戦場は何も
幾万の観衆が見守るフィールドばかりじゃ
ないだろう、そうだろう
日常こそが不規則なはずみを
くりかえしているのなら
叫べばいいと思うのだ、俺、俺、俺
....
ドングリをひとつ見つけて
友達のポケットにいれた
そいつがあるとき
ポケットからドングリを見つけて
不思議がるだろうから
人のいない午後の住宅街って
人それぞれって微笑んでおい ....
最終列車が息を吐く
車内には人が結構たくさん乗っているけれど
皆疲れて茫然としており
身体半分が無機質な物体になりかけ
車内の音を吸い込んでいくので
奇妙な静けさが漂っている
発車 ....
雪解けの時を待った
土を食べたくて
小さなシャベル片手に
まっすぐ真白い粉塊の一点めがけ
(吸い込まれる)
くらいに感じてくれたらいいな
そんな気持ちの柔らかさで
....
鳥の腿肉が宙に浮いたままで歩いてるパンプスめがけて
時速455で垂直落下する縦糸のみグラフ
骨盤を露出した骸骨の群群をいくつもの過去という風が
泥舟の中に置かれたそぶりで追いかける
が、ゼンマ ....
二人で風に乗って自転車でずっと
道をたどってどこに行こうというのでもなく
香水の香りがよくって
お前の髪がちょうど目の前で舞っている
僕らどこにでもいけるさ
僕らなんだってなれるさ
自転車 ....
同じ繰り返しの手なんて効かない
奴らはまいど新たな策略をねってるぜ
俺がこの世界を歩くためには
もっとタフにならなけりゃ
さってはやってくる物事を全部新しい気持ちで
心臓の鼓動を数えながら受 ....
【 そのあとがある 】
「ソ」の次は 音叉の「ラ」の音が 来るよ
さあ チューニングしようぜ
空を超えよう
人間 ....
手を伸ばす
先に
ほどかれていく放物線の
空 いくつも数え切れないほど
通り過ぎるものがあった
今夜
聴いた
天球の音楽
八時間先を東へ回るきみの
夢
こ ....
布団カバーを変えるのは
とても煩わしい
かどっこを充分に見定めても
結局何度かやり直す
世の中煩わしいことばかりだよなと
誰かのせいにしたところで
布団カバーは素直 ....
朝まだきのコロッセオ
だれもいない
女どもの嬌声
男どもがいさかう声
埋まっていく
目の群れ、口の群れ、鼻の群れ、耳の群れ
埋めつくされていく
手 ....
さみしいときはふてねする
イライラするときは 不機嫌でいる
気分がいいときは 自分を甘やかす
大人になって
いいことなんかあるはずない
そうおもっていたけれど
囲いを自分で ....
横風注意の標識に
風は横から吹くものだと
文句をつける
つまらない人間に
注意しろということ
横槍注意
小学生男子は
マウンテンバイクを欲しがる
舗装していない道
オフロードを走ることができる自転車だ
舗装された人生を歩んでいるから
険しい道を進めるものに憧れる
しかし
社会人男子は
....
限りなく明日に近づけば
今になる
だから、僕らは夢をみるの
看取りは二晩続く。
その二晩が終われば二日お休み。そのあとは三日間通常の勤務。そしてまた看取りだった。
看取り二日目の日はいつも息子は老人ホームで遊んだ。
すっかり人気者だね、
....
冬の夜空は素敵ですね♪
小さな頃から冬の夜空は
星が綺麗に見えるなんて事は
知っていたけど
空気が澄んで綺麗だから
冬の夜空が好きな訳じゃないよ・・・
冬の夜空は夏には
気付かな ....
手にした筆で
ま白い半紙に ○ を、描く。
○から世界を覗く時
自らの高鳴る鼓動が聞こえ…
今・息を吸うては吐いている
いのちの不思議を思う
あたいを振った
バカイケメンのアキラや
男子の前と女子の前では
性格が180度ちがう
実は嫌なやつのリサは
死んだ方がいいと
ずっと思ってたんだけど
ある日
死神があたいに擦り寄っ ....
うっとりと瞳を閉じて
光の石を両手に乗せて
立っている円空さん
静かないのちの歓びが
体の隅々まで葉脈を巡らせ
行き渡っているようです
森に佇む木の体
日向 ....
ひとりの木の中に
微笑み坐る、仏がいる
人という木の幹の中に
両手をあわせる、仏がいる
円空さんが無心で彫った
木の像が、幾百年の時を越え
何かを語りかけるように
....
モテ期分散しろ
当たった年賀ハガキ 君に送る
ピコピコハンマーで突く
つめ。
どっかいっちゃった
笑ガオ 消えた。
涙、溜めておこう。
この水槽に。
たくさんたくさん
溜めておこう。
いっぱいになったら
泳ぐんだ。
指とかふわふわになるくらい
....
チョコレートをください。
ためらうことなく一歩踏み出せるくらい。
むなしさを感じることなく一人でいられるくらい。
憂鬱を薙ぎ倒す苦さを包んだチョコレートを。
チョコレー ....
(また迷子なの?)
星がそれを奪ったの?
(また見失ったの?)
見えないのは、誰?
(また進めないの?)
道を、作らないで、私の前に。
(また目印、ほら、また)
....
あなたも知らないあなたの裸婦像を彼はもっている
絶景を失った目眩の砂漠みたいな階段でここにきた
あなたも知らないあなたのハロウィンを彼女はもっている
朝露を手にいれた鬱蒼とした森みたいな ....
予想外の アナタの言葉に
ズルッとコケて
これで 観客が居れば すっかり 芸人ね なんて
悦に入る
ほのぼのと 笑う アジサイに 見初められ
明日の雨を 占った
もう本当にム ....
ソフィア市の輪郭を宇宙に見立て
誰かを愛することで華やいだ心と
誰かに愛されることで弾む身体を
楕円の惑星にみたいに包んでみて
それをソフィア市と呼んでみると
ソフィア市は不条理さには沈黙し ....
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