遠い昔に 悲しみの雨が降っていた
おいらは腹ペコの犬
遠い昔に捨てられた
あのいたいけないブチの仔犬が俺さ
母も知らず愛という言葉さえも憎んでいた
ただ雨に打たれてい ....
声がする
崖っぷちに
かろうじて
爪を立て
呼んでいる
誰かを
よるじゅう
求めている
雨に打たれて
傘も持たない
家もない
母もない
優しい思い出も持たない
痩せた猫が
....
庭先が散らかり
物陰が増えていく
見覚えのあるような
雀ほどの大きさの
鳥の形のたくさんのもの
手遅れになってしまった
忘れることが出来ないものを
正しく思い出さないために ....
暗雲が鋭いエッジで
青空を切り裂き
空一面が灰と化す
またたく間に空からは
大粒の水の塊が
空気をかき分け
地面を変形させる
水たまりには無数の輪
広がる輪はぶつかり合い
お ....
くるくると
まわって
まわった先
自転車のタイヤで
水たまりを割りながら
色がまだ
光だったころのことを
考える
人の形をしたものたちが
雑談をしながら
歩いてきて
過ぎる
眼 ....
。
どうやってやるか
どうやりきるか
それ以前に
なぜやるか
やっていいのか
それ以前に
なんなのか
悩んでいる段階が
人としてのレベル?
上下がわかるようで
....
紙切れが橋の上から舞う映像が見える
何の苦労もしない、それはただの紙切れだ
白黒のフィルムの中だ
それを空に撒いた浮浪者の男はズタボロの新聞紙を引き摺って
彼は何の苦労もしない、ただ紙切れを撒 ....
溶け込みたい
そんなあたしは
いつもマイナス5℃のテンション
交わり方もわからないまま
いつも
ふわふわ浮いてる
ただその中に
溶けてしまいたいと ....
私達の人生は全くの0か有り余るほどの100で表されるものじゃない。
ちょっと悲しくてだけど殆どは楽しい。
少し苛立たしいけどさほど苦しくはない。
少し寂しくてあらかたは嬉しい。
そんな繰り返し ....
聞く人も皆斜面顔に写る
予告も皆同じに聞こえるまぶた
簡単に遠くからの声と聞きつける
ことごとく風変わりに訪れ別れる
皆のごとくまたは様の訪れになれずかもと
見る自分の様 ....
眠れぬ夜
眠られぬ夜
コンビニ行こう
なに食べよう
月は遠く
君も遠く
むしゃむしゃむしゃり
むしゃむしゃり
眠れぬ夜
眠られぬ夜
風は冷たく
素っ気なく
....
i am not worker
but i must do many thing
heart of people is difficult
knowledge is not real
金色の色白の少年が微笑んで
長い指の手を決然と合わせて
不動のこころで合掌していた
離れなかった
ぼくは世界中の
うまくゆかない蹉跌のひとびとが
うまくゆくようにと ....
あーやだ
もういやだ
しんじらんない
むり
もうむり
だって
むりでしょ
ありえない
むりむり
ごめん
むり
もうむり
わたしかえる
こんなにたくさんの
文字が 並んでいるのに
どうしてさみしいんだろう
文字でなんか温度を感じられない
そう言われて涙したのは私
向こう側にいるはずの
だれかの息遣いを知らない
....
やたら集うな
遊ぶときも
働くときも
ツナガリ
キズナ
そこに逃げるな
気の置けない男と
曇りなく愛する女
だけでいい
酒宴に呼ぶな
談笑に ....
いたみますか
こころ
いたみますか
からだ
しんじた
あたたかいものを
おもいだして
せつなの
やりきれなさを
やらすごす
理解するか
説得するか
いずれにしろ ....
玄米の歯ごたえが かすかな非凡を生む
それでも昼寝をし 覚えていない夢に脳の神経を疑う
春の特番を拾えるものだけ 目を通す
心の表皮だけを滑り 忘れる内容
それでも明かりを灯すテレビ 凡の ....
泣いてるのかよ
なにが悲しいんだよ
取るに足らないことじゃないのかよ
いくらでもあるだろ
そんな話
きっといっときのことなんだから
幸福より永遠が
ぼくに ....
ワイシャツにネクタイを猥褻なネクタイと聞き間違えた枯茨
知らない人が記念写真でピース
お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?
お医者様、または弁護士か年収1000万以上のかたはいらっしゃいませんか?
しゃぼん玉をつくる作法をだれもが
忘れてしまった時代
みずうみにうかぶ
背泳者と油分の分離されない光景が幾日もつづいていて
土手から飽きもせず眺めている人に
私は丁寧に包装した小石を ....
最高の飛翔の 舞うが如く離れて
息つく間に 触れ合う大地に横たわる
その玉響は あまりにも短かくて
「下がこんなにも近いとは」
美しさをくれた そんな悲しいはずの別れを
わたしたちは度々 ....
川沿いを歩くと
ピクニックによく似ていた
共通の友達がいてよかった、
と話す
命のものと
そうでないものに
毎日は囲まれて
離れていくものにもきっと
誰かが名前をつけて ....
あたしの親は
子供にああだこうだ言うのが
とてもキライで
すごく自由に育てられたのね
だから悪いけど
あたし
無理して
自分を抑えることが
出来ないの
ハッキリ言わせてもらうと
あ ....
手をつないでいることも
目をみておはなしすることも
ふたりだからできること
それでもいつかひとつになりたくて
わかりあえないことが怖くて
泣いてみたり怒ってみたりする
....
ひとりになった四角い部屋で
ぽとりと零す細い声
捲り捲れてゆっくりと
唇から剥がれ落ちた
ワンルームの床の上には
足の踏み場もないほどに
彼女の名前が散らかっている
ひと ....
たいていの辛いことや悲しいことは
歳月の力によっていつか笑い話になる
でも時の鑢でも
笑い話にすることができないものは
ほんとうのの辛さであり悲しみなのだ
それは死ぬまで背負い生きて ....
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