いつか見た虹
御託ばかり並べて 書き終えた気になったノート
片隅に書いた パラパラ漫画だけが前に進んでく
下書きばっかりで そこから進もうともしないくせに
急に嫌いになって 破って ....
得体のしれないものが浮かんでいる
球体なのか
立方体なのか よく分からない
時々 雀がとまる
もう一年以上浮かんでいる
雨で落下するわけでもなく
風に流されていくわけでもなく
そこに 浮 ....
君の髪にリボンを結んであげよう
可愛らしいピンク
ピュアな白
情熱の紅
空みたいな蒼
柔らかなイエロー
爽やかなグリーン
君が悲しい黒を結ばなくてもいいように
僕はずっ ....
夕焼けに向ける背中にいつも話しかける
あなたの白く暗い眼のなかに
今は何が映っているのか
細く響くラジオと
揺らすグラスの氷の音に
あなたはいつも
何を思うのか
わ ....
屍がゆっくりと土に溶けてゆくことを
哀しいとは思わない
それよりも
土に海に帰ることができたなら
それは祝い事
骨壺に納められた骨を
いつまでも眠らせることは
不可能だ
いつかやってく ....
なんだろう
死の予感だ
俺には
いつもそれがある
血を吹いて
嵐のように
くず折れて
紙のように
我身にぶちまける
観念的なファシズム
軋む、軋む
軋む脳細胞
....
朝
目が覚めるたびにひとつの果実がつぶれる
一面に広がる光の前で
目を閉じることができない
生まれたままの姿で
死ぬことのできない光たち
僕が主食にする甘い果実をつぶしていく光たち
生死 ....
おかあさま
ねむれぬよるにかぞえましょ
さくをとびこすひつじさん
おとうさま
ひつじのこどもはどうしましょ
ねむれぬよるもあるでしょに
あんずることはありませぬ
うさぎがこぎだす ....
書き散らかした
言葉のきれはしを集めて
布団にしていたけれど
とうとう
足の踏み場もないほどになってしまったので
優しく重ねて
クリップで留めておく
クリップが
あなたの詩集だよ、 ....
立ったとき
ちょうどいいぐらいだと
座ったとき
パンパンになって
チャック壊れたり
お尻ビリって
破けたりするの
だからDの世界では
これを
スタンディングウエスト
シッティングウ ....
茶色の液体を溜めている 冬の間
白く染まるわけでもなく 雪が積る
この冬はコタツは出さない
丸くなるのは 代わりのマイクロファイバーのチビモーフ
君サイズ
本物の毛皮身につけて ....
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なんだか「にぎりめし」って気分しない?
粗塩を手にまぶして聞くなよ
「ああ、君の得意料理だからな」と返す
成立してるのか? 会話とし ....
貴方に抱かれたい日は
甘い色の下着を身に纏うの
少しだけ香水をつけて
薄く彩った顔で笑うの
堪らなく愛しいから
理性なんて丸めて棄てて
無骨な指を絡めて ほら
もう 覚悟は出来て ....
新年がやってくる
お腹にいた君も
来春には中学生
中学生ってどんなだったっけ?
お母さんは中学一年生のとき
素敵な仲間に囲まれて
ときにはいろんなもめごとに巻き込まれたりしながらも
....
オーショー村には
ギオーザという名物料理があったが
貧しい人々は口にすることが出来なかった
豊かなサラーキンと呼ばれる高利貸し達は
いつもたらふくギオーザを食べていたが
貧しい人々に分け与え ....
ひどいところもすきですというか
ひどいところがすきですという
年賀メールを
おくって
たとえば
すごい
ふきげんそうな
かおをして
たにんをほめているところとか
はなしかけると
か ....
苦しくたって
腹苦しくたって
ポークの脂は
平気なの
滴る肉汁に
胸が弾むわ
しょうが焼き
トンカツ
ワンツー
ワンツー
おかわり
だけど
痛みがでちゃう
だ ....
ひし形の歪んだ街に産まれて
時々、綿菓子の匂いを嗅いで育った
弱視だった母は
右手の生命線をなぞっている間に
左耳から発車する列車に
乗り遅れてしまった
毎日、どこかで ....
左とか右とか
ほんとはよくわからない
私はどっち?
インテリ左派は
一度かぶれてアレルギー
はてさて
日本や日本人が好きと言ったら
右なのか?
戦争はもちろんいやだけど ....
耳が三角なだけで かわいい
縁あって飼い猫も 道端でひょっこり見つめる猫も
一方的な私の挨拶に 光速凝視永遠のシカトでも かわいい
時にトラなる事もあるけれど かわいい
内出血の私 ....
君なんか嫌いだよ
って顔をそむけても
君が笑ってるのは
私がほんとのこと言ってないのがわかるからなんでしょ
本気で嫌いだなんて
私には言えないって
君は私のこと
よく ....
行きたくないよ
つらいもん
行きたくないよ
「今から行くから待ってろ」って
君が言ってくれたらいいのに
いつもなら
君のこと考えると笑顔になるのに
今だけはつらい ....
//ランドセルに入って『ドラえもん』みたいにシンプルな町を眺めていました。ああ、全く町と呼ぶにふさわしい。八百屋の袋を持ったおばあちゃんの上を、煙突の煙がもくもくと////
いのち
食べ
....
たたみかける波のように
訪れる悲しいできごとを
わたしたちは
もう 不幸せとは呼べない
昼夜を問わず
ドアは開けられ
手渡される花束
拒むことはできず
両手いっぱいに受けとめながら ....
潰れたボーリング場の裏にある
公園のベンチでいちゃついていた
高校生のカップルを
ボコボコにしてやりました
男のほうは
口から血の泡を吹いて
小声でフガフガ言っていた
壊れたおもちゃ ....
眠れぬ夜がつづく
なぜに睡魔は訪れないか
こころに障ることもなく
日々は穏やかに流れつづける
それなのになぜ眠れぬ
それなのになぜ睡魔は訪れぬ
そのときにようやくに気づく
こ ....
その叫びは
のどもとを切り裂かれても
大地を揺るがしつづけた
橋の上の
絵巻の中の真理にも似て非なる
声を失った叫びよ
先端に棲みついた幻想が
路傍の杖を振りまわし
あらゆる影のかたち ....
夜の天幕はマグネット
キミが蹴ったつまらない石ころを
引き寄せて
星にすりかえる
朝が来るまで
せめて忘れたふりしてる
自分が永遠に満たされることのない
闇であることを
さみし ....
いつもなにか隠している
私のポケットは
私の手を隠してる
ほんとうのことって
だいたい残酷
綺麗な嘘でラッピングしても
すきまからみえてしまって
かえって傷をつける
不器用な人 ....
軍手の布地が手の水分を奪う
支給品は きゅと引けば地肌が見える粗悪品
レースの手袋じゃあ無いんだから
指紋の汚れを爪で掻き出そうとしても これは染み付いた汚れだ
あかぎれの ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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