詩を書くためにかたまる
詩を読むためにかたまる
音楽を演奏するためにかたまる
喜ぶためにかたまる
楽しむためにかたまる
ひとかたまりになる
かたまりがかたまる
これら以外がたまること ....
離れてゆく船尾から
手を振るあなた
晴れやかな光射す午後に
まっ白な服を着て
握りしめた写真に火を付ける
二度とあなたの哀しいいのちを
逆に引くことが出来ないように、
灰 ....
革命を誘う流行歌に
追われるように町を出た
急ぐ鼓動に縋りつく
取り残された想いを
繋ぎとめる術さえ知らず
繰り返す季節の中で
眩しそうに笑う
赤く火照ったあなたの目尻を
忘れない ....
僕は疲れていた
疲れていないはずはないのだ だけど
そんなことを 雲の向こうに 考えていた気がする
ぼやけた 島が見えた気がした
人に会った気はしない
眠気が次第にやってきた
僕 ....
もしも違うなら
君は誰だろう
あの子が探していた人だろうか
居なくなってしまったあの人だろうか
それとも、何かを知るにはあまりにも
大人になりすぎた僕だろうか
君が座った木陰は虹色で
....
『休み時間』
前髪が縒れて見えなかったのは
なぜだろう
なにが見たかったのか
汗で額にはりついて
かみなり
森のさらに向こう側で
ここからだと雲も低く見える
灰色の
....
私たちは踊る
円の軌跡を描いている
踊り疲れた貴方
今日の最後の時間
ウィスキーを飲んでお別れ
最後の青春
高層窓には
飼い馴らされた
セレモニー
夜毎
あどけない肯定が
滑らかになる
背筋は
かたいまま
柔らかな囲いは
重たくなって
屋上 ....
あなたには
笑わせたい 人は いますか
笑わせたいひと と
笑いあって いますか
笑わせたい はずなのに
泣かせては いませんか
笑いあった そのあとで
にじむ 涙の 話なら ....
石段の上に腰を下ろして拾った柿を食ったら
随分まずくて捨てた
雲が途切れていく向こうの
群青の空
この静かな空間で
脳が死んでいくような気がして
おもむろにズボンを下ろして
パンツを ....
今日も飛び交う正論の中
まくらを盾に這って出る
ぎざぎざのネイルを施したおまえの搦手に
理論武装した猿がいく
信号の先の看板を見落としたのは
天使について考えていたわけではない
おまえ ....
あの頃約束した想いを守れませんでした
誠実なふりして格好つけていました
求めるばかり我が身のことばかりでした
傷付けない為と自分を偽り嘘つきました
最後の最後まで嘘をつきました ....
大地に降り頻る金色の毛はブロンド女の陰毛でそれを知らないから食べたりできるのだとチュパカブラがフェイクファーのマフラーを抱き締めながら言った。そいつのしているのもやはり金色でおれはゴールデンバットを吸 ....
とある日に
みんなうまれてきたというのに
今日はとくべつな日だった
それだけで
ほんとにうれしくてやさしくて
めいわくかけてありがとう
もどかしい
まちが ....
だれにでも好きな位置がある
それは例えば常連のBarの席や
馴染みの喫茶店で座る席
Raceだったそうだ
先頭を走るのが好きなひとも
中段のなかで揉まれるひとも
最高尾から前をいく ....
騙したり
騙されたりが
あることは聞いていたけれど
本当は何も
知らなかったのかもしれない
何故なら
わたしは
幸せに育ち過ぎたから
幸せに気付かないくらい
幸せに
という言葉 ....
猫飯
帰ってきたのは、夜が明ける頃
雲が右から左へ
流れてゆきます
とかげがしゅっと
石の裏へ隠れると
パンダがあくびをもらし
孔雀が羽を広げます
体を温めるため
やかんに水を ....
犬がワンワン吠えるので外を見たら 月がキレイだった
宇宙が素足で降りてくる
あなたの笑顔に金メダル
n次元関数の座標軸の一端にしがみついて
グラフのn次曲線を眺めている視点から
三次元を眺めると歪んだ感情が広がる
感情という名の空間を認識しているのだが
座標軸に沿ってスライドして0へ
....
本意として巣箱は天井が取り外し可能にしてある
開けてみる 開けた事は 光感知に 鋭敏な おめめによって 即ち 感知される
そこに 指と言う 感覚器官であり 創造も成す 肉体の一部を 下ろ ....
木立からうまれた
馬たちは渓谷の水を
跳ねて
氷の粒のような
白い息を吐いていた
やさしさからうぶ声を
晩秋の空にあげた
手のひらの沈黙を
コートのポケ ....
糸が切れた首飾り
はずむ毬のように真珠たちが転がっていく
この道のむこうに海があることをおまえは何故知っている
宝くじ売り場の横が男の仮住まい
ジングルベルを枕に凍えて眠る
....
葱のねっこを捨てずに水に挿しておく
数日のちにその断面からあおい芽が現われて
明日にむかって伸びていく
これは生きている{ルビ証=あかし}
多くのものは要らないという
水と
空気と ....
言葉を何度か口にした
昔の方が
まだ 良かった 景気は
それは 一体 なぜだろう
情報が引き起こした
不景気を
しかし 色濃い
眠気が 妙に
朝の 高速道路 ....
その日唐突に乱れ散った雪は
特別の匂いがした
かさりかさりと私の知らない音がして
歓声がぱらぱらとあがった
音もなく後頭部から染み入るように支配する
それが私の知っている雪
氷の味 ....
きみが写真のなかで笑う
だけの日日になって
きょうも散歩道には
影法師が一つ
靴音も一人分
でも炊飯器は相変わらず一回に
四合を炊いているよ
楽をしたくって
バックグラウンドノ ....
君の名を呼んでいる 誰かが
そっと、呼んでいる 誰かが
君は振り返る、その時
街路の中で ビルのてっぺんで
君は恋人との愛撫のさなかにも、その人の声を聞く
君は不安そうに ....
らっぱっぱ
らったった
ラッパ の パッパ
ピーチク パーチク
種撒いて
咲くかも 知らぬ
桃の花
愛でる ばかりじゃ
飽き足らず
飽き空きもせず
ロッカールーム
....
2397 2398 2399 2400 2401 2402 2403 2404 2405 2406 2407 2408 2409 2410 2411 2412 2413 2414 2415 2416 2417 2418 2419 2420 2421 2422 2423 2424 2425 2426 2427 2428 2429 2430 2431 2432 2433 2434 2435 2436 2437
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.42sec.