もう炭酸水を凍らせるのはやめよう
昨日からにわかオリンピックファンと暮らしている
雪の丘に
さびしさの吐息が あまりに
白いから
夜空の星を 一つだけ
拝借いたしました
忘却というそれを 手にすれば、
私の ちいさな家には、
いれものが みつからないの ....
明けきらぬ朝
まだ薄暗い空に
ブーメランのような白い月が落ちている
あれは誰が投げたのであろうか
キミに投げた言葉は
めぐりめぐって
自分に帰ってくる
受け止めて ボクは自分という存 ....
耳をふさげど聞こえるうめき
目を背けても視える奇妙な果実
空から落ちる黒い灰を敷きつめれば純白
{ルビ社海=ソシエシー}にうかぶ小舟のような魚雷艇
いまどこを漂っているのか
....
{引用=
洗濯を終えたあとの洗濯槽に、頭をつっこんで
耳をすます
見えなくなったものを見に行くために
目を閉じる
という所作を、毎朝の日課にしている
庭で、貝殻が咲いている
耳に ....
121210
これからのおとといろがかもじいー
あたまのてっぺんからこえがするから
おーいとさけべばほーいとこたえるのさ
きらりとすべりな ....
ベン・シャーンは線の魔術師
展覧会のフライヤーを見ながら
頷いていた僕は浅はかだった
企画展の最後のセクション
彼の最晩年の連作版画
そこに並ぶのは線の魔術師に相応しい
震えるよう ....
指相撲は手を握る
握りあって闘う
風が色を脱いで
凪と転生したのでようやく
息をつける嵐のあとの
藍色の雨のなか
隣に誰の無く
歩く傘を持つ手がそ
っとふるえるのは
これは
弱さじゃないよ
、と聞くものも無く ....
忘れずにふってきた雪の
冷たさ身にしみて
憧れや
理想がすっととけてった
雪もまた
これが現実と
おもう白 真っ白な雪
晴れわたっていなさいね
かなうのならば、
かなう限りは
おまえの空を
喜びなさいね
馳せてゆきなさいね
どこまでも
どこまでも
たやすく
他人を切り捨てぬ ....
それは見覚えのある匂いだった
忘れてしまったわけではない
ただ興味が失せてしまっただけ
冷ややかな笑み、その後味は甘酸っぱく
放課後に校則違反をした君のように
柔らかく、透き通っていた
....
かつてミキティの
わきの剃り跡に
目を奪われた
男子は多いはず
ミスする娘って
すごく惹かれるのよねえ
そう、完全無欠
まったく隙を見せない
女なんて
全然可愛くないんだから
股間 ....
ある温暖な朝の事
一本のひかる跡がありました
ナメクジの生きるに必然の
粘液の跡です
「気持ち悪」とか言わないでね
よくみれば綺麗におひさまのくれる光を反射していますよ
....
火のない部屋のなかに
あなたをさがしている
茶色く終わった時間がころがっている
あの日
海には
六羽の白いからすが
まるく座っていたそうだ
傷口は凍るので
わたしたちはまだ ....
それでも僕は
生きている
それでも僕は
息してる
それでも世界は
動いてる
それでも世界は
蠢めいている
まずまず
こういう事で
精を出す
ますま ....
知ってた
みたことある
ここは春
夕日の庭に
すみれが俯いている
きょうの
最後の陽光は
わかっているよ
とうなずいて
わたしの誕生花を
すべらかな
風のてのひらで
撫ぜて
....
神経の先の先で
感じながら
切り刻む
牛のはらわたとか
全部
誰かの
自己模倣だけど
冬だから
モツとか煮込むでしょ
包丁から
感じてるはずの痛みを
....
遊女
太夫という名のあるいは
花魁という名の華があった
ほぼ大名や貴族あるいは富商といった上層の遊びであったらしい
歴史的考証は別にして
要するにスナックのねーちゃんだと思ってい ....
凍らせたノイズとけ始めている
プリンも寂しがる夜が膝の上
釣る人は釣られる
寝そびれた夜は
色の濃い記憶が押し寄せる。
色の濃い記憶は私を蝕む。
暑い夏の日、緑と黒のコントラストと、
目が開けられないくらいの
つよい光に包まれた景色
『ここは世界で一番幸せ ....
お前の名前は悲しみなのだと
その女は言った
あれは夏の夜
目眩のするような
焦れったい熱を知った
本能を知った
美しさと、醜さを知った
嫌悪と、不安
少しの嫉妬
鞄の中身 ....
これでおしまい
さよならする
かなしいきもちに
さよならをする
なかったことには
できないのだから
おぼえているしか
できないのだから
これでおしまいにして
このさきのえ ....
体臭は毛布のようだ
男臭い布団はそれだけで暖かい
男にとっては逆だろう
遠い子宮の記憶を辿り
疲れた胎児は体を丸めて
全てを忘れて眠るのだろうか
女の体の匂いの中で
私には子宮より
....
冬になるときみは
樹下の落葉をひろい集めて
ぼくの胸のうえに載せ
火をともしたものだ
それ以外に
やり方のないような手つきで
あのなつかしい ....
孤独は堆く
薄緑色の小鬼が
片目を瞑って
夜道を歩く。
飴色の酒壜を携えた
一人の小汚い男が
片目を瞑って
夜道を歩く。
それぞれが
それぞれに
それぞれを ....
今宵、風の
滑るような冷気の端に
一本の象牙が生えていて
きみは両手で
そっと包みこむ
通り雨の過ぎたあと
かなしさの残る街の片隅
電 ....
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