モーニングスター
少しずつ明けてく空 夜と朝の境界線は何処?
それが気になって 眠れずに空を見上げてたこともあったな
生まれ変わる日々の中 次の景色を見ることを
許されたものは それ以外と ....
舞台中央に椅子がひとつある
男がひとりすわっている
男は語りはじめる
おまえさん牛は好きか
そう、おまえだ
牛は好きかと聞いているんだ
牛はすばらしいぞ
何しろ奴ら
....
あなたとふたたび逢う時
泣いている訳にはいかないと思った
空が好きだった
あなたが撮影した朝焼けは力強く燃えて
私にはない色を奏でた
オリオンに輝く星の彼方で
小さく光る二粒の瞬き ....
僕たちは夜を旅する
孤独にむかって囁き続けるナイトバードなんだ
代償なんてありはしない
ささくれを癒す為に空を飛んできた
まぬけなオウムの類だが
ちっともいいことなんてないって言いな ....
僕たちのギターはすでに古びて
ギブソンやマーチンよりかはマシな音色で人生を歌う
たくさんの奇妙な物語が僕たちを誘ってゆく
何処へ
それはレスポールの残響が終わるところ
かどの ....
傷ついてほのぼの
嘘ついてほのぼの
仲間はずれだほのぼの
誹謗中傷だほのぼの わかりあえずに
ほのぼの
燃やしちまえ
ほのぼの
こわしちまえ
ほのぼの
人を責めてほ ....
言えないようなこと、
して。
知ってる。
昨日の夢で私は
人には聞かせられない吐息をついて
誰にも見せたことのない顔で
あなたしか知らない声で鳴いた。
ずるい。
私しか ....
愛は真実
愛は変わらないこと
うちの母ちゃんが言っていた
余計なことは言うなと
余計なことを言わなければ
愛は永遠
しかし私たちは
余計なことを言いすぎた
余計なことばかり ....
近しい人の幸せな報告に
心が温まる
なにやら淋しくなる
羨ましく思う
心から祈る
突き合わせた笑顔で作られるこの熱気には
様々な想いが渦巻いて
纏わり付い ....
お化けににらまれる夢を見た
砂漠になった部屋で
山羊が「UNDO? UNDO?」と囁く
ぼくは「REDO!REDO!」と返す
トカゲが「CAN DO? CAN DO?」と勧める
ぼくは「RE ....
{引用=進歩は昔話を撲滅する}
あんたの事は食わしちゃる
あたしが部屋で何しとるかは
詮索せんといて
覗きでもしたら出て行くきね
女房のオツーはそう言って襖を閉め
日がな何事か ....
毒矢を構える 待ち人が
噴水の傍らで 翼を折り
畳むことない 不敬
平面へ滑り 落ちていく
知識人、 いつか
煙突が 影を伸ばし
林立した時、
黄色い毒の 飛沫が ....
ほめられたくって
書いたってしかたない
ほんとは少しは
ほめられもしたいけど
自分はこんなふうだった
そう 残したい
長く生きるかもしれないし
そうじゃないかもしれない
....
冬の夜
街灯から離れた暗がり
こんなにも遠かったんだ
喜びも悲しみもちりばめた星空
カルガモが音もなく泳ぎ
湖面に浮かんだ月が揺れる
語り合うことも
言い合う ....
京大理学部の彼女に
チンカスを採取されて
顕微鏡でじっくり観察されたうえに
定性定量分析までされて
それでも主成分すら
はっきりとは分からなかったこと
屈辱と言えば屈辱だが
経験したこと ....
綿の飛び出た座椅子には
歯抜けの鼠がねむっている
尻尾もない、毛もない鼠が。
やがて
見つめているうちピクリと動いた
そしてその日
僕は、なにもできなかった
ある日、{ルビ自我=イド}の底に溜まった汚泥を掻きだしていた。
その泥を天日に干して固めたレンガをぶつけあう祭りがあると聞いた。
延々と風景のガンマ値が上がり続けて
まっ白になってな ....
ことばを失ったら
待てばよい
待てばやってくる
ことばはやってくる
求めず、待ったら
ことばはしずかにおりてくる
神よりしずかにおりてくる
ことばは
それを伝える手段 ....
蝕む権力と、
蝕まれる生。
陽光から隔絶されたあり方で。
笑った顔が好きって言われて
これっぽっちも
意識してなかったのに
あたしのほうが好きになって
どんどんどんどん好きになって
気づけば一緒に暮らしてて
だけど一年半たったころから
お互いの ....
海外で活躍するメジャーリーガーや
サッカー選手たちはいつも大きな注目を浴びる
でも それをまず為したのは
商社を始めとする無名のサラリーマン諸兄だ
メディアはニュース・バリューがないので ....
バトンタッチを繰り返すはんぺんの群れ
満月に向かって吠えるバラバラになったはんぺん
所狭しと並べられたうだつの上がらないはんぺんドミノの渋滞
渋滞は「解消」という行為を知る前にド ....
{画像=130121043641.jpg}
メザシも高くなったものだ
....
ほんとうの恋なんて
したことなかった
ふられて
嫌って
忘れて
傷が増えていって
心で泣いてた私を
柔らかく包み込んだその腕の暖かさが
いつまでも忘れられなくて ....
苦しみを抱いたこの胸は
最早、使い物にはならない。
声が聞きたい
そんな欲求ばかりが募る
すぐ傍に居るはずの貴方は、
いつの間 ....
去年の暮れは…
年なぞ開けてくれるな!
新年なぞ来てくれるな!
このまま新年なんて迎えられるか!
なんて思ってたよ。
だけどストーブに当たりながら
正月の特番見てたらさ
除夜の鐘 ....
無の求道者が迎えた豊穣のとき
ディスクに残された熱狂が
見える、ここから見える
熱狂の虹がかかるよ
つかむことのできない真空に
近づいて
叫んでみようとおもう
叫ぶ、叫ぶのだ、叫びたい
....
深海に生きる魚族のように自ら燃えなければ何処にも光はない
大島渚自筆の会葬者たちへのメッセージがこれだ
中学生のころビートたけしが出ているということであの映画を観に行った
当時の映画 ....
眼を開けると
ほかに乗客はいなかった
確かめたはずが
行き先を思い出せない
どこから乗り
どれだけ乗っているのかも
東側の山のふもとだけ
西日が射し込んで赤い
バスは進 ....
洗面器で泳ぐネオン色のグッピー
後悔の涙が雨になる
また水かさが増える
恥ずかしいのだと、女が泣く
後悔の涙が雨になる
また水かさが増えた
アイシャドーとマスカラの混ざる ....
2357 2358 2359 2360 2361 2362 2363 2364 2365 2366 2367 2368 2369 2370 2371 2372 2373 2374 2375 2376 2377 2378 2379 2380 2381 2382 2383 2384 2385 2386 2387 2388 2389 2390 2391 2392 2393 2394 2395 2396 2397
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.9sec.