しみだらけの顔に
クリームを塗る
傷んだ肌は
彼の足跡
生き伸びてきた証
刻まれた皺に沿って
生きてきた
流されまいとしても
大きな流れに抗いようもなかった
仕方のないことだと
諦 ....
銀色の矢が空から墜ちて来るそんな夜
僕は系統樹のほとりに佇んで生命の音を聴いていた
風がちいさく闇を巻き込んで通り過ぎていった
ときはすでに多くを語らず寄り添っているような気がした
....
大きな山があって
そのまわりを道がくるくると続いている
頂上からゆっくりと転がり落ちてゆく
それがわたし
あなたであり、わたしたち
一本道は迷うことはないけれど
あなたはいつも怯え ....
まだ歌い足らなかっただろう
貴方達が手も振らず
後ろも振り向かず
前へ前へと歩いていってしまった
当たり前のように入ってきた歌を
片っ端から聴き始めている
それでもそれでもね
私は ....
水のなかの糸を
口に含んではうたう
うたうままに
消えてゆく
今はひとりでなくなったものが
心に描くひとりきりの地に
あなたは戻りたくないのだろう
まばたきよりも ....
海であったかもしれない、その水たまりを、誰かは容易
に跳び越えてしまう。とめどなく溢れながらこぼれなが
ら変遷していく歴史だったかもしれない、それが映す風
景の色味について、語ることもなく。
....
身体に金具を埋めてしまって
途方に暮れる
ある 冬
舗道の敷石には
ねそべる猫が鳴きもせず
渇いている
とじられた傘の花模様は賑やか
そこを過ぎていく
胃には十分にあたたかな言 ....
制作進行は、死なない。
事故車両の中から、無傷で生還したプロデューサーが、新人に一言。
「安全運転を、心掛けて。。」
制作進行は、死なない。
無言配布のスケジュール表には、昨日 ....
短い詩を書こう
在りもしない宇宙を描こう
いるか座とくじら座と海で泳ぎまわり
てんびん座とコンパス座で勉強をし
おとめ座と恋をしよう
短い詩を書こう
甘いお菓子の宇宙を ....
世界から受けた鮮やかな光を
この腕に受け止めて
いつかあなたに
返さなければならない
きらびやかな街を歩いてると
不思議な気持ちになるのは
人ごみの中にいるほうが
ひとりぼっちを感じるから
夜の空気に身を溶かして
自分がとても悲しく感じたけど
つくりもののメッキを剥がせ ....
悲しい夜はひとりぼっちだ
冷たい風を思いっきり深呼吸してみる
君はよく「死にたい」って口にするけど
本当に気持ちを届けたいのは
自分の裏側にあるのかもしれない
悲しい存在ってなんだろう
....
畑違いだけど 鞭打って
馬を 走らせるから イケナイ
耕すのは 稲 のみならず
麦でも 大麦でも 若葉でも
何でも 良いのだけれど
欲張っちゃあ イケナイ
それを 忘れたから
....
優しいひととの明るい朝に
逢いたくて
電話をきって
優しいひととの明るい朝に
会いに行こう
たくさんの心
嘘つきたくない
離れたくない
やわらかな心 ....
知らないうちに
ヒトを傷つけることがある
それを知ってから臆病になって
すごく慎重に歩いているのに
そのせいでだれかの邪魔になっている
なにもしたくない
そう思ってとぼとぼ歩く
....
太陽を歌いたくて
光はあの娘のように純粋に燃えていて
癒えない悲しみもくっきりと思い出されて
本当の現実に叩きつけられる
はるかな距離を保って誘惑する
そこに行ってみたいと思う
空に果実の ....
きみがのこしたもの
ぜんぶかたづけた
ゆめもことばもきおくも
とおのいてゆく
あとはこのからだだけ
やっときみとおなじ
ばしょにいける
きせきはおきない
きみがゆるさないこと
....
夏の香りがする鉢を
あなたは両手で持っている
鉢の中にはひまわりの
枯れた
ひまわりの花だけがひとつ
えんじ色のマフラーには
秋が詰め込まれている
冬のよう ....
どんなにすごい詩人でも
言葉で木の葉を揺らすことはできないだろう
しかし
木の葉が風に微かに揺れる
それを見ただけで誰でも人は詩人になれる
しかし
私は福井県の小浜 ....
「人を愛するということと 人に合わせるということは 多分 全く別のことだ」
「空気を読もうとするのは いい加減やめにして
空気を 創り出してみたらどうだい? 」
天国から地獄
たった一日のうちに
よくもまぁ これほど浮き沈みできるものね
楽しかった時間も
幸せな気分も
たった一つの悲しいことに
覆い隠されてしまった
もったいないと思う
....
沈む時
頃、泣く日に静けさ
日々の努力すら感じられず
海に沈む太陽
明日からの日々
これだけデジタル化が
進んだ世の中で
自分の乳を子供に飲ますって
ちょっと違和感あるんだなあ
時代遅れだよ
今すぐ止めて
僕に譲りなさい
お金は払います
人間の脂肪を燃料にして
走る自動車が開発されたら
きっと
デブ狩りが始まる
俺は
追われる身だ
地に伏せながら
黒布は一身に熱を浴びている
欲するものは
明るみの向こうの
静寂な守り
守り、という信仰
容易くは脱ぎ捨てられぬ
軟らかな哀しみに
黒布は濡れて ....
現実は甘くない
からくてあまい
白鷺が けたたましく鳴いている
もっと 離れるなら 争わなくてもいいものを
特定の岩をめぐって 争っている
川沿いを ずっと歩いてきた ....
今日の自分が 倖せか どうか
明日の貴方が 無事か どうか
信じられないのは
弱いからでしょうか
比べてしまうのも
哀しい私でしょうね
新しい画面に 打ち込む文字が
気持ちと ....
やさしくもなく平和でもない
あなたの周囲や眼にするもの
耳にするものがそうであるだけに過ぎない
僅かな痛みすら止めて貰えないひとびとが
何十億人もいることをあなたがただ知らないだけだ
比 ....
いつも追いかけている
あなたの幻影
おさげにできない
短い髪と
冬になれば凍傷にすらなる
無防備な手の指
泣きながら追いかけている
わたしの手には数枚のあなたが
なぜ
笑えるの
....
万華鏡で迷子になっている
2340 2341 2342 2343 2344 2345 2346 2347 2348 2349 2350 2351 2352 2353 2354 2355 2356 2357 2358 2359 2360 2361 2362 2363 2364 2365 2366 2367 2368 2369 2370 2371 2372 2373 2374 2375 2376 2377 2378 2379 2380
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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