「つけ麺、大盛り一つ。」
ズル・ズル・ズルズル…。
柚子胡椒・七味の刺激を浴びて
黒ブチ眼鏡の君の声を聞きたくなりながら
太麺をすする。。
(一緒に、太麺をすすりたい。。)
....
初めて君にキスをした
「全世界を手に入れた」って思えた
何の疑いもなくただ素直にそう感じたんだ
雲が僕を抱きしめてきた
その胸元には雨の匂いがして
雷を飼ったその腹が ゴロゴロと唸りを上げていた
{ルビ霙=みぞれ}が僕に口づけをしてきた
全身に冷たい唇を這わせて
シャツの下までびし ....
写真は送りあい顔は分かる
逢ったことはもちろんないし
写真以外の表情は知らないけれど
でも毎日二時間前後の電話で聴く声
その距離はほぼ800kmくらいあるだろう
お互いに同じ病いを持って ....
考えると死にたくなる
足りない淡白な脳の色 心も曇りに道ずれ
考えに呑み込まれると死にたくなる
心技体の面積に氷河期の凍てが張る ひびは入らない
せめて心だけは切り裂いて 留まらせてや ....
回収車が過ぎて
カーテンを捲る
暗さに吸い込まれる
首と刃
新月より
黒い瞳孔は広がり
見つめていた
夜の信号機
誰も通らない
誰も待たない
けれどわたしは観ている
道路 ....
夢の中で
パーティーに出かけて
来ているはずの彼を探した
部屋はほの明るく
音はない
彼によく似た人が
何人も現れるのだが
みな少しずつ違っている
どうして見つけられないのか
自 ....
気付く日が来るでしょう
いつか、
公園のコンディションは最悪だった
土はぬかるんで靴にまとわりついてきたし
重なり合った落ち葉は隙間に水をためていた
昨日の雨のせいだった
....
かなしくてないているのか
さびしくてないているのか
雲の切れ間に青空
風に小さな羽根をふるわせて
うれしくてないているのか
いとしくてないているのか
透きとおった雪が流れて
目の ....
生きてることって素晴らしいと思うんだけど
ときどき生きてることにすごく苦痛を感じることってあるでしょ?
このまま生きてるんだったら
君と二人で一緒に死んだほうが幸せなんじゃな ....
レシピ通りに作られた横綱
喪服はだけている月明かり
DNA検査の結果アヒルの子ではありませんでした
つるとつるつる つるつると
皿のふちに
小指を走らせる
あなた
の
ひょうじょうは
ひかっていた
小指はリズムに乗って指を走らせる
純白のダンスホー ....
久しぶりに
君と一緒に帰った
ケンカしてからずっと距離を置いてきたけど
君の
「あのときすぐに『ごめんね』が言えなくてごめんなさい」
その一言で
昔に戻ったみたいに ....
「きみの詩」
冬の庭にきみは
一所懸命に
種を蒔いている
ときには雪、吹雪のなかでも
脳裏をよぎらないかい
咲くわけがないってこと
、わたしは
たずねない
ただ
じっ ....
【すりおろした林檎】
ねこをかんぶくろにいれて ポンと蹴っていいような
汗と毒と 荒い呼吸の みすぼらしい私が すっかり蒸発しました
ぬけがらの私の みぞおちを
糖蜜が ....
みいちゃんは
働きながら
ずっと両親と同居して
後半二十年は介護して
ようやく見送りました
パラサイトシングルとか
親離れできないとか
みいちゃんのことを
呼ぶ人もいたようです
....
モーニングスター
少しずつ明けてく空 夜と朝の境界線は何処?
それが気になって 眠れずに空を見上げてたこともあったな
生まれ変わる日々の中 次の景色を見ることを
許されたものは それ以外と ....
舞台中央に椅子がひとつある
男がひとりすわっている
男は語りはじめる
おまえさん牛は好きか
そう、おまえだ
牛は好きかと聞いているんだ
牛はすばらしいぞ
何しろ奴ら
....
あなたとふたたび逢う時
泣いている訳にはいかないと思った
空が好きだった
あなたが撮影した朝焼けは力強く燃えて
私にはない色を奏でた
オリオンに輝く星の彼方で
小さく光る二粒の瞬き ....
僕たちは夜を旅する
孤独にむかって囁き続けるナイトバードなんだ
代償なんてありはしない
ささくれを癒す為に空を飛んできた
まぬけなオウムの類だが
ちっともいいことなんてないって言いな ....
僕たちのギターはすでに古びて
ギブソンやマーチンよりかはマシな音色で人生を歌う
たくさんの奇妙な物語が僕たちを誘ってゆく
何処へ
それはレスポールの残響が終わるところ
かどの ....
傷ついてほのぼの
嘘ついてほのぼの
仲間はずれだほのぼの
誹謗中傷だほのぼの わかりあえずに
ほのぼの
燃やしちまえ
ほのぼの
こわしちまえ
ほのぼの
人を責めてほ ....
言えないようなこと、
して。
知ってる。
昨日の夢で私は
人には聞かせられない吐息をついて
誰にも見せたことのない顔で
あなたしか知らない声で鳴いた。
ずるい。
私しか ....
愛は真実
愛は変わらないこと
うちの母ちゃんが言っていた
余計なことは言うなと
余計なことを言わなければ
愛は永遠
しかし私たちは
余計なことを言いすぎた
余計なことばかり ....
近しい人の幸せな報告に
心が温まる
なにやら淋しくなる
羨ましく思う
心から祈る
突き合わせた笑顔で作られるこの熱気には
様々な想いが渦巻いて
纏わり付い ....
お化けににらまれる夢を見た
砂漠になった部屋で
山羊が「UNDO? UNDO?」と囁く
ぼくは「REDO!REDO!」と返す
トカゲが「CAN DO? CAN DO?」と勧める
ぼくは「RE ....
{引用=進歩は昔話を撲滅する}
あんたの事は食わしちゃる
あたしが部屋で何しとるかは
詮索せんといて
覗きでもしたら出て行くきね
女房のオツーはそう言って襖を閉め
日がな何事か ....
毒矢を構える 待ち人が
噴水の傍らで 翼を折り
畳むことない 不敬
平面へ滑り 落ちていく
知識人、 いつか
煙突が 影を伸ばし
林立した時、
黄色い毒の 飛沫が ....
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