春が来て
花曇り
二時限目のチャイムと
遅れているバスと
並行世界
私 ....
こんな日に限って
ケータイ忘れた
夜桜、
休み明けまで
散らんといてや。
俺が久米明の声を聞くと
憂鬱になるのは
この番組のせいなのだ
そして日立グループが
嫌いなのも
妙にデカイ木を見ると
不安になるのも
この番組が日曜夜だったからなのだ
この毛何の毛 ....
人生に迷った時おいで いっしょに迷ってやる
足に貼るカイロ背中に貼って働いている
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
はい、今日はテーブルマナーを勉強しましょう。
各テーブルに水の入ったボウルがありますね。
オマールエビやカニなどフォークとナイフ ....
君の好きな歌
君が口ずさむたびに
いつの間にか
私の好きな歌になってたよ
つらいことがあったときにも
楽しそうに口ずさむ君を思い出すとね
あったかい気持 ....
片目をつむると殻が置いてあったので
ひょいと拾い上げてみると
それはカタツムリの抜け殻で
蝉や貝の抜け殻ではなかった
延々と続く空洞の底は見えない
殻を持ち上げても
....
曖昧な更衣室で
僕らはすべてのものを
等号で結びあわせた
軟らかい材質でできた身体は
嘘をつくことが
何よりも得意だったから
花粉の積もった改札を抜けると
溢れだす人という人
....
あなたはぼくが広告界に入ったときに
すでに殿上人かのような女性でした
しかしあなたが階段を昇られる時代は
男性が重で女性が軽のときのはずでした
でもあなたはその類い稀なる才能と努力で
....
心身の底から
信じられるものを求めて
探しまわっても
見つからない
小さな懐疑が
意識の奥で
息をひそめて
笑っている
ひとつの真実らしきを
信じることで
ほかの真 ....
爽やかをどう表現しよう 漢字の中に幾何学を見る淡白
この候を満たす 華麗な空の下 色などつけなくとも いと美しい
彼女の耳に音階の異なる民謡が流れる もう初夏に目覚めている南風の栄え
イソヒ ....
わたしは恥を恥と知りながら生きてきたのです
そうやってずうっと生きてきたのです
指をさしてはなりません
その背中は誰の背中
きっとわたしの背中でしょう
指先に愛しさを
老いて紡ぐは ....
米櫃を覗く月末の瞳
集める音のさあらさら
一掬いして落とす音
ぱらぱらと ぱらぱらと
眺めやる心の
注視するのは隅の方
骨のように 月のように
あるいは 雲の ....
飛ばされたまつげを探していたら
足元に春が落ちていた
あぜ道にはなずな
不規則に並び、ゆれる
隙間を縫うように細く流れる水、
昨日降った雨の名残だ
まだ小さな双葉にしずく、 ....
昼下がりのあちこちで
残雪にめり込んだ風がある
そのうち一枚を手にとって
冬の毛先と春のしっぽをスケッチする
腐葉土は絵がうまかった
3月の冷たいキャンバスに
季節の終始を要約した
....
(無人駅を捕まえた視力に
昼の色彩が降り注いで
言葉を一匹残らず狩っていった)
こびりついた目玉
形容詞で特注した粗い網で
漁へ向かう
釣れないこと、を
釣って帰る日もあった
綺麗 ....
僕たち、私たちは、なんて始まる卒業式
それから、校長先生のお話のように
長い、長い、思い出話、語ってるんだもんね
おまけに私の隣の奴なんか、もう泣いちゃってるよ
あーあ、早く終わんないかなあ
....
かなしい、
張り巡らされた路線のどこか
車窓は残像をつくるだけだし
吊り革の黄ばみは
誰かしらの時を、わたし以外の
世界の破片を蓄積させ
運びつづける
町から街へ、
昼から夜へ ....
ばさばさ、
ばさばさ と 鳥がかえってゆく
曇天に八重をばらまき
水は流れだしてしまう
流れていってしまう
僕はここで永遠に君と腐っていたいのに
近くなり遠ざかる海のかさなり
乳白色の巻貝の奥に
うずくまる内蔵
砂となった記憶の粒を探して
耳の感覚だけになる
ふくらみ、しぼむ浅い眠り
とうに輪郭をなくした風の面影に
なつかしい ....
【カタツムリの抜け殻】
実家には もう人の気配は無い
生気のない 家に行くには 迂回路しかなく
すぐそこに家はあるのに ふるい路は
家を まの当たりにしていながら ゆるやかに曲がり ....
干潟の鳥はどう飛ぶか
頭に描いてみる脚に力はいらない
力んでいるのは視線
飛び立とうとする足をとらえるものが
砂かセメントかセメントってなにか
この距離からでは分からない ....
真っ赤な闇に2分間切り裂く風が吹けば
愛しさは多重構造の鬱屈を砕き
白銀の刃よろしくブリリアントな願望で穿っていく
苦しみを包んで生き延びた花束があった
小さな街の小さな出来事 ....
白い海 と 青い空
そっと触れて夢
波紋ができて
音が聞こえる
鳥の羽ばたきが
白い海から飛び出して
ざわつく空の
揺めきはイルカのよう
時は過ぎて
海には黒が 空に ....
駅のホーム
立ち食いそば屋で
かき揚げそばをすすりながら
おにぎりをほおばる
小学生の高学年
夏休みなどに入ると
私はひとりで新幹線に四時間ほど乗り
田舎に帰省していた
とても酔う ....
くゆらす紫煙の
リアリティが止まらない
最新のAndroidが
端正な顔立ちで時報
失くした腕時計が
魔法になるはずだった
見つけてしまったから
秒針のリズムが愛おしくて
生きてい ....
四月を前にして
雪を振れば風もふく
何かをごまかして生きるのは
つらいけど らくだった
夏までには
ダメになっちまおう
決意みたいな確信みたいな
淋しい独り言を路傍の草が聴いている
....
この街に
とどまれば 色々な
この街の 誰かなんだと 理解する 君も 僕も
荒れ狂う矛盾の中を歩く 透明な 風を受けながら
やがて 語ろうとする 自分の言葉も忘れ
それを忘れさせ ....
きゅうりの存在感ってば 凄いんだゾ!
昔は 何だか 味気もないし
どっちかって言うと 彩豊かな
トマトの方が サラダの主役!
な〜んてコト 思ったって ひ・み・つ☆
だって だって
お ....
2347 2348 2349 2350 2351 2352 2353 2354 2355 2356 2357 2358 2359 2360 2361 2362 2363 2364 2365 2366 2367 2368 2369 2370 2371 2372 2373 2374 2375 2376 2377 2378 2379 2380 2381 2382 2383 2384 2385 2386 2387
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.27sec.