豆まきをして鬼を追いかけているうちに
私は鬼に追いかけられていた
どこまで行っても鬼は終わらない
だから私は追いかけて
追いかけられながら
ひとつの時代を走りぬけることにした
....
心が干からびる前に
できることはあっただろうか?
言葉を失くしてしまう前に
言うべきことはあっただろうか?
伸ばした手は虚空をつかむ
無数の手が天に伸ばされる
それぞれの手は繋がること ....
天下諭吉を壱枚弐枚
どーでもいい女だけ抱き
月に向かって好きだと吼える
元カノを亀の主食に股間見る
君はサイコロジカル・チェリー
耐えかねて握りしめた手のひらは
いつも汚れていつもからっぽ ....
すごい貫禄のある猫を見ても
絶対自分より年下だから
頭を下げる必要性を感じない
むしろ相手が平伏して
腹をなでさせるくらい
あってもいい
きみはぼくに
ただ一言の問いかけをした
夏、
夕暮れのきつい光が
少しだけ漏れる部屋で
きみはぼくに問いかけをした
どんな手がかりも
....
海を知らないのに 波のように
風に這われた雪が空中に駆け上がる
道路から 枝から 積もった雪の壁から
風の爪となり 冬の刃となり
波から眼をそらせば とらわれたハンドルが
凍る道に ....
頑張って生きてやる。
頑張るなって
頑張らないでいいよって
言われて言って思って。
楽になった。
でもやっぱり
その上でその延長上で
延長戦
その上でそ ....
雪が溶け出して
落ち着けなくなった
暖かくなっている
確かに影が薄くなる
雪がなくなった公園に
ウォークマンを持っていった春
さくらはつぼみにもなっていない
誰もいなくて泣きたくなる ....
あなたは
くるくる回ることが 好きだから
こんな バカな真似を したわけじゃあ
ないんでしょう?
まるで 男を 射止める瞬間の
上目使いみたいだ
メリーゴーランドも
螺旋階段 ....
好きなものが一緒の場合よりも
嫌いなものが一緒の場合の方が
男女間だけでなく永つづきする
自分だけにしかできない冒険がある
エッジのきいた言葉を
声高に叫ぶより
むしろ平明な言葉を
静かに語りたい
憎しみを克服するには
どうしたらいいのか
考えて考えて
考え抜いて
何千日 ....
ティッシュペーパーをちぎってちらしたような薄い雪が、スローモーションのように降っていた。制服にマフラーだけじゃ寒くて手をこすったりしてるとユウトが毛糸の手袋を貸してくれた。わたしの ....
私の家では
節分は
歳の数だけ
お豆さんを
ペロペロしなくては
ならないので
舌がとても疲れます
一方
恵方巻きのように
パックリくわえられることは
絶対にありません
太りすぎると
自分で尻が拭けない
というのは
相撲取りの話で
よく知られたことだが
実は
小便も
ちゃんと出来ていないということは
デブ及び一部のデブ関係者にしか
知られていない
....
固いじゃがいも
根の味のする人参
煮え足りなかったのは
何も肉じゃがだけじゃなかった
甘さと辛さ
頬張りながら知る母の大きさ
まどろみの午後、鼻毛を抜いていた
おや、白いのが一本
ちょっとした目眩をおぼえながらも、また鼻毛を抜くことにした
昔の事だ
十年が一昔ならば
二つ以上の事
勉強だと
業務の足しだと
舌の肥やしだと
訪れたのだよ
有名な料亭に
有名人やら
著名人やら
訪れ ....
容疑者と
付き合いのあった
ワケアリの
二十代飲食店
店員の女性
じゃないんだから
仮名 静香って
言われてもねえ
えっ、なに?
代議士?
知らねえよ
代議士なんて
小泉新 ....
鬼をさがす
おいだしたい
鬼をさがす
じぶんのなかに
いるのはしっている
だけどもしかしたら
おいだしたら みんなで
なかよくなれるかもしれないじゃない
平和って
そうい ....
磨ぎ研究を澄ます この頭を傾けずに
切磋卓越魔物
比較ほど死んだものもなかろう ひひひ
真面目に面と向かうお面もリアルさ ひひひ
笑いの壷に油も混ざる そんな卓越魔物切断の清らかな ....
機器化する危機を機器化する危機を!
放つ鼻くそを放つエビフライを揚げる
エビフライを揚げるココナッツを揚げる
皆揚げる植物を揚げる鳩をあげる
餌は豆豆をあげるそれでいい
あげるばかばっかしを ....
目覚まし時計のアラーム機能
が昨日からずっとリピート
ビービー五月蝿いたら
ありゃしない
右手で十回
左手で二十回
枕元の ....
戦いて戦い抜いて倒れる木々に、草花は黙とうし、露を結ぶ。沈黙の重さに虫達はつぶれ、粘っこい汁だけが、ぷくりぷくりと浮上する。飢えた狼が、血気に引かれやってくる。狼たちは手負いの羊がいるだろうと妄想し ....
国際通りに並ぶ建物はいくつ変わっただろうか
ハイビスカスのピンク色の桜 咲いたそうな
恋しく想う
血が騒ぐ 半分ブレンドさせた琉球の結晶
南の島の一番の北風の候 曇り空の奥に浅葱濃い最 ....
電波塔の鉄骨が乱反射した
夜明けの星を{ルビ戴=いただ}くにも
夜の{ルビ帳=とばり}が降りるにも
まだ早い
まるで白昼夢を見ているような感覚であった
誰を愛そう
何を信じ ....
背骨が浮いている
間に挟んだピアノの音階は、 じわりとけて霧散する夕暮れ
歩くことをやめた亡者の形骸に後退
軋み続ける
撓っている
真白に、正常に伸ばされた骨の上で清く
ゆるやかに逆立 ....
冬も真剣
春も真剣
季節をまっとう出来たなら
勝ち負けなんてどうでも良い
きょうは季節の関ヶ原
天下分け目の大決戦
三寒四温の趨勢だから
春の勝利は分かっ ....
火山が地下に向かって噴火した 山の景色は何一つ変わらないけれど その地下では溶岩が地層を破壊し侵している その衝撃で地下の地球の各首脳は次々と会談を開き 押し寄せてくる溶岩による環境問題について議論し ....
僕たちはなんのためにボブ ディランを
きいてきたのだろう
少なくともこのユダヤ人の歌は
娯楽ではない
でもトークブルースとしては
とても素敵だ
NHKで放映されたドノバンやジョ ....
雨に濡れてるブランコはいつもより空が近くにありますから、楽しいですね。でも、片道切符で乗ってはいけないと書いてあるのは何故でしょう。
風がふくたびシーソーが揺れるので、目に見えない何かを計れるよ ....
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