マイナス30度樅の木裂けます
わたしいぬになります
でんし透明になって天使
お ぶってわたしを
おなかすいているので蜜いりりんごたべさせてください
「太陽はまさか断行する ....
誰を護るか鬼子母神
いつからなった鬼子母神
子供を喰らうか鬼子母神
ああ鬼子母神
とても淋しい名前
執着することでかろうじて神である貴方は
とても愛しい何かを喰らいながら
生きる ....
気泡が足下から
ひとつ またひとつ
空は青く 高く
吐息は湯気に消え
あれも
これも
思うに任せず
思案は
湯船に溶け
答えなんか出ないまま
日付だけが変わっていく ....
人の不幸の上には幸せは成り立たないこと
ガツガツしているといつもカスばかりつかんでしまうこと
しまいにはまわりも巻き込んでしまうこと
快楽は苦しみの原料であること
子供のためと ....
例えば
月や遠い惑星にもいのちがあったとして
確かにその存在を知っていたとして
僕らは孤独を分かち合えただろうか
会いたいあまりに
今よりも何倍ものスピードで
世の ....
喜望峰なら何度も通った
あの岬までともかく行けば
回った先には
ひとつの道があると聞いた
懸命に漕いださ
まだ何も見えないが
すでに良い海路を進んでいるんだ
きっと空も晴れるさ
波 ....
あなたは
とても綺麗に微笑みながら
水のような滑らかさで話をつなぐ
わたしは
そんなあなたに見惚れながら
あなたの綻びを探してしまう
あなたは
笑っていないほうの目でわたしの ....
言葉なく花の上を彷徨うものは何か
言葉より上等なものとは何か
君の髪の煌めきとは何か
人々の哄笑にふと射す
あの影とは何か
君がキスの時、赤らめる頬とは何か
僕の厚 ....
感情が 動く夜には
自らの 血液を 見詰める
動く姿を
直接 眺められないのが
とても残念と
カテーテルの細さと
赤い糸の 丈夫さを
ゆっくりと 比べたりなんかして
見上げるの ....
潮だまりに
奇っ怪な紫色の物体をみつけた
グロテスクな
おせじにも美しいとは思えない
そいつから
私は目を離せずにいた
素通りできない塊に
捉えられてしまった
学名 アプリシア ....
女は最後は開き直るいきものであること
不細工さや子供はときに油断をさそうこと
詐欺師は必ずしも独り身の美人とは限らない
子供はときに同情という囮に使われる
詐欺は慇懃無礼の最上 ....
愛を語ってもいいじゃない
知ったふりしてもいいじゃない
修羅場をくぐって
書物に浸って
山の禅寺で胡坐をかいて
ひとかどの人になりました
そんな振りしてもいいじゃない
たまに ....
砂丘のてっぺんに立ち尽くして歌う
君のソプラノ
俺は君の足元で震える
一掴みの雑草
音の滴を全身に浴びて
枯れかけた葉を再び広げる
歌ってくれ 思いのままに
君が自由をつかむ ....
からだを波のようになびかせて
白いあわだちをむかえる
いくつもの永遠が閉じこめられる
かつて少女だったすべての女性たち
かなしみを取り込んだなめらかな体に
くちづけをするとき
....
昼には昼の顔をして
月など知らない振る舞いを
夜には夜の服を着て
海にさからう泳ぎかた
明日には明日の「今日」が来て
なかったことなど無いように
青々とした朝が降る
道を歩いていて嫌になるのは
いつも いつも 枝分かれしていくこと
その中から ひとつを選ばなきゃならない
一番素敵な景色を見せてくれるのが
どの一本かも わからないのに
僕はそれに疲 ....
マイケルジャクソンの青空
アスファルトの上で街は目覚め始める
排気ガスとパンとコーヒーの匂い
新聞配達夫の帰り道には
怪物のような建築現場がある
鉄骨の群れが ....
別れ話
蜜のかおる若々しい花を燃やしている少年の手は
今からはじまる喪失の時から汚れはじめる
ありもしない空を鳥が飛ぶから
銃声はなるのだ
何故と問いかけてはいけないと
い ....
ジプシー
海は
いつも 素肌だ
情熱の心をひろげ
ジプシーを愛する
だから
誰もが鴎になりたがる
{画像=130121043544.jpg}
加齢臭がするオヤジがカリーを作る
可成り美しく無い情景ですよね
「市販のルーは好かぬ」などと
....
指切り一つ
交わした日の涙と
頬にふれる肌の
しなやかさを
失ってしまったこと
近くにあって
遠くにあったもの
それらがみな
始まりのこころへ帰っていくよう ....
#1
きんいろのふりこがゆっくりと放たれて
はらはらと粉を撒き散らしていく
とがった屋根のさきっぽに
逃げ出した雲がひっかかったまま
夜がくる
そのまちでは風が吹かない
時計の ....
無いものが
楽譜の床を舞っている
壁のなかに踊るもの
羽に逃れ 曇を巡る
夜の山のむこうから
横顔が昇りくる
黄色に巨きく
振り向きながら 巨きく
泡の ....
河口の雨
割れた水門
岩に触れると
聞こえる音
土の上の
午後の重なり
終わりまで歩いたのに終わりは無く
また同じ氷を引き返す
どの脚を使うか尋ねられ
む ....
霧の村のむこうに
霧の村がある
耳の奥の音のように
白い
小さな花の生えた機械に
水をやりにくる鳥
機械はいつも
眠ったふりをする
いきどまりの ....
愚かだ
愚かなのは俺なのか
それとも君なのか
いや俺と君が2人でいることか
…
愛が人を愚かにするという
なのに人は愛を狂おしいほどに探し求め続ける
愚かな俺と愚かな君
....
エリンギが
売られていて
それを
買って
来て
食べて
それから
栗みたいに
いがいがをだした夜
ひっこみきれずに
あなたもさしてしまった
ごめんなさいが
なぜか言えずに栗のままで
いがいがを
いっぽんいっぽんぬく
いっしょうけんめいにぬ ....
鳩子よ
おまえが生まれたのは寒さの残る
春と呼ぶにはまだ早い季節だった
忙しさにかまけ、放置していたベランダで
気づいたときに ....
年の瀬の上野公園は
家族づれの人々で賑わい
僕等は3人で
枯れた葦の間に煌く
不忍池の周囲を歩いた
ゆくあてもないような僕等の歩みは
本郷へと進み
詩友Fの朗らかな顔に ....
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