ぽつりと零れて転がっていく
水たまりを踏み荒らして跳ね上がる今日
裾を翻しいつも泥まみれ
裸足のままで空を揺らして
波紋の向こうに明日を見た
澄んだ目をして手を差し伸べる
きみの足も泥 ....
生きる希望もなければ
死ぬ絶望もない
絶望と希望を剥奪された男は
一体、どんな言葉を綴るのか
気になるなら、君は窓の外を見たまえ
そこに歩いているごく平凡そうな暗い顔の男 ....
時が雨として降りしきる
そして時から隔離された部屋の中で僕はぼんやりと外を眺めている
細やかな粒として
時は風に吹かれて舞う
時計は動かない
時は全て雨になってしまったか ....
貴方の青は、空の青。
すべてを包んでくれる、
....
言葉も出ない
口
僕にはいつも
心が
そんなに見たいのか
若いコのスカートの中
欲情対象として現物を数々見知り
地位と枯淡と長小便の中高年になってまで
ケータイにカメラが付いて以来
機能に浮かれただけの興味も潰え
ガキの今 ....
縁側に置かれた
座布団にひなたと
猫のにおいが残っている
どこかで水が流れているのに
影も形も消えてしまったみたいだ
風に運ばれ
気まぐれな ....
山は愛ですか
海は愛ですか
空は愛ですか
ここは愛ですか
これは愛ですか
愛は愛ですか
ぼくは変ですか
ぼくは愛ですか
山は愛ですか
海は ....
山吹色の満月だ
ウルトラマンの目の色だ
幸福色の悲しみだ
あんな明かりの嬉しい日
あなたは生まれ
その100回目の誕生日
あなたはぼくと
同時に寿命で死ぬ ....
握った手が
暖かかった
抱き締めた腕が
強かった
かけた言葉が
優しかった
ただそれだけじゃない
まだ泣くの?
雲がちぎれて流れる
風はある気配をはらんでいる
君の瞳の中にある感情
配置とバランスが変わってゆく
静かなダイナミズムをもってものごとが動いてゆく
遠くで闇が切り裂か ....
造られたのだ
望んだ訳でもなく
花の像に似せられて
花の代わりに飾られて
その美しさに比べられ
蔑まれては
やがて飽きられ捨てられる
色褪せても尚
枯れることも許されず
土に還る ....
月、ズレている
できごころが抜けなくなっている
ベルトもなしにジェットコースター乗せられている
後ろ姿で
美しいかどうかが
わかった
髪の匂いで
優しいかどうかが
わかった
睫毛の揺れで
嘘かどうかが
わかった
裸足の踵で
疲れているかどうかが
わかった
....
いいねいいね僕らはいいね
夏の一番暑いとき汗流して働くと気持ちがいいね
僕らいいね
冬のかまくらの中であったまって、雪景色を眺めるのはひんやりいいね
君たちいいね
秋の枯葉に身を包み木枯らし ....
内面の窓は
遮られていた
緞帳のように
暗く重苦しく
外界に対する
隔絶と共に
覆う事に因る
期待の投影
未来は現状に
儚くも脆弱
過程もありき
結果をもあり ....
貴方は、沢山苦しんだ。
あれだけ笑って過ごした分を
簡単に取り戻せるくらい沢 ....
はるうらら
うららかなひる
ひるよりねむる
むさぼるあいぶ
こいこいあい
さみしいひとよ
今でも想うよ
君に会いたいなって自然にね
何か迷ったり
悩んだりした時にさ
なんの為の君との出逢いだったのか
真剣に考えてみたり
女の子としての気持ちを
蘇らせてくれたの ....
ふらふらする三月を歩きぬいて始まりへ。海の色は裏返って安寧。わたしの思いえがく神さまは、いつもわたしとよく似た顔で笑っている。
1、1、1、1、1…
まだ数えている。たどり着くためにはじめたものた ....
いつも返信おそくなってごめん。
なんかちゃんと伝えようとするとそうなる。
いつも電話すぐ出れなくてごめん。
携帯をけーたいするのをわすれるんです。
いつも困っててごめん。
....
イスラム文化って
私はよく存じ上げないのですが
聞くところによると
中東では
私達が老齢の使用人を呼ぶときに使う
「爺や」がまったく逆の「主人」を意味するんだそうです
主が爺や
なん ....
汚点をろ過しながら磨ぎ澄ます
時に浮遊物を浮かせながら
完璧は紺碧しか成せない
皆の皆の分のそれぞれの 空
点描の点を月から望む 望みを乗せて
ちっぽけをちっぽ ....
走る子供
跳ねる水玉
あのね嬉しい
囁く木漏れ日
クレヨンで塗りつぶす町
溢れだすよパレードの音
遊ぼう路地裏
注ぐチョコレート
あしたまたね
触れ合う影帽子
クレヨン ....
昨日の晩は蛸を甘辛く煮て食べた
最近は昔に比べて値が上がり
生意気にも百グラム二三八円とかしやがる
おまけにどいつもこいつも
モロッコとかモーリタニア産で
明石のこやつな ....
白いひかりの内側で
やさしくもつれ合うものを
聴いていたかったのに
ただ、聴いていたかったのに
生きていてもいいですか、と問うよりも
生きていなくてはいけませんか、と問うほうが
....
東の山肌の頂きが淡い桃色に染まる
その桃色は歩いて下るかのように
麓へとゆっくりと拡がるさなか
頂きは桃色に重なり橙色に代わり
その色に蒼と紫色が混ざる
そして麓も頂きと同じ色に染まって ....
傾いた樹々の
細い幹
ゆがむ葉脈のような枝
ひとすじごとに
白く吹きつけられた静寂
明け方の雪原に
立ち上がる
無言の者達の息吹
堅く締まった雪を貫き
亡霊のように現れる
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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