青空の描かれた箱庭の中で
或いは、人と時の消えた大都市で
僕はたったひとり歩いている

終わりのないこの場所で
あの日見た夢の続きを
まだ探している

皮膚は{ルビ嗄=しわが}れて
 ....
ふっと頭をかすめたのは
神宮前小学校で子供用のブランコに並んで乗ったこととか
砧の遊歩道で散ったばかりの桜をぶわーってぶちまけたこと
  帰らない
  帰らない
  帰らない
右手の角度が ....
 
 
カエルがサーカスをしていた
とても上手にしていたので
拍手をした
カエルは何事もなかったかのように
澄ました顔で水に戻った
その後、近所の銀行に行って
金融商品の説明をしてもら ....
言葉にしなかったのなら
もっと君を楽にできたのだろうか?
君の手を掴まなかったのなら
もっと君を守ることができたのだろうか?

君に出逢わなかったのなら
僕は幸せだったのだろうか?
僕に ....
印刷が止まらない羽根のついた札束に
使い方をどのように学べと

食い繋ぐお金に感謝だけ 返って来いと羽ばたかせ
金色の長財布に小銭がじっとしている

嘆きの最終日を終わらせ 途端に
煌び ....
今日の朝は憂鬱だ

ぱちぱちぱちぱち
ばちばちばちばち

雨の音がだんだん強く地面を叩いている
大きな傘をさして自転車漕いで
つるつる滑るアスファルトに気をつけて
鞄はぐっしょり仕方が ....
成熟めざすやわらかな自由

繰り返すいのちの加速度

緑の効用を想うとき

かならず思い出すのは雅子さまのことだ

東宮御所のあの緑のなかで

それでも御病気がよくならない雅子さま ....
歌えるのに歌いすぎない歌手がいることを
ぼくは知っている
吹けるのに吹きすぎない奏者がいることを
ぼくは知っている
書けるのに書きすぎない作家がいることを
ぼくは知っている

そしてまた ....
「ドップラー効果」がでなくてピーポーピーポーポーピーポーピー 高嶺の花をヘリから摘む 太陽と月を結んだ線が俺座 女性に人気の
コミックジャンルで
主人公をはじめ
登場人物の大半が
肥満児なのが特徴
顔が美形のデブという
現実では有り得ない
設定が多く
所謂
デブ専ものとは
区別される
代表 ....
時計が割れて
うまれた卵が
老成するにつれて
言葉を失うように

東京の上空には
沢山の卵が
詰め込まれている


わたしはあなたの
心体の中から
生まれる事のない
ト ....
種を買って、土に埋めた
水をやって、芽を出した
光と酸素がもたらした

やがて芽から蕾に変わり
花が咲く前に散っていった

でも、これで終わりじゃない
私はまだ、何も諦めて ....
いっかい打って

それがどうなったのか

なんでそう打ったのか

ああすればよかった、

なんて思わないで

続けては打たずにおく

ゴールなんてないんだ

ああすればよか ....
 

棺は静かに炉に入り 錠が下ろされた。
男は 合掌している彼を扉の横に連れて行き
ボタンを押せと言う
「それが後を引き継ぐあなたの役目だ」と

うなり始めた炎の音を確かめ控え室に戻る ....
 

病室に眠る人の腕に滴下する液は
機能を失った腎臓をすり抜けて全身を潤し 
枯れた膚に青く透けるような艶と張りをみなぎらせた

目で合図を送って廊下に出た医師は
一緒に出た家族に覚悟 ....
今日が不安なのはいつものこと
ドアをあけたくない気持ちになる

雲っているから
雨がふりそうだから
制服の頃なら通じたいいわけ

もうため息はつかない
そんな約束は無効になって
背を ....
新緑がこころに刺さる季節は君と手を繋いで歩きたい
野辺の花を愛でながら世界をいとしく思うことだろう

背に負った荷物も軽くはないがそんなものこの五月にくらべればなんでもないんだ
大地からの息吹 ....
いちにち

なあんにも考えないで

寝ていた

なんか

考えそうになったら

眠った

寝ていた

死んだふりしていたら

幾らでも


考えなければ動かなけれ ....
父が商人になったきっかけは
一本のから芋の蔓だったのです
長男だった私は
そんなことを弔辞で述べた
そばで母や妹たちのすすり泣きが聞こえた

その前夜
父はきれいに髭を剃ってねた
どこ ....
 かなしくったって はらはへる

 ちいさなともだちを まいそうした

 そのてでつくって くらうのか

{画像=130430045024.jpg}

 かなしみをくらいたりない  ....
真夜中に

回るプラスチックの白馬たち

振り返ることなく

たてがみを立てて前へ進む

くるくる回る

それはとてもまじめで

見ていると苦しくなる

どこかへ向 ....
あれはまぼろしだった
晴れ渡った夜の空
一つみつけた美しい輝き
とても嬉しくって
毎晩窓を開けて眺めてた
あれはほかの星とは違って
あれはとっても特別で
どこが
って言えないけれども
 ....
喜べない鮪
熱帯もなければ 砂浜もない 大車輪のソースを泳ぎ ハーフタイムで
焼かれて 高速道路に並べられる
私たちは 右目を左目で 飛行機もイワシを狙って急降下し
糞をするのを見てしまったけ ....
{引用= 
陽炎に

雪 みあげれば

あっさりと あっさりすぎるほどに

春のよそおいを見棄てる

サクラでした

生の 爛漫が閉塞と終焉のはじまりなら、

未完でありつづ ....
山奥の沢
大きな石の上に寝転がっていると

こんぽろりん
こんぽろりん

遠くの方から小さな
木琴の音色が聴こえてくる
私は少し調子の外れた
しかし心地の良いその音に導かれるように
 ....
重そうな藤の花
棚からたれさがる午後

春の重みと
命の重みで
私まで深くもぐりそう

探し物は
子供の日の
母の日の
父の日の役割の家族

目にささる紫を
心に刻みながら
 ....
羽化したばかりのモンシロチョウの
おぼつかない羽ばたきが
風にあおられ

じりじりと後ずさる濃い霧の中を
触角も羽もなく這いずる夜も

誰かの仕掛けた銀色の罠に
迂闊に絡めとられる朝も ....
胸骨のなかが冷え込むと
やはらかき草のうへに横たはり
全身の痛点を耳にして
よみへ続く覆水の
砂礫に混じる星屑が
ふれ合う金属的な響き
を聴きつつねむる。

*

その響きは
地 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
現実莉音4*13/4/30 22:20
Eccentric Person Come Back To ...伊織4*13/4/30 21:50
終わりの春たもつ513/4/30 21:29
君への告白文字綴り屋 ...1*13/4/30 21:26
宇宙銀行2朝焼彩茜色5*13/4/30 21:04
雨上がりの空にかしわでひとつ灰泥軽茶9*13/4/30 20:58
緑の効用吉岡ペペロ513/4/30 17:47
ぼくが知っていることHAL8*13/4/30 16:03
「ドップラー効果」がでなくてピーポーピーポーポーピーポーピ ...北大路京介213/4/30 15:54
高嶺の花をヘリから摘む413/4/30 15:54
太陽と月を結んだ線が俺座513/4/30 15:54
ボーイズテブ花形新次013/4/30 15:37
あなたのなかのトポス佐藤伊織2*13/4/30 14:56
可能性秋助313/4/30 10:05
距離感の練習吉岡ペペロ213/4/30 9:06
儀式2 移入イナエ4*13/4/30 8:42
儀式1 喪失4*13/4/30 8:40
親鳥朧月313/4/30 8:29
五月の音梅昆布茶18*13/4/30 7:40
いちにち吉岡ペペロ3*13/4/30 7:26
弔辞yo-yo1513/4/30 7:03
ひとでなしドクダミ五十...713/4/30 5:04
メリーゴーラウンドかかり313/4/30 2:08
熱病もっぷ613/4/30 0:04
喜べない鮪いてゆう013/4/29 23:59
赤いさくら月乃助7*13/4/29 23:29
山女の木琴灰泥軽茶9*13/4/29 22:41
藤棚朧月113/4/29 22:39
風読みLucy12*13/4/29 22:27
全身の痛点を耳にして凍湖413/4/29 21:38

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