軽くしなけりゃ
悲しみも
痛みも
哀しみも
失望も
苦しみも
疑心も
憎しみも
軽くしなけりゃ
跳びはねなきゃ
疾走しなきゃ
新し ....
「ゆっくりと腐っていくなら
火にくべた方がましさ」
「でも
腐葉土は緑を育む
揺りかごは惰性から生まれるよ」
太陽が笑ってる
海が唸っている
誰も
僕 ....
緻密な救出作戦は
人質の寝返りにより
全く意味を失った
人質たちの目はぼくら側の準備よりも
生活レベルの向上に向けられていた
なのにまだ
人質救出作戦は続けられてい ....
黒板にくりかえし
書いては消されるチョークの文字を
私たちは書き写した
文字は
やがて白い粉となり
先生の足元に降り落ちた
粉となる前に
書きとめなければならなかった
この手に ....
緑の斜面で
息つぎしながら
遠くはなれて 青いしんこきゅう
くりかえすたび
さざ波
うまれては きえてゆく
五月の水際に よりそう
ゆるやかな
春の終わりを編みこ ....
昔の夢を見て泣いた
私は時計が読めない
時計が何か知らない
ルールを知らないから
怒らないでほしい
いつの間にか覚える
日常を書き留めて
自分と結びつける
私の五感は鈍っているのか
季節を感じることができていない
朧夜の底を 雁と行く
感じてもいない春をうたいたい
ないものねだりでしょうか
一般に混乱とは脳内の言語情報変換解釈行為が終焉を迎えるより先に新たな情報が期せずして入り込む現象が繰り返される際に両親からの遺伝子と幼少からの鍛練が等身大に反映された海馬だか前頭葉だか大脳新皮質だか我 ....
あの日の私は
何をしていたのか
思わなければよかったのだ
醜い私を受け止めて欲しいなどと
同じ日付が繰り返されて
あの日が遠く遠ざかる
あの頃からずっと
私は子供のまま
....
昔は風俗街だった
生まれた街で
僕も自然な欲望を晴らしたかった
釣り糸を垂れ
行き交う人の流れに交じる
君も生きた
そして
その入り口からたたき出された
電車に乗るとき
....
{画像=130502232622.jpg}
煮物 少しは作れない
煮物 引き立て合うのが良い
煮物 個性が個性を邪魔しない
煮物 文句を言ったって同じ鍋
煮物 ....
ただしぜん手を繋げる女の子がいて
信じるとか、信じないとか
もうないから
そこにいれば手を繋ぐ
「すき」を信じるのはほんとうに骨が折れる
時間とコストがかかる
もうきっとそんなたっ ....
愛用のマグカップは
幾歳かの誕生日プレゼント
一番多く注がれた飲み物の第一位は
きっと緑茶だろう
お水よりも?
と問われても
自信をもってそうだとは言い返せないけれ ....
柔らかな春光に制限のない自由をもらう 棘のない世界 風を吸い込む
この世界を命名したものを想う いや名前さえも要らないそのまま感じればいいさ
本当は物事に境界はないのさ 便宜的に物事は区分 ....
衝突した
柔らかな盾をかかげ
武器は持たず
ありのままと少しの虚勢で
頭を下げるつもりだった
    発展を願うべき未来に水をさし
    粉砕 ....
幼稚園のとき
ぼくはまだ透明なまま
この世の不平等に
まるごと理不尽を感じていた
小学生のとき
ぼくはまだ型通りのまま
真実はひとつ、だと
冤罪を晴らすかのよ ....
私は何でも食べる
例えばあなた
あなたの息を
あなたの足跡を
食べる
見上げる空を
闇の奥に見る夢を
私は何でも食べる
例えばわたし
わたしの ....
「どうか見捨ててよ」
何も言わなきゃいいだけなのに
どうか見捨ててよ、
どうか見捨ててよ、
求めているように聞こえたんだ
温度の温もり 生きた風の羽衣
瞳に見ることができれば 幸せのインプットを世界中に植えて
アウトップトのアドバルーンが温度の溢れる風に揺れる
光景が光輝く 言葉通りに自転する
....
黄色の帽子をかぶった一年生が
朝の登校の集団に 交じっている
今時はピンクのランドセルもあり
小さな背中一杯に背負い込んでいて
初々しさに 車を運転しながら
自然と微笑み 見ようとしたが ....
どうしても海が見たくてしかたない時は
海の すぐ傍にまで行くか
それとも
あえて離れた場所に立つ
たとえば山を削った住宅地のはずれの公園
ゆるい長い坂の上から
遠く見る海は
白い岬をした ....
意識して
ホンモノっぽく
見せようとすると
バレちゃうから
なるべく
さらっと
自然にしていれば
発泡スチロールでも
薄らバカの
ガキどもぐらい
騙すことは
わけないですよ
休 ....
せっかくの天気なのにバイクがパンク
すぐ近くのバイク屋さんにかけこむと
オートバイがたくさん詰め込まれている
車体の骨組みだけのもの
部品が飛び散ったスクーター
似たようなハンドルやライ ....
ふとChagallの“恋人”を観たいと
新幹線のグリーン車に乗り
倉敷の大原美術館へと向かう
じっとその絵の前でChagallならではの
黄緑色をじっと1時間くらい観つづけた後
また新幹 ....
絵画空間
言葉による現実認識
目の当たりにする現実の
非現実的な風景
土台が剥き出しの広大な廃墟
コンクリートの心象の
風景と言うには殺風景
埃にまみれた野草が茫茫
土埃の薄くかか ....
脳ミソの全体使うより
ほんの一部を使った方が
おしゃれでクールだと
マジで思ってるんじゃねえだろうな
おまえが一部だと思ってる脳ミソ
実は全体の85%ですから!
元々ネズミくらいしかないで ....
与えるふりして奪うえごいすとよお前の美学を教えてくれ
鏡をみて対峙するのは簡単だえごいすといつもの手口で泣いてみろ
自由を持たないえごいすとただ粗末な己れも知らずに意気揚々と勝ち名乗りでも ....
鮮やかな緑の波を揺るがして
強い風が吹き抜けて行く
その風にあおられるように
忘れていた何かが目覚めようとしている
あなたと出会ったのはこんな緑の季節でした
お互いに愛し合いながら傷 ....
雨上り
雲はほっそり
ゆく道に
二本の渦の樹
鳥の声にまたたく
河口の骨の陽
波に波を描いてゆく
誰もいない路地をちぎり
原へ原へ撒いている
やがて生える光
水をまさぐる葉
消えてはお ....
2257 2258 2259 2260 2261 2262 2263 2264 2265 2266 2267 2268 2269 2270 2271 2272 2273 2274 2275 2276 2277 2278 2279 2280 2281 2282 2283 2284 2285 2286 2287 2288 2289 2290 2291 2292 2293 2294 2295 2296 2297
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
8.03sec.