小暗い森の小径には菌類や地衣類が生息している
その息づかいを君は感得できるだろうか
存在の密やかさをそれは秘めてあるのだがときにそれを
踏みつけてしまう僕たちは傲慢な生き物なのかもしれない
....
あなたが呼吸する事を
どうか忘れませんように
命を吸って、
淀みを吐いて、
何処までも深い呼吸を
其処に意味は生まれるから
来た道をちょっと振り返って、あの時の帰路まで戻ってみる。
なあんて事ができたなら。
あなたはわたしを好きになりましたか。
わたしはほんとに不器用で、わたしの恋すら気付かずに、
ただ ....
0と1のたゆたう波間
無数の気泡が生まれては消え
消えては生まれる
一大プログラムに沿って進む生命のパレード
意識の明滅は不規則に見えて
実は秘密の言葉に従って記述されている
....
行司軍配は
西方
キモキモおじさんの
キモキモ行為が有利と見て
キモキモおじさんに上がりましたが
協議の結果
キモキモおばさんとキモキモおじさんの
体がひとつになるところを
想像してし ....
ギリギリのデザインで 君を喜ばせたくて
浮ついたメールも 泥まみれの湖に捨てた
散り散りの運命と それを照らす太陽光
慌てて閉めたカーテンの隙間から吹く風
蜜柑色の満月を 望遠鏡で臨ん ....
育てていた蜜蜂が 熊に襲われた
蜜を狙って巣箱を壊し 女王蜂も食べられた という話
熊って 蜜だけじゃなく 蜂も食べるの?
食べるらしいよ それ以来 蜂が怖がって
外へ蜜をとりにいかなくて ....
解き放たれた不自由を享楽して僕らは生きてゆくまるで蝿のように
開放されたものを知らないまま恋もするさそれでもそんぞくしてゆくのさ
不安に抱きしめられ恐怖に翻弄され喜びに舞いあがるそんな日々をせいぜ ....
言葉がなくても
生きていける
もっと大切な
ものがある
それが何かは
知らないけれど
言葉だけでは
生きていけない
温もりは
肌で受け取る
も ....
顔をかきむしり
皮を剥ぎ落とし
血を雨と流しても
自分の素顔が
見つからないのであれば
鮮血の海に
溺れそうな
二つの目に
空を走る
雲の足取りを
....
すがりつく記憶の風
艶やかな紅い香り
想像したよりマシな未来
引き出し 眠る手紙の寝息
はらわたに染みて とれない痛み
細い躰を隠す
....
130511
摸倣の得意な伊賀忍
切り隠れ才蔵が有名
擬態が得意な甲賀忍
猿飛佐助が有名
二人そろって
各地の城下に潜り込み
手柄を立てて真田十勇士に ....
ひとり さまよう おひとりさま 酔う
大海を さまよう いっぴきのいか
あたりのいろに 自身を染めながら
いかがなものか 敵があらわれた
いかのからだは またたまくに変 ....
きみの死を少しだけ貸してほしい。すると、きみは少しだけ長生きして、ぼくは少しだけ早死にすることになるのだろうか。それはわからない。むしろ、そうすることで、一緒に死ぬことができるのかもしれない。ただ、 ....
(死にたい)と思った青年が
ずぼり…ずぼり…とふらつく雪道で
北風の吹くままに入った
イスキアの家で
「どうぞ」と置かれた
初女さんの握るあたたかい
おむすびを食べた後、ほっ… ....
ある時に気が付いた。
自分の命の手綱は自らが握っていると。
不可抗力、つまり回避できない死以外では自分は死なないと。
自分は自分の命を握り締めていると。
いざとなれば大切な者の為に燃え尽きる事 ....
男の妖精もいるのか
身体中にお経書いてやろうか
誰もいない部屋に「いるのはわかってんぞ!」
雨が降って少し止む
鮮やかなレインコートを着た子供が歩いている
雲が流れて優しい鳥の声
コンクリートの脇っちょから咲く
可憐な透明オレンジ色の雑草は
遠くの国からハローハ ....
言葉をこねてなんにしよう
言葉がとがって痛い
言葉をつくって偽る
自分の心さえ偽る
たったひとりの自分を
だれが守ってくれるの
放った文字さえもう届かない
だれかみていてくれればいい ....
小雨 街灯の下
二人 傘も差さず見上げてた
金の粒が降る
あてもない二人へ 祝福のよう
プラトニック
回転する細胞
満たされた月
泣く
豊満する現実
紫色の花
君の話
線香の香り
その情景は
ゆらゆらと
ひたすらに
まだ続くかのように
訴える
ツバメ ....
あなたが好き
なのかもしれない
わからなくて
考えだしちゃって
頭で考えても
答えは出やしない
好きなのかも
と考えてる時点で
好きなのにね!
大仏のある
奈良東大寺本堂
入り口に
その大仏を
護るように立つ
木彫りの像一体
これが
今から
およそ1500年前に
オスカープロモーションによって
半ば強引に作られたと ....
彼女の歌は歌ではなく
叫びだった
彼の歌は歌ではなく
囁きだった
彼女は27歳で
薬物中毒で逝った
夭折だ
彼は82歳で
心臓発作で逝った
天命だ
でもぼくらは録音で
....
あの子のまばたき夜をひきずり下して
星だらけになったコンクリートをけ飛ばしていったんだ裸足で
夢をかかえて
ロールしてロールするそのあいだに目があったら
どんな星もかなわないくらい大きなブラッ ....
知らないもの探し
それだけに夢中になって
新しい可能性を、
新しい可能性を、
そうこうしている間に僕ら
花が枯れていることに
誰一人として気付けなかった
精神と物質
いれもの、と、なかみ
姿を持ち喩となるものとならないもの
ことばが
わからなくなった
真正面からしか見ていなかったから
裏側もわからなくて
スピリット
息
呼 ....
夜は暗い
地平の涯まで
音の無い破砕が続いている
彼は農場の納屋の中で眠ろうとしていた
それが懲罰の為か
彼自身の性癖の為かは
今となっては分からないし
彼の履歴を辿るのは
有りも ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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