変わった事など
特には何にもないとは
思うんだけど
知らない間に
僕らも大人と言われる
くらいになってる
今まで流れた
時間を全部持ってして
今は流れてる
昔に残した
....
「おいちゃんまだかい」
少年と老父は夏祭り
汚れた小銭を握り締め
暑さの中に清涼をと
シロップ代を暴利に取られ
露天の親父に頼み込む
まだかい? まだかい?
待っているうちに溶け ....
室内の外灯が
ねじれながら消えてゆく
蒼と銀の昼
置き去りの冬
つながりのない空が手をつなぎ
脚で波を数えている
枝の標から
生まれる音
冬を曲がると
....
一富士二鷹三茄子からの悪夢
オレが彼氏なら止めてる
クリスマスツリーで刺されている
it is my sadness to understand everything
i look someones dream far away
and, i do not know my dre ....
学ランが三つ
汚れの比較
胃がねじきれる
些細なゲームをしよう
漂白剤をあげる
いったい何が黒なのか
指一つで気が付く
王冠は一つじゃ足りやしない
テレパシーの強要
分け合う ....
誰かが忘れた
飴色のカーディガンを羽織って
はっぱすきっぷじゃんぷして
風に乗る
滑るように
玉虫色に輝く茂るみどりの山を越えていき
鉄塔線の上に着地して
お ....
あなたに
見られたくなかった
知られたくなかった
忘れて欲しかった
優しさはいらない
心もいらない
身体もいらない
お金はあるだけよこせ
ただ
見られたく
なかった
....
正しければいいってもんじゃない
正しいなんて
自分からみた円にすぎない
相手からみれば
それはかけた月のようなもので
ふーんと横をむかれるだけだ
正しいのにと地団太ふんでも
....
適当に流さないで噛みしめること
爽やかにカリッとでもいいからとにかく流さないで
自分の実体験として受け止めたい
目を逸らさず血肉の経験となることを願って噛みしめるのだ
たと ....
こわれた海のかなたに入学式は立っている。
蝶たちはずいぶん永いあいだ待たされ続け
いっそのこと青虫にもどろうか、と
いまにも
キャベツになりそうに思う。
耐えている桜が//可愛いい
....
ねこが
あるいていて
いぬは
あるいていなくて
なんか
どうぶつが
あるいて
いるのと
あるいて
いないのとで
おおきな
さがあるのかと
いえば
なにも
なくて
とても
....
気がつくと
幻影は去っている
残された静けさが
開放感と
自分であることの証しの取引が済んだことを
物語っている
不思議なもので
心の中から自由がきたとき
彼は門の鍵 ....
なにも考えないようにするには一体どうすればいい
浮かんでくるのは昨日のこと
隣の席のやつらがなにか話している
浮かんでくるのは昨日のこと
はぁ、なんか、こう、あれだ
ほら、だから、そ ....
おばあちゃんが
この牛乳ヤバイ、と言ったら
その牛乳は本当にヤバイ
でもみんなが使うヤバイは
本当のほうではなくて
その逆のほうが多いような気がする
おばあちゃ ....
シッコ終わった後
チンコ振って
水気をよく切らないと
元に戻したときに
パンツ濡らしたり
ひどいときは
ダラーッと
ズボンまで
いっちゃうわけ
だから
少しくらい
便座にかかった ....
投げつけた白球が
君に届く前に
風にほどけて
宙に舞うリボンになる
草むらに転がって
土のにおいを嗅ぐ
俺はここから生まれた
ミツバチの羽音が ....
のばした指先の向こうに
サクランボが揺れている
それを
掴むことができる
噛み 食んで
味わうことができる
幸せが揺れている
....
彼女は20歳
オンラインカレッジを受講して
フランス文学が好み
彼女は言った
「ここには友達は居ないの」
街から出たことはたった二回
そこは景色だけが取り柄のような ....
進む道を 阻むのは 看板では無く
目の前に 見えぬ 釘なのかも 知れない
描かれた 矢印も 信じられないで 立ち竦む瞳に
ぴょこん と 他人を喰ったやふな 真鍮の兎が 映る
銀では無い ....
砂漠の中の一粒の砂だろうか
田園の中の一粒の稲穂だろうか
僕はある物を探している
神様が君を作り替えたものを
君の魂はどんな形を成しているのか
それは生きているものなのか
それとも ....
ちいさなちいさなわたしだけど
ここでわらっていることしかできないけど
あなたにあげたい
かけがえのないえがお
ほんのすこしのやさしさ
あげられるものなど
なにもないこと
わかって ....
涙がとまらないよ
どれだけこの世が淋しいところか知ってるよ
それをみんなに気づかれように
ふたりでありがとうって言葉見つけ出したよ
いっつもごめんな
幸福は状態じゃな ....
あなたのせい
と、言わないのは やさしさ
と、じぶんのおへそに
言い聞かせていた
けれど
これは プライド。
わたしがわたしでわたしの重みに耐えるため。
**
日付が変わる直前 ....
湿り気を帯びた水曜日の午後
回し忘れた回覧板の中で
『実りある都市計画~その概要』のパンフレットが
気まずい折り目をちらつかせながら
遅々として進まない事業の行く末を気に病んでいる
テー ....
雨編む朝は天邪鬼
いま忌む意味を遺書にして
嘘に倦んでは海に埋め
えにし選べず益を得ず
恩は怨へと惜しみなく
春は華やか白知の波乱
昼の日中に日照りの蛭か
古き深井戸腐の吹き溜ま ....
寝言聞いて欲しい
みんなの三連休はオレの三連勤
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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