その叫びは
のどもとを切り裂かれても
大地を揺るがしつづけた
橋の上の
絵巻の中の真理にも似て非なる
声を失った叫びよ
先端に棲みついた幻想が
路傍の杖を振りまわし
あらゆる影のかたち ....
夜の天幕はマグネット
キミが蹴ったつまらない石ころを
引き寄せて
星にすりかえる
朝が来るまで
せめて忘れたふりしてる

自分が永遠に満たされることのない
闇であることを

さみし ....
いつもなにか隠している
私のポケットは
私の手を隠してる

ほんとうのことって
だいたい残酷
綺麗な嘘でラッピングしても
すきまからみえてしまって
かえって傷をつける

不器用な人 ....
軍手の布地が手の水分を奪う

支給品は きゅと引けば地肌が見える粗悪品

レースの手袋じゃあ無いんだから

指紋の汚れを爪で掻き出そうとしても これは染み付いた汚れだ


あかぎれの ....
ヒツジが眠っている
先を越されてしまったので
きみはなかなか眠れない


ヒツジの夢を追いかける
かすかに指のさきが温かい
温もりはだんだん体じゅうにひろがり
いつもの草の道に迷いこむ ....
子供に絵を描いてみせるのは難しいよ

辛辣なんですよ子供って

でね

自分が子供だった時の

残酷なまでの無知と

まっさらな網膜の鋭敏をほんの少し

思い出したりするのです ....
終わったショーがぼくを呼んでる

一度目は朝焼けに
二度目は真夜中に

三度目はきみの声に引き戻されて

終わったショーがぼくを呼んでる

今度こそ逃がすまいと
ぼくの想いが世界の ....
自転車を走らせながら

夜空を眺める

近くて軽い

感触が迫っている

もう少しで届くよ

立ち上がり私は伸びていく

ビルよりも高く

今日食べたラーメン

箸です ....
雨降っていたけど
傘はいらない灰色の夕暮れ
窓越しに眺めていたが

なにかに恋い焦がれ
外には出たが
どこに行ける気もなく歩く

日当たりのよい植え込みと
車のあいだ抜けて
 ....
潔白な残雪をこそ愛さん、
残雪は陽に当たりて玉の如く輝く。
雪は清水を滲ませ具に燦めく肌整え、
芽吹きを助く恵みを与く、
涙の結氷種子を愛づ、
黒衣の無児、杖付き雪原踏み歩く、
傘を傾 ....
そういえば雨は降っていない
だから洗濯物を
取り込む必要もない

僕は寝ぼけた眼をこすり
猫が座っていた座布団の温かみを
確かめた

そういえば雨は降っていない
隣の庭の土は
乾い ....
ああ掌の石のつぶてをもって
君の正義を証明すればいいよ

さあ辛いことや気に入らないすべてを圧し拉いで
忘却すればいいよ

逃げ出す先があると過信する
長い坂道 降り出す雨がきっと
君 ....
は かなげな
じ ぶんの
め のなかの光が
ま だ、あると
し んじ
て 
あの歌が気軽に歌われていたころ
あの歌のことはみんなが
わかっていた
あの歌が
気軽に歌われていたころ
あの歌は
線路の上で寝そべったって平気だった
あの歌は
いくらお酒を飲んでも
 ....
真昼の目覚め
白い光が降ってくる
氷りつく冬の正午
透き通るガラス窓の向こうに
陽が覗く
全てがかえる
  (卵から)
私 − いや、独りで
(たち)
ゆっくりと生えてくる
伸びて ....
空の底の渦を見ていた
塩の海に降る
塩の陽を見ていた
岩から生まれる木を見ていた


息を吹き
声を吹き返される
上も下も
冷たい光の径


捕食の森の
 ....
爪は冬にのびやすい
良く水を飲み
多く分かれる
手のひらを埋める群集
白旗と痛みを今日も観に来る
耳もとに流れついたさまざまな木を
彫っても彫っても同じかたちにしかならないので
枕もとに置いたり
うなじにぶら下げたりしていたのだが
いつのまにかまた流れ去ってしまっていた
 ....
無量無辺のこのことを
寄る辺なき時代の卵白が包んでいる

さかさまつげを背にして眠る
わたしたちの
やさしい負けはいつの日も決まっていて
いつか必ず
だれの目にもとまらない場所で
 ....
さみしくたって
あいたくたってねぇ
きみのうたを
きいてたら
まるであした
あえるんじゃないかって
もしかしたら
もしかしたらって
ちょっと
ほーんの
ちょっと
だけ
うふふっ ....
寒いからさ
ほら
もすこしちかづいて

おしりを
少し
近づけただけなのに
不思議だね
二人の白い息は
まるで湯気のようだよ
随分我慢したはずだった
やいばが突き刺さっても
空は空だと知りっぱなしのこのうつろな
何もないとおもうことで

和歌を詠むように
涙を流した
美しいみ寺の春を
思い浮かべるように
こ ....
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは関係ありません


佐藤:私の名前は佐藤亜美。この物語の主人公。
   北大路学園に通う17歳の高校3年生。
   これはある日の教室 ....
あたたかい
舌が落ちる
膜の内側
このまま
撃ち落としたい
叶わないけれど
愛くるしければ
朽ちる様を見たい
この左手を引いて
ひとときの
おわりのはじまり
海まで歩いて五分
日当り良好の 
離れの寝室の
大きな窓辺から
隣の国が見えてくる

そんな気がして
今日は霞がないから
風来坊になって
紙切れのように
軽く飛ばされてみた

 ....
だって、そうだったって

立って、立ち上がって、

立ち上がっても

手だって

ふくれあがって、

かたくなって

頭だって、頑なで

手伝ったって、そうだったって。 ....
子供が生まれて初めてのクリスマス・イブの朝
旦那がプレゼントは何を用意したか?と訊いたので
「絵本とぬいぐるみ」と答えると
「そんなんじゃ、全然足りない!」と言い放って家を飛び出して行き、
ま ....
隠し事はいつも耳の裏にあり、
ことあるごとに私に囁いては、
痒くなるそこに汗は溜まる

神は黙っているのが仕事だ
それは私が沈黙を不得手にしているからこそ
その果てない鈍痛のような粘性に傅 ....
ロマンティックが好きである
もう恋をする年ではないけれど
恋をした思い出なら
心のポケットにいっぱい詰まっている

怒りでベッドに
携帯投げつけたことも
男の背中をグーで
思いっきり殴 ....
もっと寒くなれよ冬
体を貫く冷たさで
焦がれてゆくばかりの心を
殺してはくれないか

もっと寒くなれよ冬
町を駆け抜ける風の
ありのままの勢いで
一緒に海へゆこう

春がくる前に
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
叫び/岸辺綾野蒼希3*12/12/28 11:32
マグネットそらの珊瑚20*12/12/28 11:10
ふたつのポケット朧月412/12/28 8:27
あかぎれぎへいじ18*12/12/28 8:19
眠るヒツジyo-yo912/12/28 8:11
取り戻すのは簡単じゃないドクダミ五十...2*12/12/28 4:45
幕間Mélodi...312/12/28 4:33
軽い夜には自転車はよく進む灰泥軽茶6*12/12/28 2:43
アイルランド小景すみたに112/12/28 1:38
雪を巡る二篇0*12/12/28 1:14
そういえば雨は降っていない藁谷 正太312/12/28 1:03
うつくしい人瀬崎 虎彦012/12/28 0:52
ご挨拶御飯できた代112/12/28 0:36
線路藁谷 正太512/12/28 0:35
LOVEwithin4*12/12/28 0:32
夜と白 Ⅶ木立 悟312/12/27 23:45
ノート(49Y.12・27 Ⅱ)[group]312/12/27 23:43
ノート(49Y.12・27 Ⅰ)[group]512/12/27 23:42
陰をあたえる平井容子1712/12/27 22:52
よぞらみあげてこころゆくま...212/12/27 22:30
寒いからさ。112/12/27 22:24
虐げられて玄一212/12/27 22:11
女子高北大路京介11*12/12/27 20:27
残骸312/12/27 19:38
海まで歩いて五分subaru...21*12/12/27 19:30
だって御飯できた代212/12/27 16:01
サンタになんか永遠になれない夏美かをる14*12/12/27 15:44
話されて/流されて茶殻1*12/12/27 15:15
【 恋に遊ばれて 】泡沫恋歌16*12/12/27 14:17
もっと寒くなれよ冬四角い丸5*12/12/27 13:58

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