われた誇り
あきらめて自覚
おとずれた光
よみがえる感触
 ....
シュレッダーにかけられた美しい哲学も 空港で踏みつけられた時計の神経も 郵便に紛れ込んだ一粒の生命体も 残らずお湯の湖に浸していく 足から尻、腹から肩へと 気圧と水圧の嶺の接する所へと 宴は際限なく皮 .... 枕元に
吾輩は目覚まし鳥を飼っておる
朝六時
けたたましくそいつは鳴く
日に ひとたびしか鳴くことが叶わぬゆえ
遠慮などこれぽちもしない

起きなければならぬ
なんとも理不尽であるが仕 ....
エントランスとか言うな

工業地帯にほど近い

どこか鉄の匂いのする町の

杉板貼りの二階建て

くもりガラスの引き戸

開ければ土間と廊下

左手に下駄箱あり

廊下のは ....
泥のような感情を

いつまで押しつける

彼女の中に

何を残せたのか

それを知ってどうする

いつかのやりとりの中で

ギリギリで生きていた俺も

自分で手にかけてしま ....
詩を書いて
どうなるのかと
考えていた
疲れた心で


昼間は眠り
ネットをする 夜
まだ 金は
残っていた
すっぽりと紅葉を被り

ひのひかりを浴びる

こっそりと山を歩きながら

誰にも気づかれないようにと

鳥の鳴き声をまねて

飛んでいく

雲が急に流れだし

しっとりと山 ....
久しぶりのまばたきが
わたしにしみわたる
たった一度で世界をすべて
洗えるとは思っていないよ
日々あれもこれも忘れていく中で
でも、きっと忘れない
あの日の空、光
似たよ ....
それなら
好きにしたらいいと言われた
好きにしたら知らないよと
言われたみたいで
不自由を感じた

だから
好きになんかできないと言ったら
言われたからこうなったと
責任を問われるの ....
強くなりたいと
いつもおもっている
ほんとうの強さも知らないのに

おちつけ
いいきかせる自分のこころが
小さいことも
おぼえていよう
明日またあるくために
青空の下で歌いたい
防音壁に囲まれた
カラオケボックスの中でなく

往来の真ん中で歌いたい
国会議事堂でも歌いたい
処刑場でも歌いたい
葬儀場でも歌いたい
教室でも歌いたい
職場でも ....
ぼくたちは青信号に照らされて生きている


街は青信号でいっぱいだ
青信号は 沈み また 昇る


昇ったら 微笑む 
部屋に青信号の 西日が射す


ぼくたちは青信号に照らされ ....
大雨。 外は魚を焼いたようなにおい。
今月の日記は虫の画像が多い。

朝は大雨、
半分だけ残っていたチーズむんパンを食べ、
弟のお盆に置いてあった神戸カスタードメロンを食べ、
歯磨きして寝 ....
ゴカイとミミズが一緒に暮らしていた

ゴカイは名前の「点」からなのか
しばしばミミズに誤解されていた

「やっぱり」と「どうしても」を繰り返し
ますます誤解される原因は
名前のせいだとい ....
{引用=
冷たい
雨がふりだした
雨宿りする安らぎの軒は、どこにもなかった


若いものは 走りだし
きた道をもどり始める にぎやかな娘たちも
年老いたものは 天をあおぎ
荷を背負っ ....
グッチョレの泉には
液の精霊グッチョビアヌスが
棲むと言われていた
タマンキと弟子たちは
グッチョレの泉に宿をとり
一晩旅の疲れを精霊に癒してもらう
つもりだった
グッチョビアヌスと ....
幾何学模様の闇が重なる
夜の底に
ひそやかに灯る青白い共犯

夜が明けて
其処に残されているのは
誰にも読み解けない証拠だけ

誰もが息を呑む
美しい証拠だけ
そのひとは腕時計を見る
そのひとの腕時計は1分1秒狂ってはいない

そのひとにもなんのためかは分からない
でもそのひとは腕時計を見る

そのひとにもなぜ正確に時刻を合わせるのか
でもその ....
倒れて来そうな 書物に埋もれて
雑学を
これでもか これでもか と
紐解く 瞬間

引っ張った 一本の 赤い糸に
間違って 締め付けられる

そんな筈は ないじゃない
そんなつもりじ ....
十万人の弁慶が向かってくる 通天閣の泣き声が京都まで聞こえたのでした 給湯室にオレの悪口 作詞 Shinji Hanagata 作曲 Johnny Raven 編曲 Delivery health angels

ローション 
それは 愛の形
ローション
それは 燃える 情熱 
 ....
声にならない
だからこそ 叫んでいく

言葉にならない
だからこそ 綴っていく


少し振り返ると
とてもよく似ている
混沌としていたあの時代に
行きつ戻りつしていたあの転換 ....
はじめて
人を傷つけた時のことを憶えていますか
私は初恋の少女をいじめて泣かせました
その時にはじめて”罪悪感”というものを知りました
好きな人を泣かせてはダメなんだと分かりました

は ....
          
ことばのない土を
ことばのない空を
断崖が しずかに線を引く

その聳え立つもの
佇むわたしの踝は  
夕凪を握りしめている
その夏の
無効をうきあげる
屈折 ....
記憶はなにを食べて生きながらえているのだろう

指先から冷えていくのを彼女はまだ気づいていない

埃を吸ったあとの掃除機をそっと抱きしめる

モーターの余熱が伝わって やっと明日につながる ....
月の舟に乗って
子供たちは夜を往く

魔法の絨毯
空飛ぶ木馬

月明かりに照らされて
夢を喰らい
子供たちは夜を往く

月の舟に揺られて
夜はそっと更けて行く

月の舟に乗っ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ボタンホールsample6*12/12/4 13:53
思想膿漏いぬぐす2*12/12/4 13:09
没頭(ソネット)かとう ゆか112/12/4 10:07
twitter葉leaf512/12/4 9:16
吾輩はペットであるそらの珊瑚1212/12/4 7:57
「アパート」四歳の記憶ドクダミ五十...7*12/12/4 4:02
追慕とサルベージ村正1*12/12/4 3:57
四畳半の失業者番田 012/12/4 2:43
秋の音灰泥軽茶7*12/12/4 2:17
サイレン______...112/12/4 1:09
自由という不自由を感じる自由イオン3*12/12/4 0:51
あした朧月312/12/3 22:54
鼻歌礼賛詩まーつん3*12/12/3 22:54
西日が射す八男(はちお...312/12/3 22:48
大雨nemaru3*12/12/3 22:34
世の中はゴカイだらけ八男(はちお...312/12/3 22:24
雨の子月乃助9*12/12/3 21:20
アソコ伝 24章花形新次212/12/3 20:56
名のない罪塔野夏子5*12/12/3 20:24
そのひとは腕時計を見るHAL6*12/12/3 20:12
締切藤鈴呼3*12/12/3 18:55
十万人の弁慶が向かってくる北大路京介4*12/12/3 18:17
通天閣の泣き声が京都まで聞こえたのでした112/12/3 18:16
給湯室にオレの悪口3*12/12/3 18:16
Life in the lotion花形新次012/12/3 18:09
だからこそkomase...2*12/12/3 16:46
自己愛いぬぐす1*12/12/3 12:32
追悼のうた—デッサン前田ふむふむ312/12/3 11:07
自家中毒そらの珊瑚16*12/12/3 9:36
月の舟に乗って[group]未有花12*12/12/3 9:35

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