わが子が泣くので
わたしはそっと抱きあげる
生まれたばかりの
からだを包む

そして
なるべく平易な言葉をかけて
わが子の視線の先を見る


ときに
わが子は泣きやまない ....
王様はホーケイだ!

ば、馬鹿っ
王様に対して
何てことを言うんだ
いや、ちょっと待てよ
よく見てみろ
確かに
先端が巾着みたいになってるぞ
あれは皮じゃないのか
やっぱり、きみに ....
カラーリングの話をしていた
オシャレなセレクトではなくて

まるっきし 白髪染めですよ
なんて言いながら

うふふ と 笑える 淑女に なりたい
心だけでも

黒色を 手放した髪は
 ....
たゆたう春の輝きのなかにも
かの冬から
秋から
夏から続いてきた
いや 太古の昔より続いてきた
乙女の川くだり
老若問わずの乙女の川くだり
それは誰にも止められず
海を 目指す
女性 ....
冷たい布団に潜り込んで
悴んだ体を丸め
膝を抱えて
ゆっくり目を閉じる

呼吸を整え心臓の鼓動に重ねると
間もなく私の意識は解き放たれ
私を形作っている六十兆の細胞の波間を
ゆらゆらと ....
雀の寝床をみつけても
太陽起こしちゃいけないよ
雀はぐっすり夢のなか
お米がいくらも食べ放題

雀を昼間にみかけても
天気は気にしちゃいないから
きょうの糧には何を得た
それだけ案じて ....
二月の鼻先で
くしゃみ
クスンと泣いたのはだあれ
三の日に人がいて
春になるって
知っていたかな
鬼は外
ウグイス豆頬張って
あはは
泣き虫も福笑い
春来る
ずっしりと垂れ下がる雲
光を覆い隠して、まるで
世界の終わり、みたいだ


窓ガラスに流れる水滴を数えてた
何度も間違えては
適当な数字からやり直してる
だから、でたらめ


そ ....
あなたの手に触れたとたん
恥ずかしくなって文字が滲んでしまったかも
読んでいただけましたか
言葉と言葉の間のためらいと
僕とあなたと間との小さな活断層
信じ合うためには強力な接着剤が必要 ....
 並べてしまったらなくなってしまう
 たいくつなゲームのことじゃない
 愛のささやきでもない
 そして、それをうまく動かす、ずるいことばでもない
 なくなってしまったら
 あなたにも分か ....
実家の二階にある寝室、家具の匂いが強い部屋で、幼かった私はしきりに咳をしていた。肺から何もかもを洗い出し絞り出すかのように激しい咳をして、掛布団を小刻みに揺らしていた。脳を巡る血液は熱く、著しく濁って .... 握るとあたたかい
いとしめやかな香りです

風の音のほか何もしない
草原を共に歩いていました

褐色の山々に向かい
下手な口笛を吹きました

あな、やわらかい、ふにゃふにゃして ....
毎日毎日、何で飯食ってるんだろう。
性懲りもなく、毎朝顔洗うのは何故なんだろう。
飽きもせず、季節を繰り返すのは何故なんだろう。

そうやって考えたら何だか可笑しくて笑ってしまったよ。

 ....
 夜夢見る前に見えるんだ
 溶けたチョコレートのような
 天井が頬に垂れて来るのが。
 ナメクジに両目を覆われて
 ふるい落とそうとする首が
 枕から頃げ落ちていき、
 床でゴム毬のように ....
汚れた心を
綺麗にしましょう
タワシで擦って
研磨剤でこすって

歪んだ心を
綺麗にしましょう
ヤスリで削って
金づちで殴って

凹んだ場所に合わせて
サンダーを掛けて
壊 ....
しまっておいた物が見つからない
きっとかくれんぼをしている

不意に見つかるときは
隠れているのに飽きて
そろそろ見つけてよ
と言いたげに現われる

普段からよく使う
机の引き出しか ....
あれは白鳥座の頭あたりだろうか、と15才の若いアマガエルが夜空を指差さしました
30になるウシガエルの私には星なんてもう見えません
けれど
見えるものには見えるのでしょうか
王冠のように、それ ....
数年ぶりに会った代表は疲れ果てた顔で
良い方向に会社は向かっているのだといっていた
よくわからないが 僕は
そうであってほしいとも思わない


僕も会社を見限った人間として
こうして ....
1960年代、優しい目をしていたのは一頭の象だけだった。

一頭の象が、ある日、小さな北国の町の動物園にやってきた
小さな町では、酔っ払いも、海も、ひまわりも、貧富も、差別も、母さんも、意地悪な ....
月のまわりにちいさな虹が

そのおおきな横をヒコーキ雲が

夜空もぼくらを許していたよ

夜空もぼくらを応援していたよ


つぎはぎだらけの愛のことば

なんか聞いてほしかったん ....
(固まらない粉雪が踏み潰されて鳴く音にどこか似ていた)

開かれたバインダーの数字と目が合う
淡々と馴染む体温

ここはえらく日当りが良くて
裏を返せば何もないということ。
今日は沈んだ ....
空が何も言わなく成って

もう随分と時が流れた

雲が背中を見せて

流れ過ぎ去り

稜線に時折光が遊んでも


空の無い絵が貯まるに連れて

益々沈黙で地に押し付けられる
 ....
走って 走って 走って行く
走った 走った その先に
何も見つからなくて
途方に暮れた女の子

走って 走って 走って来た
走った 走った その道に
何かを落してきたの?
そっと振り返 ....
るりるりるりら るりるいら
はりはりはりら はりはいら

瑠璃色のグラスに 祖母が水を注いだ
古い民家のちゃぶ台で 縁側から射す光が
グラス越しに ゆるりゆらめいて
幼いわたしを 魅了した ....
森のなかで消えてゆく向日葵のため息が
とてもせつなく感じられるのであれば
きみよ
虹色の風をもういちど友にすることだ

光には影があり影のない光はない、と
たくさんの人が言うけれど
影の ....
ワハハハ
ワハハハ
京子、笑うんだ
いつまでも
メソメソするんじゃない
笑えば、すべてが良くなるんだ
おいっ、京子笑え、笑うんだ
ワハハハ、ワハハハ

あっ、ハニマル天口父娘だ!
 ....
梅雨入りが近いそうだと話しながら、
始まりはどうしてか背景から。
君の背には迫る波より漂う波。
人影に空いた真白には今はさみしさを埋めている。


机の荒れた表面が直角に日差しを反射する。 ....
茶川賞貰ったって
それで食っていけるかって
言うとさ
そんなことないわけで
テレビ出て
タレントもどきみたいなこと
してるとかさ
その後パッとしないの多いじゃん
特に最近は

御言 ....
口数の少ない
鳥の姿を探して
見上げれば
冬の朝焼け
冷ややかに燃え
寝起きの木々が
頬を緑に染め
はにかみ
目覚めたばかりの
空に描かれた絵は
またたくまに
太陽に消された
 ....
独りさすらう俺の体を 
降りだした雨が切り刻む 
切り刻まれた俺の体は軽く分裂する 
でも心は切り裂かれないから 
浮いたまま 
雨に打たれても 
俺の心は乾いちまってる 
おまえがいな ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
たとえちいさな光でも[group]千波 一也7*13/2/1 21:30
裸の王様花形新次013/2/1 18:53
赤い色を 忘れた風藤鈴呼4*13/2/1 18:43
乙女の川くだりもっぷ413/2/1 17:54
私は私に抱かれて眠る夏美かをる20*13/2/1 16:24
もっぷ713/2/1 15:42
二月乱太郎16*13/2/1 15:03
白が虹むところあ。5*13/2/1 14:52
手紙乱太郎17*13/2/1 14:09
らららOhatu113/2/1 13:50
風邪葉leaf413/2/1 13:34
羊の手まきしむ413/2/1 12:34
知らぬ間に忘れたことたまごボーロ5*13/2/1 12:10
NOXすみたに113/2/1 11:57
kireikirei竜門勇気113/2/1 11:44
無くしたものとの対話殿岡秀秋813/2/1 5:19
水玉もようのカエル月形半分子613/2/1 2:51
仮面の中番田 113/2/1 2:31
月形半分子313/2/1 1:34
夜のヒコーキ雲吉岡ペペロ813/2/1 1:30
事務員ブルーベリー2*13/1/31 23:52
無言の空へドクダミ五十...6*13/1/31 23:44
ヒュプノスの眠り凪 ちひろ6*13/1/31 23:39
るりるりるりら るりるいら8*13/1/31 22:40
虹色の風草野大悟3*13/1/31 22:27
ハニマル天口花形新次013/1/31 22:09
[Drawing]東雲 李葉113/1/31 21:37
茶川君からの手紙花形新次213/1/31 21:17
冬の朝ナラ・ケイ513/1/31 21:09
独りさすらうたもつ813/1/31 19:25

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