紫の舌の上で踊る猫
チープなオレンジが香るタンバリンの音
首にパールを縫ったカラスが
風をかみちぎるようなコーラスを添える
酔っ払ったデブのビーバーを
階段の手擦りへ導く薄ピ ....
みんなが高段からすべてのものを見下ろして
石を投げ落とし、呟いている
「俺の方が上だ、俺の方が上だ」って
そうして、みんなそのままどんどん上へと昇っていった
みんなは本当にどこ ....
生活のバグを点検するように
家の隅々まで丁寧に磨いていく
どのようなプログラムで
この暮らしが動いているのか
詳しいことを私は知らない
5枚目の雑巾が真っ黒になったころ
致命的なミスを ....
私はこの歳まで生きてきて
分からないことがたくさんある
まず「正しい」という言葉の
意味がよく分からない
「正しい」ってどういう意味ですか?
知ってる人は教えてください
「間違い」の反 ....
明るさに越える 華やかな人生を進む
時に小さな石ころを山と見積もっても 積るのは徳だけ
迷いなんて解ける糸なんだ 解かなくても
一歩引いて望めば オーロラに映える等身大の雪の結晶
一粒 ....
言葉、とは
不思議なものだ
スリッパだと覚えれば
スリッパ以外の
なにものでもなくなる
寒い冬
人の足をあたためて
踏みつけられているくせに
そのいでたちは
ほんのり可笑しみを含 ....
facebookerの憂鬱
そうかぼくは ひとりぼっちだったんだな
ようやくきづいて ことばになってあふれた
いちどいってしまえば あんがいらくだな
そうかぼくは ひとりぼっちだったんだな ....
このくだらねぇ、つまんねぇ、そんな人生をよ、
俺は、今までにどれだけの努力をして
変えようとしてきたんかって。
・・・ちっとも、そんな努力なんざぁ
今までしちゃいねぇじ ....
ご飯に行きましょう
という言葉が
社交辞令だと
しらなかった
詩を読んで
その作者に惚れるってのは
よくある話だ
その次元では
見た目なんかは屁でもない
彼及び彼女の精神性に惹かれる
のであって
風貌が山下清似だろうが
なんだろうが構わない
....
ぽかぽか
いや
ほかほか
君の
、や
追い焚きのバスタブが
猿で
え
去るで
やだ
つまらない
そ
そして僕は
おチャンバラのお時間
ですから
君にも
....
テーブルの上には要領を得ない文章が延々と書き殴られた紙片がある、綴じられたものから無理矢理に引きはがしたように形はみだらで、一度握りつぶしたみたいにくしゃっとなっている、五階の、家具のあまりな ....
お金は天下の回し者だ
性格を変えてしまう
お金は天下の回り道だ
運命を変えてしまう
お金は天下の回し合いだ
世界を変えてしまう
お金は天下の回し責めだ
根性を変えてしまう
....
木のうえから
あなたが見つめるぼくが帰る
あなたのもとにぼくが帰る
あなたは若葉に頬そめて
頬に若葉の影ゆれる
あなたが見つめてくれていた
その道たどり
....
振り向けば昔 雲のないあの日
主文読み上げて法廷が私で満ちる
おっぱいで一敗
風呂場のタイルの絶望が
部屋の柱のさびしさが
寝息にしめる秒針が
角で拾った意味たちが
そこら中で
縮こまる
息をひそめる
死のうとしている
涙のかわりに
泡で濡れてる
ラッシュアワー
千本足の林立の狭間
スーツケースからはぐれた
よそ行き幼児が泣いている
わめき声は動物じみて
朝を病んだ善男善女の苛立ちを
憎悪域にまで掻き立てる
半ばは勤労地獄に子を詰 ....
今年ももう
一週間も過ぎました
なんてこんな風に
過ぎた時間ばかり思うのはやめようと
それも前の目標でした
お前は後ろに目がついているのか
そう言ったのは中学のときの先生
そ ....
あなたにあげる
おおいぬふぐりのあおい花
うぐいすのなきごえ
おひさまのあまい香り
はるの日のはじまりを
....
裸の証拠をあたためる
抱きしめながらあたたまる
おなかの痛いところを
わしづかみにして痛みとる
そんな愛し方が下手でした
弱くて物足りないって
抱きしめながらあたた ....
そんなにやわらかな声で心配されたら
こんなにもいとしい存在に痛みがあるなら
あんなに苦楽を分かち合えるというのに
うたぐってごめん
清流が森のなかを走る
こまらせてご ....
一、
 
ひとつ、ふたつ
もっと
でたらめなものとして
 
の
わたしの
きみのわたしの
きみ
 
....
継ぎ目という
継ぎ目が、
糊できらめいて
わたし今とても資材
軋んだ
 
書かれている
紙としての
反応
きみの筆跡が
わたし ....
燕は何故に
王子の頼みを受け入れたのでしょう
王子の目指すのが不幸の撲滅だったから
と
わたくしは考えます
命をかけた燕の最後は悲惨でしたが
王子も悲惨を極めます
....
泣いて嫌がって生まれた僕です
生きていることをほめてください
からっ風に吹かれ
あなたはひとり
どこへ往く
寒かろう
たったひとりでは
あなたの暖となり
ともに往き ....
ときはきた
木々は熟し芽吹きを待つ
凍る大地のなかで
目覚めたる巳
いのちを包みしものなれば
巳は脱皮する
....
視界も
音もなく
匂いも
味もなく
固い枕と
軽い布団の
身に触れることだけに
意が集中する
意するところ
過去未来はなく
今現在の
一瞬一瞬
間隙なき
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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