親指と人差し指をくっつけて

くるくると

小さな切れ端か何かをまわしてごらん

そよそよと

煙がうっすら流れていって

誰かがあれれと

寄ってきて楽しそうに笑うよ
花のなかの蜘蛛が
雨を見ている
花を踏んでも 花は花のまま
垂直や そうでない水を受け入れている


自制の効かぬ音
道の途中の日時計
色褪せた鍵
水たまりの頬

 ....
僕はだれにもあいたくはなかった
きみいがいのだれにも

僕にはうたさえなかった
でもちんもくにもたえきれずに
ことばをさがしていた

絶望なんてぜいたくななやみだった
くうきょよりはま ....
着かざりの甲殻類の魂が戦車に乗ってゆくところは
街の白いコンクリートのまぶしい場所
未来への憧憬をつめこんだ
尖った踵でポーズをとるおしゃれな街
見た目うつくしく頑丈でかたい貝殻に
隠れるた ....
息が上がる
罰ゲームのように選手になった
中学の時の駅伝大会の思い出が甦る
襷は受け渡されていた
持久走は苦手だったが
途中で放り出すわけにはいかなかった

息が上がる
今日襷は受け渡 ....
懐中時計の竜頭をぬくと
(それはウィスキーボトル)
なかから水があふれてくる
振幅のはげしい針のうごきが
ふいに軽くスゥイングして
ひろがる液体に
手をかざす こぼれ落ちる しずくの糸。
 ....
歩くとうしろに足跡がつく
これは紛れもない自分の跡だ

こんなものに惑わされて行くのはもういやだ
こんなものが自分のすべてだと思いたくない

今いることを思って
いたいのになぜだろうか
 ....
輝くもの

それは君のその命

今一瞬の君

ずっとずっと永遠に輝いていて欲しい

いつか誰かに心から愛されてそうして家族を作ってくれたらいい

君がこれからすることはもっともっと ....
つるつるの
のっぺらぼうより
ささくれだった
心のほうが好きです
だって
何かが
引っかかりやすいから


という言葉を残して
その九十六年の生涯を
未だ全う中の
山本兵衛さん ....
浸食された、
銀縁のせかいは
褐色したちきゅうをみて

かなしい、
ね、
と笑った

ぼく達のうたごえが
煤色にしゃがれても

願わくば艶やかに
あたしもさあ
屈託なくさあ
「諦めないで!」ってさあ
言いたい気持ちはあるのよ
でもね
人間て
そんな単純なもんじゃないって
思うわけでしょ
それでね
ちょっと控えめにさあ
お肌三 ....
できるなら
現場(そこ)でも祝福の気持ちでいたかった
たとえば
生涯一度の自分の家なら
これに関わるすべての人に
笑顔で労してほしいじゃないか


+ + +


行きの渋滞を避 ....
私は自由です
とわざわざ言ってしまうのは
自由になりたがっている時
ほんとうの自由はなんだろう
探している
そのために生きている
それは言い過ぎている
でもそれでもいい

冬にねむる ....
子どもが笑う
それがすべてだ

泣いている
理由はさまざま
見つけて
取りのぞいて
満たして
抱き締めて

温かい布団と
美味しいご飯と
安らかな心地を

子どもが笑う
 ....
二十歳前後までの人生の幸福とは
花びらのように可愛く
また、はかない
その一方、かけがえのない人を
失った悲しみは強く、また永し
花びらのような幸福は
花びらよりも早く散り
枯枝の悲しみ ....
                   121211





これからの音と色がかもじいー

頭のてっぺんから声がするから
おーいと叫べば、ほーいと応えるのさ
キラリと滑りながらゴ ....
世界に絆された朝
ぼくは新しい季節を病んで
この際 庭をつくろう と思った

夕闇に隠れるのはいつも
小さく白いものでなくてはいけない
遮光カーテンに締められる心地よさ
あるいは 安寧! ....
今思えば…
確かに僕は…
いつも君の…
好きな曲をかけ…
好きなテレビを見ていたかもね…。

だけどね…
それは…
ちっとも…
君メインの…
生活なんかじゃ…
なかったんだよ。
 ....
レースのカーテンを
くるっと頭に巻いて
わたしは花嫁さん

バラの模様のテーブルクロスを
ふわりと羽織ると
わたしはお姫さま

お手伝いようのほうきに
さっとまたがると
わたしは魔 ....
首都高に陽は沈み
滞りのなく済んだきょう
帰り道にも屈託のなく
靴を脱ぎ捨てようなんて思わずに
橋を渡ることができた

今は部屋にくつろいでいる
五畳のわたしの聖域は
しっかりと夜の帳 ....
たしかに生えそろった、指
蟻は、盲目だから
横断する、じぶんの影を知らない

青い電球、とかげ、数字の9
コップの底に、沈んだトランプ
薔薇が、刺さる

円卓に、砂
図鑑から切り抜か ....
胸が張り裂けそうだなんて陳腐な台詞でも足りないくらいに
目も合わせられずかといって逸らすこともできず
瞼もしくは震える下睫毛をぼんやりと
見つめ返しながらぼくは次の瞬間を待ってる
纏わりつくよ ....
ばてている狛犬 もう炭酸水を凍らせるのはやめよう 昨日からにわかオリンピックファンと暮らしている 雪の丘に
さびしさの吐息が あまりに
白いから


夜空の星を 一つだけ
拝借いたしました


忘却というそれを 手にすれば、
私の ちいさな家には、
いれものが みつからないの ....
明けきらぬ朝
まだ薄暗い空に
ブーメランのような白い月が落ちている
あれは誰が投げたのであろうか

キミに投げた言葉は
めぐりめぐって
自分に帰ってくる
受け止めて ボクは自分という存 ....
耳をふさげど聞こえるうめき

目を背けても視える奇妙な果実

空から落ちる黒い灰を敷きつめれば純白

{ルビ社海=ソシエシー}にうかぶ小舟のような魚雷艇

いまどこを漂っているのか
 ....
{引用=
洗濯を終えたあとの洗濯槽に、頭をつっこんで
耳をすます
見えなくなったものを見に行くために
目を閉じる
という所作を、毎朝の日課にしている


庭で、貝殻が咲いている
耳に ....
                   121210



これからのおとといろがかもじいー

あたまのてっぺんからこえがするから
おーいとさけべばほーいとこたえるのさ
きらりとすべりな ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
これも何かの縁だから灰泥軽茶4*12/12/12 1:21
夜と白 Ⅴ木立 悟512/12/12 0:44
あいびき梅昆布茶1312/12/12 0:27
寄居虫鈴置友也2*12/12/12 0:14
持久走による世界の捕え直しのためのエスキース(習作)N.K.3*12/12/11 23:18
プロセス [フラッシュバック]鈴置友也3*12/12/11 23:14
足跡加藤1*12/12/11 22:57
輝くもの桜 歩美4*12/12/11 21:08
仮名の告白[group]花形新次612/12/11 21:07
早春012/12/11 20:09
桃井かおりvs真矢みき花形新次112/12/11 20:05
基礎に埋めたぜんまい乾 加津也19*12/12/11 19:59
自由とあした朧月212/12/11 19:16
幸せのゲーム小原あき12*12/12/11 18:42
死者HAL3*12/12/11 17:42
幸せのゲーム(縦書き)あおば3*12/12/11 15:49
世界に絆された朝綾野蒼希0*12/12/11 14:03
好きと好き清風三日月112/12/11 13:38
じぶんとなにかの境界線miruki6*12/12/11 13:34
サンクチュアリでの夜の、もっぷ1012/12/11 13:31
幸せのゲームsample2*12/12/11 13:26
ソネットは忘れたMélodi...112/12/11 13:05
ばてている狛犬北大路京介212/12/11 12:46
もう炭酸水を凍らせるのはやめよう412/12/11 12:46
昨日からにわかオリンピックファンと暮らしている112/12/11 12:46
星どろぼう月乃助13*12/12/11 11:58
帰去来器そらの珊瑚7*12/12/11 8:36
絶えざるか絶叫高原漣012/12/11 2:39
裏側望月 ゆき1012/12/11 0:56
幸せのゲームあおば2*12/12/11 0:12

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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