三月まで残る雪
路傍で灰色に汚れる
事故のようにゆっくりと
とりかえしのつかないことを
ふりつもらせて
やっぱり雪が空に戻ることはなくて
溶けるか
三月まで残る雪
路傍
灰色に汚れる ....
この指の先に
宇宙があって
人が住んでいるとして
(たとえば人差し指に その先に)
ミエルデショ?
その人の指の先にもまた
宇宙があり人が住んでいるとして
エンドレス
....
君がそんなに強くないこと
実はもう知ってるんだけど
本当を言うと僕もそんなに
見た目ほどには強くないんだ
夜寝れなくて
寂しくなって
意味も無いこと考えたりして
それでも君が ....
今日も歌舞伎町へ続く道が
どこまでも暗くひしめき合っている
ここ 東京で手に入らないものなど何も無いのだと
人に語りかけるかのように
だけど もう そんなことなど
どうでもいい ....
(不器用であることは、罪ではありません)
林檎の皮をどれだけ長くむけるだろうかと
無邪気にはしゃいでいる間に
途切れてしまった命はいくつ
あの赤い肌をすべっていったことでしょう
....
川沿いの道を歩いていると
川面で魚の跳ねる音
気のせいだった
子供が投げた
いたずらな小石
空を舞う鳥が嘴から
落としてしまった
子に与えるはずの ....
鳥肌実の美しい右翼
小田実の美しい左翼
何でも良いが信念ならば
身・銭切るべし幻想にはな
本買う程度の小銭でなしに
街宣車買え
対戦車砲撃て
腹かっさばいて噴水になれ
生恥の身投げて人 ....
それは農業にとって
大切であった
私のルーツは豪農の家の
三男坊の遺伝子だった
たったの数日
厩と付随する部屋をみて
直ぐに叔父である家長が
逃げた原因が悔しかった
貪欲なまでの欲望が ....
数回 ドアを開け
椅子にストンと着地した
無数の とまではいかないが
たくさんのフィルムが
机の上に置かれている
挨拶を交わしたのは
とある男性
男性は私の血液の話をする
男性 ....
こおりをわる
こおりをわる
ほねをひろう
ほねをひろう
ふゆをほうむる
ひとをほうむる
ふゆをじょうぶつさせる
ひとをじょうぶつさせる
ことばなく
こおり ....
週に二、三回ほど通る道の豆腐屋さん
ほんのときたま買って帰る
綺麗な水の中でひっそり漂う豆腐や
甘くてじゅわっと口の中で広がるお揚げさん
グレープフルーツぐらいに大きくて
....
シンプルなフォルム 裸体を描写する
集中力が頭の上でピラミッド型に整う
さあ 何を感じ何を観る 何を思い何を空気に乗せる
散乱したアンテナのオスの孔雀のhigh扇子
欠けて裸体が乾燥し ....
黄砂で夕日が月みたい
悲しい痺れにうわの空
なんにも手につかない
なのに頭は頑張ってる
体が乗り物みたいだよ
こころを感じろ
こころで感じろ
それだけなん ....
人はどうして悩むのだろう
取り囲む壁を透明にできればいいのに
人はどうして迷うのだろう
目の前の道を一本に出来ればいいのに
人はどうして哀しむのだろう
二度と離れない紐があればいいの ....
墓荒らしにあったみたい
理不尽すぎるからだと心
あしたはここで
最後の朝だ光だ
あしたはここで
最後の目覚めだ
これで最後だ最後の夜だ
あれが最後か最後の夜だ ....
ビードロの戦車がやってきて造花畑を踏み荒らした
それを鳥類学者はコンドルの孤独のせいとおっしゃったけど
誰かのサングラスの中は鋭角恐怖症の人間が生きられない荒野だし
なんてゆーか原始人ほ ....
さみしい、なんていうんじゃないよ
うまれたときから、さみしいんだ
それがきみなんだから
ねぇSORA
きみはうまれたときから
ひとりをたたかってきたよね
それがきみだったよね
き ....
いつかむかし
草原のくにの村に
ふたりの若者がいた
ふたりはともだちで
いつも馬に乗っていた
信じていた
俺の駆る
雄々しい鹿毛こそ
僕の駆る
凛々しい栗毛こ ....
今日という一日に数え切れない
(ありがとう)が、隠れている。
よく晴れた日の夜空に
いつのまにか姿を現す
あの星々のように――
もっと抵抗してくれなきゃ
そんな直ぐに受け入れられたら
Sの私としては
満足できないっつうか
白けるっつうか
なんで愛されないんだ
とか言っちゃう前に
其処んとこ
よく考えて
石巻の仮設住宅に住む
Tさんに新年の電話をした
「あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします 」
「いよいよ来月から
津波に流された場所に、もう一度 ....
おめえなあ
一回ぐらい
ケツでやらせろよ
減るもんじゃねえだろ
痛くねえって
俺の大きさ考えろ
おまえのウンコより細いよ
たまには
趣向を変えるのも
いいじゃんか
イヤだ?
なん ....
ある日、届いた封筒から取り出した紙は
「わんニャン展」のお知らせで
三日後にみなとみらいの地区センターの
展示会場に入るや否や
平日の人もまばらな空間に
{ルビ木霊=こだま}する… ....
ねぇねぇ
寂しいから
もうちょっとだけ
私に構って
ほんのちょっとの自分の気持ち
素直じゃないから
私は言えない
気づいてほしくて
気づいてくれるわけなくて
....
神秘的な恒星の成り損ない
太陽系最大の惑星だ
多くの衛星を従えて
神秘の姿を誇らしく
今日も宇宙空間に
危険な感じを雲の有様に見せ
その磁場と放射能は寄せ付けない
....
飛べぬ時点で
鳥には劣り
泳ぎですらも
魚に劣る
飛んだところで
知恵を絞って
泳いたとして
形を真似て
そう
いろんな事が
分かってきたよ
そう
きっと僕らが
僕ら ....
世界を覆い尽くす
意味や価値の連関
僕はどうやって
繋ぎとめよう
意味や価値の連関を
死を乗り越えなければ
真の意味や価値を
繋ぎとめられない
もし大丈夫なら
過去世
....
人生は一瞬一瞬の光を増すための努力
最期は一筋の光となって空に流れればいいさ
あの頃 ぼくらは貧しかった
ラジオはあったけどTVはなかった
電話はよっぽど裕福なひとしか持ってなかった
ぼくに電話が掛かってきたら
電話のあるお隣さんが呼びにきてくれた
餓鬼だった ....
亀とは
亀のようにゆっくりなペースで成長中の私の長女
この間9歳になった
その亀
学校以外の場所では
とっても朗らかでおしゃべりなのに
小学校入学以来
教室で全く口を利けない
少人 ....
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