そこだけは器用だった
二つの座標で審判になる
本能をかたる自虐に筋はない
責められなくなった
さじ加減は不器用だった
正直者はたいてい犯罪者
救うのはしってることだけ
肩まで透け ....
塞いだ夢を見た
突然のことで
夢と認識するまで
時間を要した
二日間眠った
二日前のことは
まるで覚えていない
他人は入り込んでくる
夢だけならいいのに
デリヘルは
Amazonで調べても
どこが最安値か
わからんと思うぜ
一応検索はしてみるけど
ブラジル人を希望してる?
だから、Amazon?
完全に勘違いしてるな
世界はこれだけ広いのに
ぼくらの秘密を隠す場所だけが見当たらないから
なれない手つきでこしらえたマントにくるまり
息をひそめ
いつも
なにをしている最中も
待っている
あたためすぎた ....
種々(くさぐさ)の根に吸い上げられる水の轟音。
あなたのその脚は、根。土に喰い込んだ根。
その根はあなたの地上の背丈よりずっと、地下高くひろがり、吸い上げている。
根の国の暗渠には、歌が ....
恋人と呼べる人は
僕にはもう
いない
そして路地を歩く
そして遠くに沈む夕日を見る
僕は一人
特にあの不味いメシの味を
思い出す
福袋の中でじっとしている
鏡餅握りつぶす
茶柱さえ立たない
さようなら を言えるのは
一人じゃないから
さようならを 言う時は
一人じゃなかったから
あなたは何を待っている?
誰と何を知って来た?
こんにちは は日和見ことば
人に投げておしま ....
低気圧と偏頭痛
雨降り土曜日 ぎこちなくスーツを着こなして
街の風景に いかにも溶け込んでいるふりをする
大通りはパレード 通り過ぎてく行列を
眺めながら頬張る 503kcalのハンバーガ ....
今の季節が
一番難しいのよ
寒暖の差が
激しいでしょ
服装?
違う、違う
それは半袖に
決まってるじゃん
4月も半ば過ぎだもん
俺が言ってんのは
冷房の
設定温度よ
何度にする ....
まえより
おおきくなったんだって
わかる
なんてうれしそうに
あたまをなぜるの
おとうさん
でもなんて
おもたい手なの
なんてしずんでくるの
おとうさん
マニキュアを塗って
少し特別な気になっていた
真っ赤なマニキュア
小指だけは黒
趣味が悪いと笑われた
それでも
特別な気になっていた
あなたの ....
指は
口ほどにモノを言う
って書いたら目があった
そりゃそうだよね
おなじ場所からはえてんだもん
みんなうまれた場所はおんなじなのに
とりあったりしてるから
減ったようにおも ....
心から心から心から
だから何も要らない
明日は勤務先に届いた注文書を元に工場のひと月分の生産予定表を立てないといけないのですが困ったことにエクセルすらまともに使えません。いくら人がいないからって一週間の新人にやらせるなんてムリムリムリ。そも ....
君と初めて
手をつないで歩いた
赤錆びた鉄橋の上の
線路づたいに
まるで世界のはじっこに
流れ着いた人のような気分だった
空は重く
カラスが頭上を何羽も
飛び交い
柱の上からこちらを ....
父は会社を辞めて
小さな薬局を経営していた
母は近くの
ガソリンスタンドで働いていた
僕が社会に出る頃には
薬局もガソリンスタンドもなくなって
父と母だけが残った
僕の仕事は ....
いつからか母はファッション雑誌を買うようになった。
自分の家は食費すら危ういのに少年ジャンプとファッション雑誌とサッカーの雑誌を買うお母さんが気に入らなかった。
でも金が足りないから服を ....
相変わらず僕は
たいていの場所へ
行けてしまう
羽ばたかない翼にしがみついて
南の島に不時着することだって
くねらない蛇に飲み込まれたまま
海峡の下に潜り込むことだって
軽過 ....
昼と夜の間を染める
クレヨンにない空の色
どこへ行くわけでもない
僕たちを包む
まだ暗くならないで
遊んでたい
帰りたくないよ
肩にとまる赤とんぼが
眩しそうに見つ ....
春の夜に
誘われて 君の待つ あの場所へ
いるのか いないのか わからないのに
なぜか僕は
誘われるまま
春の夜に
かすかに 香る あの甘い匂いは
君のかおりか
または 苺のかおり ....
消したいのか取り戻したいのか
未来と言う名をつけたのは知らない
いくら石を投げつけても跳ね返ってくるのはわかっていた 。
それでも止められないのは閻魔と交わした契約だろう
予感と引きかえに ....
{ルビ弓弦=ゆづる}が啼いている
火と風の言葉で
戦いはもう終わったと
あのひとはもう帰って来ないと
裸足で駆けてゆく濡れた樹下闇
白い裳裾を引きずりながら
胸には冷たい雫が流れ込 ....
径を照らす茶色の花
川のかたちを隠す樹の影
砂岩の崖のはざまを下り
陽は淡く細く鳴りひびく
光はまぼろし
こがねは緑
巨大な片羽
星の同義語
午後の陰を ....
間違いを犯し続ける
勇気が欲しいね
何が正しいのかを
忘れてしまわないうちに
黒板に殴り書きされた
白いチョークの言葉を覚えてる?
あれが最初の知恵だっ ....
手の平の中で笑い
確信を抱き飛ぶ
上にmore上に
上に上に
疑問符のシャワー
浴びるだけのブラックジャックは
GameOver
KingがQueenを抱き寄せる
52枚の ....
?公園に女の子が八人いました。
さらに後から男の子が何人か来ました。
全部で子供は十五人になりました。
公園に男の子は何人いますか??
レスリーは両手の指を曲げたり伸ばしたりしている
....
もっともらしい言葉で
魔法をかけようとしても
下心は見透かされて
彼女は立ち去っていく
もっともらしい儀式で
神を呼び起こそうとしても
やってきたのは雨雲
雷を落として
....
2264 2265 2266 2267 2268 2269 2270 2271 2272 2273 2274 2275 2276 2277 2278 2279 2280 2281 2282 2283 2284 2285 2286 2287 2288 2289 2290 2291 2292 2293 2294 2295 2296 2297 2298 2299 2300 2301 2302 2303 2304
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.92sec.