現実は甘くない
からくてあまい
白鷺が けたたましく鳴いている
もっと 離れるなら 争わなくてもいいものを
特定の岩をめぐって 争っている
川沿いを ずっと歩いてきた ....
今日の自分が 倖せか どうか
明日の貴方が 無事か どうか
信じられないのは
弱いからでしょうか
比べてしまうのも
哀しい私でしょうね
新しい画面に 打ち込む文字が
気持ちと ....
やさしくもなく平和でもない
あなたの周囲や眼にするもの
耳にするものがそうであるだけに過ぎない
僅かな痛みすら止めて貰えないひとびとが
何十億人もいることをあなたがただ知らないだけだ
比 ....
いつも追いかけている
あなたの幻影
おさげにできない
短い髪と
冬になれば凍傷にすらなる
無防備な手の指
泣きながら追いかけている
わたしの手には数枚のあなたが
なぜ
笑えるの
....
万華鏡で迷子になっている
続く通夜続く寿司
読書のために独居房にいる
歩みの内に散る色が
音を音に書きとめる
文字と文字と文字の間に
瞼と瞳を忘れながら
夜の窓の
二重の背
霧は霧を咬む
陰を 淡くする
午後とこが ....
すろすろすろ と
言葉は融けて
羊は羊飼いに従わず
次々と夜に飛び出してゆく
目が目でしかないのなら
信じなくてもかまわない
死なないくらいに
傷つけばよい
....
備え付けの
グレイのロッカーの扉を開けると
中に針金のハンガーが二本
ぶらさがっていた
わたしの前に
入院していた人が
使って残しておいたものだろうか
ただ一本の針金からできてい ....
その日
私は独り鉄棒に腰掛けて
夕日を眺めていたいだけだった
鍵を掛けて体の奥に仕舞っていたはずの
シキュウという箱の中に
エイリアンの胎児が
突如侵入してきたみたいで
ただ不快で気 ....
もうろうとしている
外を回るにも力も無く
コーヒーを飲んだスタバの中には
めぼしい女の子はいなかった
木々の数を数えながら歩いた
コンビニでは手数料が取られる
僕のカード契約
おじさ ....
デパートの屋上で
メロンソーダ、いや、
クリームソーダ
そのこぼれおちた泡が、水槽の海を知らせる
午前零時、
マッチの先は折れていた
極限の闇は、明けていく、
午前一時、
柱時計は壁か ....
慣れてしまえば
平気だと思い込む。。。
当たり前だと
素通りにする。。
「どうするかは、心がけしだいだから。。」
人と人との中で
振り分けを覚えて行った。。
....
犬を引き連れ散歩する
四角い子猫ははびこって
ゴミ箱中身は杏色
鴉の羽はミミズ色
めでたいことわざ身につけて
世の中はびこる悪霊を
俺が成敗いたしましょ
犬猫そそって鬼退治
くるな ....
男は毛まで立っている
口の周囲を
まるで鉱物よろしく皮膚を押し上げて伸び
(しかしありがたい事に
神はそれを顔下半分のみに留めて下さった)
陽に透け腕を覆っている
何と安物の古毛布の ....
考えることで
乗り越えたことなんて
たかが知れてる
祈ることで
乗り越えたことのほうが
多いような気がした
理屈は勇気を萎ませる
祈りは勇気を固まらせる
....
細長いのっぽビルの
1階から23階へ
光のエレベーターは昇りゆく
23階から1階へ
光のエレベーターは下りゆく
祈りとは
両手をそっと重ね
天と地をつなぐ交信である ....
はちみつ色の月の縁を撫ぜるようにして、右手の紅さしゆびが冷たい窓硝子をすべったのです。
ねむたい音楽に身をゆだねるような、それは大変に穏やかな心地で。
やがて窓硝子をはなれた指の先は、ちょ ....
いじめも体罰もなくならない
なのにだめだめ星人たちが
だめだめ光線でふたをする
峯岸みなみの丸刈りも
ペニオクタレントの謝罪なんかも
女子柔道のパワハラも
なくそう ....
背筋を伸ばしたスタンドの顔が
ジイドの古書の開いた頁を照らす時
長い間つけていない
TV画面に映る自分の顔と、目があった
トンボになって飛んでいた。
桜の木もすっかり葉を落とすころに。
翅は なんにも思考せずに
ただ
トンボのこれからをひたすら羽ばたいていた。
大きな樹の小さな木陰で
すこしばかりの休 ....
リーナス・トーバルズはわたくしにとって神です
GNUがカーネルと定めたのに異論を挟む余地は無いのです
「なんらかの阻害がわたくしを阻むなら自分で」
カスタマイズは自由信奉者が行う ....
猫の眼が好きだった
真横から見るとガラスみたいに夕焼けを映す
透明な眼が好きだった
ある野良と仲が良かったことがある
近所の鉄工所のおじさんに小屋を作ってもらったらしく
この街の寒い ....
空を押し上げて
ひろげた 手のひらに
オーロラが見えますか
空を押し広げて
ひろげた その腕を
たからかに 突き上げる
あれは 父さんの仕事場の
....
雨は
嘆きを代弁しない
風は
怒りを
代弁しない
おまえを語れる
他者はない
星は
だれをも照らさない
花は
だれをも誘わない
おまえは
....
あなたはいつも雨降りで
子猫みたいに濡れそぼち
そのくせ強く匂わせる
刃物を当てた乳房のように
ぼくの真顔の疑問符も
蒼く滲んでインクのよう
何時のころから遺書めいた
ことば遊び ....
24時間ぶっ続けで
無修正エロ動画を見ていたら
何にも感じなくなってきたぞ
これはスゴい
エロを超越するためには
極限までエロに浸れってか
なるほどね
これって
悪人ほど成仏するっての ....
冬の空に
賛歌を歌いあげよう
絶望には辟易した
現実的な答を
求めるのはもうやめよう
共に集う友よ
ここには涙は必要ない
冬の空に
祝杯を交わしあげよう ....
暗闇の航路を照らすあの灯台に
あなたは、詩人を観るだろう。
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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