「ねぇ、貴方。」
そう呼ぶ 私

「うん?何?」
そう答える 貴方

その歩幅が
いちばん幸せ
教習車で好きな子の家の前を通る  クラス企画に誘われない お隣の不味そうな飯の臭いがする 僕の膝の上で
小さく寝息を立てている
かわいい君


起こさない様に
そっとテレビのリモコンを
無理な態勢になりながら
んぬぬと慎重に手を伸ばす


そんな不自由が
案外心地よ ....
もう一度あえたらいいなと思う
僕たちは日だまりのなかのベンチに座って
何もしゃべらない
言葉はすでに失われてしまった
もうすぐ思考も
輪郭も失ってしまう
だからもう一度あえたらいいなと思う ....
ずいぶん長いことご無沙汰しておりました
その後お変わりございませんか

昨年は大量のクスリを飲んでしまい
あなたや他たくさんの方々に大変なご迷惑をお掛けしてしまいました

なかなかうまくこ ....
前略 神社の境内のながい石畳の階段を歩いて きずきました
わたくし カドウ域フェチなのでございます
鳥はイキモノの可動域を知らせてくれる 
「愛(う)い奴 もちと 近こうよれ」と おもうほ ....
「ほーら 極右政権だよ」
「パパ・・・」
たいそう
お花畑ですね

微笑みながら
交わせる日がきたら
みんな
なにもかも捨てて行くような
恋ができるのに
真実味はすべて
神様に
咀嚼されてしまった
ちりぢりになって
虚空へ
ツイートされる
街並み
草花
コンクリートロード
あいまいな音楽みたいな
朝のひかり

カツサンドとか
 ....
人生なんていうけれど

それって 今日のこと
それって 今のこと

ためいきも
呼吸のひとつなら
次すう息はあたらしい

まえをみて
まわりをみつめてあるきたい

今を
今日 ....
アバンギャルド・チックな文言より

体制批判を

おや?それって同義じゃねえ?

多くをアバンギャルドに求めた結果

本来的な意味は陳腐になった

本来は

芸術をもって

 ....
もうずっと
ぼくの肩に羽を痛めた鳥が止まっていて
まるでささやかなおとぎ話みたいだと思う
なのにぼくときたら
宝石も剣も持ち合わせてなくて
ひとつだけ残っている
鉛のこころくらいはあげられ ....
今日も歩いていると

いつの日かの私が

朴訥と佇んでいる

でもなんだか薄皮で安ごしらえ

色もくすんで生気がないが

手を広げて空に向かって伸ばし

かかとを上げて

 ....
全自動

機械化された巨大な工場から

生み出されていくコンビーフの缶

ねじをくるくる回すように

側面の皮を剥ぎとっていけば

感覚がむきだしにされていく

フォークで突き ....
己が一番美しい時に
化粧を覚えた少女は
素の顔を誰にも見せぬまま
女となり
老女となり
やがて
横たわる冷たい屍となる

その顔に
再び恭しく施される
化の粧

唇に置かれた紅 ....
先を歩いていたあなたの
姿が見えなくなって
やがて足あとも消えた
砂漠の何もない町で私は
水だけを買って店を出た

かすかな電波を拾い
疲れた馬を励ましながら歩く

私が疲れても立ち ....
見えない羽の
影だけがゆく
屋根の声 水の壁
土の壁が吐く
赤い花


午後から暮れに降る光
影から影へ流れる川を
何かの波がさかのぼる
がさがさとした
爪のはざま
 ....
肺にまとわりつく
あらゆる風のにおい
浮遊したまま沁みついて
綯い交ぜの過去が迫りあがる
目を伏せれば目蓋の
こちらにせかいの明滅がみえる
まるで蝋燭を眺めるように

移ろいでいく木の ....
男に振られたからって
詩なんか書いてちゃダメよ
しかも愛だとか別れだとか
そんなの最悪
あの娘
きっとまだ処女なんじゃない
なんて陰口叩かれるのがおち

そんなときは
近くの公園にデ ....
彼はどちらかといえば
常識的な犬であった

子犬の時代には無邪気さがそのまま
天衣無縫な彼らしさとして愛された

けれど訓練士によって人間の基準を
与えられた代わりに彼は常識的な成犬にな ....
横向き 横向き
オチオチ歩く
横向き 横向き
カサコソ歩く

オチオチオチオチ 一匹で歩く
カサコソカサコソ 大勢で歩く

川を泳いで
道を渡って


道を渡って 車に轢かれる ....
こわい経験をして

これからも

こわい経験が控えていることが分かっていると

ぼくのキャパシティは少しだけ上がっている

点と点を結べば

その線ぐらいは一気にゆけそうだった
 ....
ほら、風だよ
君のやわらかなほっぺをなでていったのは
みえないものは優しい友達

ほら、風だよ
みえないものは みえなくていい
みえないものは みえないからいい

ほら、風だよ
いつ ....
蛇がとぐろを解き始める まっすぐ進む為に

山々は賢者の年月を重ね 黒髪の若さを絶つ

純白の息を積もらせる この冬

 爪垢の取れない曇り空 目に入る雪の棘

 名残の竜は最後まで  ....
見えない赤い糸 
すれ違う運命 
報われぬ想い 
それがあなたと私の出会いだったら
それがあなたと私の愛だったなら 
それさえもあなたと私の全てだったのなら 
闇を切り裂くような叫びも  ....
冷たい潮の香りが怖い
{ルビ蚕=かいこ}のように丸くなって
意識を沈めよう
聴こえるは 船の汽笛
朝には赤道近くまで 行くのだろう

こんな寒い夜は 誰かの温もりに
{ルビ抱=いだ ....
子どもは揺りかごのなか、ぐっすり。と水になる。
笹船のように耳だけをうかべて、聴いているのは、さざ波の音。
僕は、耳を手のひらで掬いあげ、扉を押し、ひらく。
足下には砂、埋もれた階段、月明かり、 ....
国語の課題。
『次の文章を読んであなたの感じたことを書きなさい』

その課題のあとに書かれた長ったらしい文字の羅列。どうも昔のお偉いさんが書いたらしいが、そんなことどうでも良い話。

壊れて ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
距離感柊 蒼衣312/12/8 13:14
教習車で好きな子の家の前を通る 北大路京介1112/12/8 11:57
クラス企画に誘われない012/12/8 11:56
お隣の不味そうな飯の臭いがする012/12/8 11:55
君が好きキダタカシ2*12/12/8 11:47
図書館の脇の公園のベンチrabbit...512/12/8 11:14
かさぶた涙(ルイ)512/12/8 9:34
稼働域フェチるるりら19*12/12/8 9:32
クリスマスプレゼント吉岡孝次512/12/8 9:20
めー112/12/8 8:15
朝のひかり112/12/8 8:12
いま朧月412/12/8 8:00
先鋭的ドクダミ五十...4*12/12/8 7:37
三等星衣 ミコ512/12/8 4:48
風船灰泥軽茶6*12/12/8 4:20
コンビーフコンビナート5*12/12/8 3:59
化の粧夏美かをる22*12/12/8 3:28
ひとりmizuno...412/12/8 1:31
夜と白 Ⅳ木立 悟212/12/7 23:58
そのゆくえ高瀬212/12/7 23:44
若者の詩花形新次012/12/7 22:49
自殺志願の犬梅昆布茶812/12/7 22:31
凪 ちひろ612/12/7 22:30
ぼくはちからだ吉岡ペペロ412/12/7 22:04
遠い丘からそらの珊瑚1012/12/7 21:22
蛇年へ朝焼彩茜色512/12/7 21:21
文字綴り屋 ...1*12/12/7 21:21
汽笛川上凌5*12/12/7 20:53
音の城sample512/12/7 20:43
ひねくれ者の自習詩月012/12/7 20:42

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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