横腹を
何かが
うごめいている

首筋を
何かが
這いまわっている



得体のしれない
何かが
巣食うからだ

得もいわれぬ
何かに
魅せられるこころ

 ....
ポケットから取り出した 
懐中時計が、暖かい。 

妻の贈りものの蓋を開け 
秒針の刻む、時を視る。  

僕は今、在りし日の詩人の書斎で椅子に座り 
木目の机上をスタンドの灯が照らして ....
向いてないんすよ
ゴチャゴチャしたのは
話し合いとか嫌いだし
コンクリ詰めで
沈めちゃうとか
沈めちゃわないとか
四の五の言わないで
さっさとけりつけるのが
性に合ってるんす

そ ....
熱血上司は耳をまっ赤にして 
デイサービスのお年寄りを
皆送り終えた、スタッフの中へ 
ふつふつとやって来た。 

「なぜ敬老祝いの紅白まんじゅうを 
 ○○さんに届けないいぃ…!! 」  ....
ごろごろ、ぴか、どかーん 

遂に熱血上司の雷が、頭上に落ちた。 
焼け焦げた姿のまま、そろ…そろり 
逃げ帰ろうと思ったが 
見えない糸に背中を引かれ 
くるり、と引き返す。 

熱 ....
空が悲しみで一杯に満たされたから

抱きしめたくて仕方がない

腕をおもいっきりのばして

太陽が光を届く限り

私の腕はそらを抱きしめる

悲しみが空を一面埋め尽くすので
 ....
空が青いから
走り出した

どこへ行くのでもなく
ただ走りたかった

なぜなら
空が青いから
貴方のいる街に来て、どれくらいの時が経ったのだろう?










多分、
思ったより全然短くて、吃驚するんだろうな…

 ....
祖母に忘れられる夢をみた。
夢のなかちいさな手を握り
かなしくて泣いていた。
かなしいと言って泣いた。

目がさめて
祖母はもうとっくの昔に私を忘れていることを思い出した。
ほっとした。 ....
最近姫が西洋音楽をはじめた
ヴィオロンとかいうキーキー言う楽器だ
まわりは大変迷惑千万昼寝もままならんし爺は疲れ気味だ

琴かせいぜい三味線ぐらいでいいと思うのだが
姫の西洋かぶれは止まらん ....
いらないと
言い渡されてしまったのだから
好きなように生きるしかないだろう

誰の手も掴まない
誰の肩にも寄り掛からない

終焉までの道程は
既に立案済みで
多少の誤差やぶれの予測値 ....
あなたが棄てたのは
 金の人生ですか?
 銀の人生ですか?
 それとも
 ありふれた人生ですか?


なんて
聞かれたとしても


 うるせー、
 なんも捨ててへんわい
 阪 ....
空の上なのか

下なのか

正六面体のせかいの

中心点に浮かんでいる

始まっているのか

終わっているのか

翼に穿たれた風穴を埋めるには

唾液だけでは足りなかった
 ....
あのつぎはぎ人形は

ずっと引き摺られながら

猫の爪痕 泥 恥ずかしい中身がこぼれる

磨り減ってゆくのか この空の下で ぼろぼろに

ほつれる右足

十字交差の中心に置き去りに ....
静かな車の中から
シャッターが半分閉まったクリーニング屋を
ぼんやり見ていたら

なぜか現実に押し潰されそう

閉店間際のエプロン姿
漏れる明かり
暗い看板
せかせかと動く人
 ....
アリスのレストランで君と午後のお茶を飲むんだ 素敵だろう

君に書いた手紙のなかにある恋の呪文 それを唱えて欲しいんだ

表通りは賑やかに人並みが通過して行く さあ恋の呪文を信じるかい?

 ....
天気がいいですね
きれいな庭ですね
(踊りませんか
いいえ、食事中です

目が赤いですね
ちゃんと寝てますか
(あの作戦うまくいきましたか
いいえ、忘れてました

陽が暮れて血がで ....
{画像=130501182413.jpg}

 友人に 食わせよな
 
 暖かな 五月だからね

 焼き菓子が冷たい感じ

 熱さから冷ややかへ

 甘みと酸味と冷たさが

  ....
犬を社長に見立て接待散歩している お釣りが出ないように払うんじゃなかった メスのなまはげを期待して今年も悪い子 どうしようなく
遠くなってしまった

と思っていたのは気のせいで


僕は簡単に
うつむいてしまった

葉擦れの音、踏切の音、雨の降り始めのにおい


何ひとつ同じものはなく
 ....
 直線って
 一種類しかないのね

 だから
 想像力のない奴らには
 ちょうどいい物差しなのね


 曲線って
 もうイヤってくらい
 いろいろとあるのね

 そのどれ一つと ....
軽くしなけりゃ

悲しみも

痛みも

哀しみも

失望も

苦しみも

疑心も

憎しみも

軽くしなけりゃ


跳びはねなきゃ

疾走しなきゃ

新し ....
「ゆっくりと腐っていくなら
 火にくべた方がましさ」

「でも
 腐葉土は緑を育む
 揺りかごは惰性から生まれるよ」

 太陽が笑ってる
 海が唸っている

 誰も
 僕 ....
緻密な救出作戦は

人質の寝返りにより

全く意味を失った

人質たちの目はぼくら側の準備よりも

生活レベルの向上に向けられていた

なのにまだ

人質救出作戦は続けられてい ....
黒板にくりかえし
書いては消されるチョークの文字を
私たちは書き写した

文字は
やがて白い粉となり
先生の足元に降り落ちた

粉となる前に
書きとめなければならなかった
この手に ....
 

緑の斜面で
息つぎしながら
遠くはなれて 青いしんこきゅう
くりかえすたび
さざ波
うまれては きえてゆく



五月の水際に よりそう
ゆるやかな
春の終わりを編みこ ....
昔の夢を見て泣いた

私は時計が読めない
時計が何か知らない
ルールを知らないから
怒らないでほしい

いつの間にか覚える
日常を書き留めて
自分と結びつける
私の五感は鈍っているのか
季節を感じることができていない

朧夜の底を 雁と行く

感じてもいない春をうたいたい
ないものねだりでしょうか
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
得体しれずシホ.N413/5/3 20:12
詩人の書斎 服部 剛8*13/5/3 19:22
堅気の生活花形新次013/5/3 19:12
まんじゅう事件 服部 剛4*13/5/3 19:09
夢の絵 3*13/5/3 18:53
ありがとう佐藤伊織313/5/3 18:50
空が青いから413/5/3 18:46
砂のように世江113/5/3 18:30
物語になってしまう因子213/5/3 18:13
爺と姫の物語パート3梅昆布茶413/5/3 17:13
宣告313/5/3 16:36
生きる。伊織6*13/5/3 16:20
隻翼は虚空に踊るのみ相馬四弦1*13/5/3 16:15
リー・レイ013/5/3 16:12
車窓ゆず2*13/5/3 16:03
魔法を信じるかい?梅昆布茶613/5/3 14:41
ほとんど地獄左屋百色10*13/5/3 14:32
指摘こそが味であるドクダミ五十...313/5/3 14:05
犬を社長に見立て接待散歩している北大路京介213/5/3 13:46
お釣りが出ないように払うんじゃなかった213/5/3 13:45
メスのなまはげを期待して今年も悪い子313/5/3 13:45
帰る(五月雨降られ): 2013AB(なかほ...213/5/3 12:06
直線に飽きた(クネクネ)まーつん4*13/5/3 11:39
軽くしなけりゃ吉岡ペペロ013/5/3 11:25
会話まーつん313/5/3 11:06
緻密な救出作戦吉岡ペペロ313/5/3 10:15
白い文字Lucy10*13/5/3 10:14
海の五月佐東4*13/5/3 7:51
白目213/5/3 4:43
はるのこえとめ113/5/3 2:53

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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