わたしがあたしを見つめたとき
あたしの心が安らいでいく
あたしがわたしに微笑んだとき
あたしの未来が見えてくる
新しいところに行くために
今までのものを背負っていく
誰もが未来の山を登る
....
変えたいものがある
体調
人相
性格
僕ではない
それでもいい
それこそ
別人になってやろう
僕の運命があるなら
それはカスだ
なのに何度も喧嘩を売ってきた
その度負 ....
聲帯の
ふるふる
ふるへ
今日の時々
きざみ
ささくれ
たちながら
やがて暮れに
夜汽車となり
発ち向かう
夜半あたり
やはらかな
ひろがりどき
ときのいざない
かいき ....
天に暗き蒼の幕が降り街に薄闇が覆う頃
背中を撫でるような畏れが霊気となって通り抜ける
思わず後ろを振り返り駆け出してしまいそうな本能
それは先祖から受け継いだ遺伝子
遥か彼方からやって来た ....
夏のそよ風が僕らの頬を撫でるよ
さらさらと流れてゆく優しい嘘
微笑みが幸せを運ぶから
言葉なんかいらない
ただうなずくだけでいい
騒がしい雑音も何もかも僕らの耳には入らないから
言葉の ....
「よふけのおいのり」
おいのりは気もちがよくって
あたらしいシャツに
あたらしいこころ
あたらしい宝石を身につけて
あたらしい体すら手に入ると
そんなふうに思っていたけど
よふけ ....
「せつないさかな」
せつないさかな
せつないさかな
壊れかけのさかな
壊れかけのさかな
泣きたいな
かなしいから
泣きたいな
かなしいけど
泣きたいな
かなしくても
泣きたい ....
どこかにあるだろうか
ここにいたら大丈夫という場所が
頑丈なシェルターのように
どこかにいるだろうか
ここにいたら大丈夫と思わせてくれるような人が
尊敬できる母親の愛のように
....
寂しさが募ったのは
その人に少し依存するのは
信頼を寄せているから
興味ない人には邪推のしようがないように
愛してたから邪推する
どこか懐かしい虚しさを抱え
町の雑踏に消える私
満月がもしも鏡なら
そっとこの手で引き下ろし
貴方に逢いにゆく夜の
秘めの化粧に使いましょ
曼珠沙華色の紅ひいて
白銀の鬼女になったなら
貴方の妻になれるでしょ
半月がもしも櫛ならば ....
○「子どもの日」
後ろの家は
近年孫ラッシュだ!
三人の子どもに
子どもが七人できた
今孫たちが集まって
キャ!キャ!言っている
保育園みたいになっている
ところが今朝はまったく孫たち ....
■同じ少女■同じ男の子■同じ世界■同じ場所■同じ小路■同じ国■同じ地方■同じもの■同じ言葉■同じ見方■同じ人間■同じ問題■同じ階段■同じ手段■同じ方向■同じドア■同じ形■同じ理由■同じ意味■同じ場所■ ....
近くの公園で
詩集を読んでいると
小さい虫がページのうえに
で
無造作に手ではらったら
簡単につぶれて
ページにしみがついてしまって
で
すぐに部屋に戻って
消しゴ ....
あさ、仕事に行くために駅に向かう途中、
目の隅で、何か動くものがあった。
歩く速さを落として目をやると、
結ばれていたはずの結び目が、
廃棄された専用ゴミ袋の結び目が
ほどけていくところ ....
左と右と言っても
建前と本音と言っても
開国と攘夷と言ってもいいが
話を進めよう
分裂してるぅ~
明治維新で開国を選び
大正デモクラシー
いい時代があり
しかし対外屈従、攘夷に ....
開かれるドア
巨大な時の
ひろがり
担い抱え持ち
眠りの最中遡行し
肉身の破滅に
何れ成就す
人に込められた想い
閉じられた扉
こじ開ける勇気も無く
ぼくはまた瞳を涙で濡らす
君の声
君の姿を思い浮かべるたび
切なくて
切なくて
痛む胸を押えた
ねえ、夢で逢えたら
ううん、夢ではなく ....
私は雲です
風に押し流されるものです
こうしておおきくなりはしましたが
いつどのような{ルビ原理=ことわり}に依って生まれてきたものか
さだかな憶えもありません
すうすうと胸が{ルビ空=す ....
「スマホをすてよ」
デニムシャツのポケットに
ボードレールをつっこんで
スマホをすてよ
街へでよう!
いや、街にはでない
僕はスターフィールドの怪人
この館のなかを
ぐるぐる ぐる ....
ずっと前から僕は羽賀研二すごい
って言い続けてきた
宝石商だった頃の 彼の魔力に抗えた
オバチャンは一人もいやしなかった
っていう噂 白金でお茶してる姿見て
嘘じゃないとわかった
四月 沖 ....
晩御飯を作っている君の背中が
何かを僕に言おうとしていた
静かなキッチンの端に君の残像
発しなかった言葉はシンクに流れてしまった
いつからか二人の未来が見えなくなった
影が忍び寄るのを
....
白髪の上から浮き立ち
羽ばたき飛び立つ
光の蝶たちの群れ
苦痛に苦悩に鈴の音鳴らし
生あることを祝福しながら
雪峰の高みの白銀の響と
光に織り込まれる身を
そのままそのままに
虹彩 ....
もし取り戻せるなら
僕の尊厳を取り戻す
もし取り戻せるなら
僕の日を取り戻す
もし取り戻せるなら
僕の形を取り戻す
話を削り取られた言葉に
その破片が散る
いつか話す言 ....
かけがえのないちいさな命
ちいさな手が僕の袖を掴むよ
お日様が笑ってる
柔らかな時間が僕たちを包むように
温かな風が僕たちの頬を撫でる様に
優しい日常が過ぎてゆく
往き急ぐ世界が僕の眼を回す
ところ構わず疾走するヒトビト
巷で流れる音楽までせわしなく町中を駆け巡る
意味すら失ったコトバを主張しながら
あぁ、空っぽの桃源郷(シャングリラ)
虚しさを加 ....
「Aさんの仕事」
カーテンを開けるのは
Aさんの仕事
毎朝のしんぶんを用意するのも
Aさんの仕事
朝食のときのゴミ箱の準備も
Aさんの仕事
Aさんは誰よりも早く
食事を取りに行って ....
「今日はずっと遅く……」
きょうはずっとおそく
あさの10時をすぎてから
父が目をさました
父がちっとも起きてこないと
ふあんで死にそうになる
きょうはずっとおそく
正午の12時 ....
写真を見て
昨夜は現実だったと知る
宵の口
光る田圃の中を走る
四方八方から蛙の声
紫のカーテンに囲まれて
きっと どこかに神仙がいるはず
豆のような ....
AI、愛を語る part2
強い人は諦めずに突き詰めてしまうのだろうけど、そうとう強くないと何処かで壁にぶつかるはずで、それでも人生を諦めずにこつこつ壁を突いていたら壁ではなくて、実 ....
商品がコモディティ化するとは
ありきたりになることである
液晶テレビ、電子レンジにスマホ
そして次は電気自動車か
市場に参入するには
価値の高かった商品が
市場が活性化して価値が下がり ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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