人の心は汚い
世の中は汚い
そう感じた年末年始だった
私の心が汚れていないとは言わない
愚痴を言わずに生きていきたい
悪口を言わずに生きていきたい
人に優しくしたい
人に優しくされたい
....
ため息ついたってかわらない
いまある現状は
過去のわたしがつくったもの
引き受けよう
じぶんがつくったものならば
....
汗に濡れた少女の髪に
マイコアカネが横切ると
青い空に高く高くうろこ雲
赤いかき氷も
線香花火も
思い出宝箱に納まっていく
少女は少し無口になって
少し賢くなった顔つきで
明かり灯る机 ....
今朝の月は 銀色じゃないよ
太陽の陰になって 宇宙の色
太陽の輝きを
だんだん だんだん遮って
三日月のようになった
(三日太陽!)
輝きの先端と先端が
だんだん だんだん近づいてきたら ....
雨音に混じって
遠くで雷鳴れば
その積乱雲の上で
今夜は星たち降れば
雨が止んじゃぁ
木枯らし吹いて
この世界はまた冬になる
お眠り お眠り
幾多のモネラたち
僕はようやく菌糸を ....
沈黙の海へ
ダイブ
言葉の氾濫に
へきえきして
漆黒の空へ
ジャンプ
人工の極彩色が
毒々しくて
指でサインする
タイム
遊びの約束
子どもの現実
繋が ....
目がさめて
なすこともなく
壁にうつる影をみている
となりであなたが
光だね
と
言った
そのとき
どうしようもなく
たとえようもなく
わたしは
あなたでした
....
みえない森の方角から
霧を纏い
しなやかな足どりで
私の窓の下に来る
ひかる夜露に足を濡らし
銀色のうぶげを欹て
耳をすましている
胸を刺す
たしかな気配
明かりとり窓のはるか下
....
俺いがい大切にできるだろうか
俺は傲慢なのだろうか
俺はおまえとのことに謙虚なだけだ
俺がそうであるように
俺いがい大切にできるだろうか
じぶんを滅する、そうすれば
....
ほら
めかくしをすれば
大丈夫
この世の全てのかなしみを
わたしの手で
隠してあげる
あなたが
もういいよ、といったなら
指のすきまを開けましょう
朝
目覚めて
しずしず ....
強さとは野蛮とは何
研ぎ澄まされた刃で誰を斬るのか
姑息な闇はもういいとおもった
死がもたらすものの方が正直だと
首を刎ね八つ裂きにしても僕は生きるのだろうか
キンメリア ....
ニュース番組によると
女性のバラバラ死体が
見つかったらしい
なんて残酷な
そう言って母は
怒り狂っていた
食卓にならんだ魚が
口を開いてそれを見ていた
あの子は なぜ あんな風 なのだろう
そこにあるのは ただ 面影だけだった
年も明け 早く 家に 帰りたかったーー
時計は 朝 3時を 回っていて
そう 思いながら その 店を 出るーー
....
川沿いを歩いていると
色鮮やかな
もげた螺旋階段がくるりと横たわっていた
私は危ういバランスを保ちながら
登ってみると
先に透明色の螺旋階段が伸びている
そうっとゆっくり
どっこ ....
すみぬり教科書を使ったのは
なにも
昭和に
限ったはなしではなく
ゆとり教育の時代にわたしたちは
せんせいに言われるまま
指導要領からはずれたところへ
だまって
すりすりと
線をひい ....
こわかった/じぶんがどうなるのか/どうなるかなんてわかってた/しつこくなる/じぶんをためしたくなる/こわしたくなる/つなぎとめたくなる/あなたをためしたくなる
それはあなたに/あまえているのか/ ....
大晦日は
子供部屋のとびらを
あけておかなくてはならなかった
トシガミサマが来るので
トシガミサマ
というものがなにで
どんな姿をしているものなのか
わたしは知らない
ある年の ....
涙はあたたかいのに
人はそれにきづかない
自分の悲しみに夢中だから
人はそれにきづかない
犬も
猫もそれを知っていて
ないて涙をなめている
僕の家の水道水には
カルキとカルマが含まれている
カルキは浄水器で
取り除けるかもしれないけれど
カルマはおいそれと
消えて無くなってはくれない
僕は毎朝
カルマで顔を洗 ....
横になる太陽は、 都市の襞に刺さる蝋燭へ、
際限なく転がり続けた、 葦を掲げた手の彼方に、
なにも焼かず、 なにも踏みつぶさず、
痛む大きなリンゴの腹へと、 終わりない夕景の
....
父が釣りをしている
何を釣っているのか聞くと
忘れたと言う
僕も隣に座って糸を垂れる
息子とよくいっしょに釣りに行ったもんだ
という話を皮切りに
父が息子の自慢を始める
小さいころ ....
願うって怖い
意気地なしだと思われても
やっぱり 願うって 怖い
世界があまりに美しいと
自分がその一部だということが
信じられなくなってくる 嬉しくなってくる
世界があまりに ....
おっちゃんは
耳の後ろから加齢臭
インド人はカレー臭
インド人のおっちゃんは
カレー臭の加齢臭
んなことあるかいっ
尻を拭くとき
トイレットペーパーが
ウンコ水に付いてしまうことが ....
なにかで読んだ台詞だった
損しないかぎり他人に親切にする
ハードボイルドエッグのような人生
負けを受け容れる人生
かじる
しみる
タフネス
なにかで読んだ台詞 ....
えら
背びれ
くちばし
翼
囚われている
その範囲からの逸脱は
一方には死
もう一方は生を意味する
彼にはその水槽こそが出発点であり
前提であり結論である
保障され ....
クリスマスの思い出よりも
去年の反省よりも
新年の目標よりも
昨日
暗い路地でゴミ箱を探っていた老女に
私は親切にするべきだった
雨に濡れて
雪で凍って
これ以上息が吐けなくなった
私を形作った何かが
年賀状にAir Mailと書き忘れたので
私の想いがとどくのは
一ヶ月後かもしれません
表情を持たない
洗練された兵隊の
一人一人に万歩計が渡される
例え一歩でも乱してはならぬ
足並みをそろえぬ者は
謀反人と見なすぞと
その国の君主は言う
場末のうらぶれた骨董屋で
私 ....
家に帰って、腰を下ろし
一才の周をだっこすれば
小さいいのちの温もりが
このお腹にあったかい
この両手を
短い足の膝下に組んで
右に左に、ゆさり、ゆさり
パパは君の ....
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