住みなれた街で
何をしているのだろう
僕は生きていく目的がわからなかった
そして コーヒーを買った
そして 疲れた 僕はベンチで
詩を書いては 捨てるのは もう やめた
本を ....
僕の目の前に
ゴッホの「カラスのいる麦畑」の絵がある
それはまるで子供の描いた絵のように僕の前に掛かっているが
それは同時に子供には決して描けないものも含んでいる
....
雨で濡れた制服を物干しにかけると
お気に入りのセーターと
向かい合ってゆらゆらとダンスを踊った
優しい雨のなか
口ずさんだのはジーン・ケリーの“雨に唄えば”
これは何処からきた雨 ....
時間は私の手から愛おしいものをもぎ取っていく
しっかりと抱きかかえて大切にしていたものを
何食わぬ顔をしてすれ違いざまにむしり取っていく
いつか時間が癒してくれると
優しいあの人は教えてく ....
湿った砂の温度
掘るほどに水が滲んで
肌で感じて頬に触れる
潮風の温い感触
乾ききれない海草の匂い
思っていたよりも
生々しい身の回りのすべて
ひりひりと目に沁みるあれこれが
頭を取 ....
あなたの透明な
指先が
奏でる旋律
振動が
胸の奥の影に
伝わって、響く
知らないうちに
涙が溢れていた
信じられないくらい
震えていた
文房具店で
シャープペン ....
肩を叩かれた
振り返ってひとりきり
だれもが傘をさし
早足で家路にいそぐ
見上げれば顔に降りかかる雨
....
イケナイ小学校の裏門から
そっと忍び込む
百メートルの校舎裏
キライじゃなかった
左手は ずっとずっと校舎
でも
右手には給食調理 ....
君の肉の感覚だけが僕を救う
知り得る事は少ないし
実際に知る事は
もっと少ない
君の肉の感覚だけが僕を救う
どうでもいい。うざい。辛い。痛い。しよう。好き。嫌い。
楽しい。鬱陶しい。するべき。したくない。怖い。嬉しい。腹立たしい。可哀想。面倒くさい。悲しい。優しい。好き。嫌い。羨ましい。
易しい ....
魔法の扉から放たれた 流れ星
尾を引く その後ろ姿に
幾つもの願いをのせて 夢をのせて
果てしない空を駆け巡るよ
3回唱えて
魔法の呪文
キラキラ輝く
星屑たちが降り注げ ....
まぁ
さて・・・
ということでしょう
これは
おいらは
さて・・・
ばっかりで
これまでやってきましたけれど
まぁ
さて・・・
ということでしょう
これは
どこ?
....
不在の生誕日に花を添える
囁いたうたとともに
沈黙がいつまでも響いている
歌声は掻き消されて
漣の向こうには届かない
弾かれないギターは煙に巻かれて
どこまでも静寂のなかにいる
わた ....
詩ってどうやって書くんですか?
そんなつまらない質問が飛んでくる
詩と言うのはな…って別の人が講釈を垂れる
そいつの言っていることがトンチンカンでマシンガンを撃ち込む
詩って言 ....
あのヤリマンの女の子の人生を、うらやましいとは思わない
あのヤリマンの女の子と やれた男をうらやましいと思うとしても
あのヤリマンの女の子の人生を、とくにうらやましいと思うことはない。
....
待ち合わせ時刻三十分前
集合場所の金時計前に着く
街の風を
人の色を
この肌とこの五感で味わいたくて
初夏が近づいてくる
淡く華やかな
ふんわりとしたファッションが多い
歩いてい ....
うろ覚えの
歌詞が
思い出せない
メロディーだけは
何度も
浮かんで
あわせて
口ずさんでしまうのに
きみを
憎んで
だったか
きみを
煮込んで
だったか
....
担任の先生
支援学級の先生
児童心理学の先生
作業療法士の先生
言語療法士の先生
そうそうたる先生達に囲まれて
亀ちゃんについてのミーティング
亀ちゃんのテストの結果
チノウノハッ ....
ボーナス無しで十時十分
母が達者で花咲いている
羊に睡眠薬飲ませている
二重の夜が終わり はじまり
縦の星雲と重なるとき
呑みこまれる花 新たに低く
咲きうつる花
山から流れつく闇が
丘を切り取り 脈打たせてゆく
種を土に刺す月の指 ....
?
君に戦場で会ったなら
私は君を殺すだろう
そして首をかしげるだろう
君は一体、何者だったのだろうかと
私達を敵と味方に分けたのは
一体なんだったのだ ....
まばたきには
ばね がついていて
どれだけ
すばやく
まぶたを
弾ませられるか
競いあっている
{ルビ双子=シンクロ}
持ち主に
気づかれてはだめ
そんなに
凝視しても
真 ....
春から
いちばん遠い季節に
吐息は
ゆれる
遥か
列車の通過の幻想に
疑いもなく
聞き耳
立てて
苦しまぎれの憧憬が
いつかの砂地で
花開く
もう
誰 ....
知らないところで打ち合わせ
くだらない
くだらない
助けてやらない
知らないところでまた打ち合わせ
電話やラインやスタバの2階で
助けてやれなくなるからな
悲 ....
国道四号に抜ける
夕暮れの千住の小道に
スタンドバーの看板の
男の顔の上半分が赤くなる
大人になればこの店で
夜を過ごせるのか
まだ小学生のぼくは
家に帰るしかない
日の光が消 ....
冷たい水で髪を洗う
まだ群青に満ちてる部屋の
片隅で猫を抱く
爪をそろそろ切ってやらなくちゃ
金色の目が私を見返す
あなたはあたたかいね
雪解けの匂いがする
小さく鳴いて
するりと闇に ....
ピアノでショパン弾いていたおねーさんがわって立ち上がったあと防音壁にへばりついて穴だらけの壁肌を撫ぜながら急に使命感に打たれたようにあー埋めなきゃ埋めなきゃこれ埋めなきゃーって言い出したとき
....
蛙の世界の王様は、大きな大きなガマガエルです
沼の淵の一番高い岩の上を玉座にして、毎日世界を見下ろしています。その視線は、つねに安定したさざ波に注がれました。
若々しい雨蛙は王国の奴隷です
王様 ....
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