クスリみたいな文字
突然鬱になる音が聞こえる
左から右へ流れる目の向こう
一体何を見ているのだろう
水みたいに柔らかい近未来
鉄みたいに硬いついこないだ
街を包み込む無表情の水滴
....
私はバスを待っている
行き先の宛てもなく
一人ベンチに座っている
誰かを乗せたバスが来て
ほんの一時バスに乗り込む
ありあわせの言葉と
ありあわせの体で
誰かと一緒にバスに乗る
....
おっ 雪
景気は どうだい
見りゃあ分かるだーん
どかーんと絶好調よ
そうだな
まだ まだ
いや今日は もういいと思う
まだ まだあー
....
感慨にも深い餞別に
明日とも無い数字を老いて
(遅延は道端の石棺で調整して下さい
明日か? 三十三日の悲鳴は終わり
昼過ぎに分裂の亀裂も無い起伏の果て
右腕と左足を交互に蹴って
何から ....
幸せってなんだっけ
なんてCM懐かしい
たこあげしている親子がいる
空にきりこんでゆくたこは
ふらりふらり
頼りない
きりりとした目のむすめの先に
おとうさんのひきぎみの腰
....
多めの玉ねぎとにんじんを煮て アクをその都度とり じゃがいもの皮をむきながら 別の鍋では鮭の切り身をひと口大にしたものを さっと湯通しする 玉ねぎも人参も大鍋に具沢山なくらいで丁度よい、玉ねぎは透明 ....
一人
見えない光の向こうを見ていた気がする
東洋人の
格子柄のシャツが無数に行き交う街で
水商売以外に見つからなかった
仕事は
疲れ果てた僕は 暗い街を練り歩いていた
一人で ....
心内多世界の
わたし と
差分でdiff変換を施した
わたし達を
毎日 鋸でひいて
モンスターがくると
やがて
この万華鏡を突き抜けて
鏡が粉々にわれて
あなたの顔がこの多世 ....
息が降りてこない
空へと昇っていったきり
呼吸が喉に引っ掛かり
上澄みだけが入れ替わる肺
足の指にたまる気だるさ
休日の果実を芯から腐らせていく
引き伸ばされた娯楽が中断するたびに
....
いま、音楽かけてるか?
ちらかってなんかないよ、星空を、ちらかってるなんて言うか?
ほんとうだよ、これはぼくとふたりだけの、ほんとうだよ、
でも、セロファン系のゴミや、キャップや、ま ....
暗黒の宇宙に漂う 青い星
四十六億年前に誕生した 小さな惑星
我らが地球 七十億の人類を乗せている
白い人 黒い人 黄色い人
国も習慣も宗教も違うけれど
みんな地球が育んだ生命なんだ
....
ここにあなたのしめいをお書きください
と言われた・・・
だから私はしめいを書いた。
そうすると
その欄に受け付けられませんと言う表示がでてきた。
そのしめいはもう先人に使用されておりま ....
謹んで新珠の御慶びを申し上げます。御父様つたら昨夜の破魔矢を旧年のとお思いになつて、神社へ納めに行かれたのですつて。 恒子
スミソニアンの地下ボイラア室にはホオチミンの木乃伊が刺さつてい ....
音楽こそが私の魂
流麗で豊穣で流れ、そして鼓動するものこそが
魂だというのなら
音楽こそが私の体
肉体的で官能的でいて、それでいて少しもエロスを感じさせない
そんなものが ....
夢の中から亡霊が現れ
説教をされた
生きていた頃と変わらず
エゴイスティックに罵倒された
その瞬間は
あなたが死んだことを忘れていた
骨は沈黙して
思い出は思い出にならず
今の私に ....
おじいさんもね
おばあさんもね
昔は若かったんだよ
昔っていつ
五十年ぐらい前かな
五十年ってどれぐらい
年輪五本ぐらいかな
花が十回生まれ変わるぐらいかな
おじいさんもね ....
ポコチンの形は
すっごく速くしごくと
歪んで見えると言った
特許事務所勤めの
風俗素人アルベルト•ヘンタイン氏の
理論は
川崎のソープ嬢ユイさんによって
証明され、左門豊作仕 ....
戦中・戦後を生き抜いた
ある詩人が世を去った後
長い足跡のつらなりと
ひとすじの道の傍らに
彼が種を蒔いていった花々が開き始める
今迄の僕は
別の場所で夢を求めていたが
....
国道沿いに並ぶ電球の切れた街灯
いろあせた看板に描かれた
憧れの男たちはいつまでも
シニカルで力に満ちた笑いを崩さない
赤いくちびるに
金の短髪愛らしい ....
長袖を着た人たちが
向かう先へ行くとようやく
大都市の雰囲気 中央に巨大な塔もたっている
外から来たものだからこそ
その土地の歴史に思いを馳せたい
ダブリンはどういう町か
見て ....
電話ボックスに肩をよせ
誰かと話す知りあいのスペイン人
いつも人懐っこく笑う頬が重たげだった
こちらに気づいた彼はHi! と言った
Hi, とかえすと 急いで電話を切って
浜 ....
解ってるの、何でも
貴方も私を責めるのでしょう
目が物語っているわ
でも貴方に何が解るの
その死んだ魚の目で何が見えるの
サングラスなんて外しなさい
私の努力が ....
カモシカの眼が二つ
側溝で雨にうたれていた
遠い昔の話のような
青空の粒子が今、
その奥で消えようとしている
ビニールコートのフードをおろして
ほろ苦く ....
あみだで負けて お正月に当番の旦那さん
私は初日の出を夢の中で拝み 目を覚ます
御節のレシピを何度も見るが お付き合いで売買
田舎なのかテレビの特別番組が遠い
福袋買いに行こうか 透視 ....
超グラマラスな黒人女性の
デカケツを舐めまわすという
今までにない
ビューティフルな初夢を見たので
きっと今年はいいことがあると
確信しつつも
よくよく思い出すと
自分のポコチンもクログ ....
年が明けて何かが変わるかもと
歳の数だけそう想って来たけれど
一度だってそうであったことなんてない
悲しみは悲しみのまま
しんどさはしんどさのまま
ずっと飲み込んできた酸っぱいものが
....
初々しいと言えば
きこえはよいが
あのころの私はとても無知だった
結婚して初めて過ごす夫の実家でのお正月
おせちに「くわい」を炊くという
新種の宝石のような
淡い水色でつやつやの丸い物 ....
さあさて私は、
空より
咲いて舞い降りる
風すぎる自問光年を
この時が今
永く葬送される雲影を映す
銀河の水面は黙とうを捧げ
冴え渡る
風車
独り様様に
あいさつを交わす
....
ごちそうさま
長く永い みちのりでありました。
ひさしの
蜘蛛の巣ごしにみえる
青空は澄んで高く
深まってゆく秋です。
すこしすこし
冬はちかい
手をあわせる
まなざしは ....
11月7日にぎっくり腰になった
労災で治療院に通院して二週間経っても
一向に良くならず動けなくなり
悪化していくばかりのようだった
15日目に事務所から
電話で呼び出され
狭い面談室で ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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