雨の中で
僕は一つの風景を見ている
それは壊れた風景で
僕の知っている風景では、ない
雨の中で
僕は二つの風景を見ている
二重にかす ....
この杜にも春が訪れたのだなぁ
木々の間をいつの間にか青々とジャゴケがおおい始めているではないか
ほら、何やら土の中から音がする
あれは土をはむ音
あの無酸素にも耐えうる土壌生物たちのお目覚めだ ....
君が見た最後の日
目には何を映していただろう
君が見た最後の火
天に登る煙
空に散って
君が見た最後の非
とても滑稽に見えただろう
もがく私を見て
それでも過去は壊せず
....
無職の僕は銀色の街の中を
そそり立つ 真冬のビルの間を
静かに歩いていた
右手には 履歴書
左手には 間違った情熱を抱いてた
新宿は暖かな街だったが
今日は少しばかり寒すぎたようだった ....
しだいに平らかになっていく墓土
それを横目に私は育った
古い先祖の亡霊と共に
農家の閉ざされた奥座敷で
手足ばかりを黒光りさせていた祖父は
私ひとりの暗い人間準備室の棚に
「元教師」とラべ ....
「きみ」 乱太郎
どこかで会っているよね
そんな問いかけをしたくなった
きみの黒い瞳
いつだったか呼んでくれたよね
そんな昔話しを思い出したくなった
きみの褐色の肌 ....
ひだり、みぎ、
まえ、うしろ
ぬいあわせる
ずっとずっと
おわらないえいえん
はだのさかいめ
たにんのすきま
たいじしてゆく
しらないかお
かくれんぼ
とまる、あるく
私は目覚めていた
誰もかもが寝てしまったあと
ほとんど闇に近い暗がりの中で
妹の寝息と父のいびきが重なったり交互になったりするのを気にしたり
どこかから聞こえてくる秒 ....
弱点みっけ
よわいところっていうけど
強くみえるところのほうが
よわいのかもしれないよ
冬の木つよそうに
みえる かならずしも
そうでないかもなんて
自分におきかえて
バス ....
仕事?
仕事はよくわからない
何か気が抜けて手につかない
だけど前準備はしたよ
それよりともだちが大変
今からともだちんとこに行ってくる
みんな長生きしてくれよ ....
資本論を乗り越えて
僕らは何処へゆこうとしているのだろう
勿論資本主義の終末では無いはずだ
文学は世の仕組みを超えて生き続ける
音楽もしかりだろう
もうプロレタリアートと ....
辛気臭いのは
いい加減止してくれ
ただでさえ寒くて
鬱陶しいのによ
うーん
おまえさあ
試しに
髪に油つけて
七三に分けてさ
鼻の下に
海苔張って
チョビヒゲにしてみ
....
あまいあまいバレンタイン・キッス♪
夢みてるんだろな、少年よ
やっぱ、ビター・チョコに決定!
眩しさを初めて知ったのは
僕の記憶の、一番、始めの頃に、
等しい、
ココロに抱いた、
感情の粒が、ほら、
また新しく、
唄を、歌っている、
唄を、
明け方の、カ ....
詩が何を歌おうと
知ったものか
詩は歌を歌い
僕達はそれをただ聴いているだけだ
批評家と通がやってきて あれこれ言って
とりまき連がうんうんわかったようにう ....
猫なしのにたにた笑いなん
て!あんな奇妙なものを見
たのは生まれてはじめてだ
わ!『不思議の国のアリス』
誰かと誰か、何かと何か。それらがそこに在る
というただそれだけのこと。例えば、東 ....
{画像=130210174218.jpg}
暗き部屋を
照らすのは
一本の蝋燭
なのだろうか
蕾は添えられている
女は立っている
何かを知る様に
私 ....
ミジンコに逆戻り
空き家の自動ドアが開いた
地蔵の前で十字きる
新宿のマンション建設予定地で11人の白骨化した遺体が見つかった。
この推定4000年前の白骨が、1÷3×3の答えが=0.9999・・・であることと1/3×3の答えが=1であることの不思議の意味を ....
白鳥のひときは目立つ汚れ川
*
この平凡な街の小さな流れに
一羽の白鳥が棲みついてしまった
どうして離れて行かないのか
人はみな不思議がっている
星が輝く夜空
私には
闇を切り取ったキャンパスに
砂を散りばめているように見える
世界に輝く星のほとんどは
ほんとうに
誰も知らない名無しばかり
彼らはただ静かに今日も
誰かに見つ ....
{引用=
つめで
つめを切った
むしり取るように千切った
千切られたつめは
たちまち丸まって
干からびて
ちいさく萎びて不要なものになった
――そのようにして ....
砂の上を歩く
右手には 打ち寄せる波
後ろから 追いかけてくる太陽
大きな神様が
水平線に腰を下ろし
風と光を使って 何かを洗っている
穏やかな水音
....
桃色の花びらが舞う季節とか
ミスとシャワーが欲しい瞬間が 目に居たくて
芽吹きの季節を 忘れてしまいました
新緑の輝きを 身を以て知ったのは
今年なのかも 知れません
見渡す限りの ....
沈黙する為に
僕は詩を書いている
一本の草木となる為に
僕は詩を書いている
自分という存在を忘れる為に
僕は詩を書いている
そして、書いた詩はすぐに忘 ....
雨が降り出しそうだ
湿気が高くて汗が滲む
君は刺繍をしている
憑りつかれたように
黙々と針を動かしている
時計だけが
雄弁に時を刻んでいる午後
右肘の古傷が疼いている
僕に ....
思いの 消えた
夜は 眠かった
ああ ただ
流れる 僕は
流れた 形を
僕は 見つめていた
心の 海を
手で 描きながら
僕は 光を
見つめ 眠る
故郷を 信じた
....
今夜も銀色のフィッシャーマンが
空を飛んで叫んでいる
ほうき星をつかまえて
ギターをはじき 意味もない音を投げつける
壊れたマイクを片手に永遠にしゃべり続けるんだ
リリース リピートアフ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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