湖畔に今宵を生きる
恋人たちがみているのは
わたしがいまみているのと
おんなじお月さま
大道具小道具そして
舞台も違うのにこれは
なんて神秘なことだろう
きょうの夕焼けがあった空 ....
あなた40代後半ですね?
な、何故分かるんですか?
それはですね
小鼻の横から
口角にのびる線がありますよね
・・・え、ええ
その線をほうれい線と言うんですが
・・・
それが大分クッキ ....
月よ
もう光をこぼして泣くことはやめて
あなたの心は虫が知る
コオロギが慕ってしきりに鳴く
月よ
女の顔で笑ってるね
そんなさみしい表情では
一億年もあっという間
月よ
多くの悲しみ ....
立ち去ったなかの死別のひとは
かなしみばかりを連れては来ない
思い出しては泣くことも
確かにそれは多いけれども
立ち去ったなかの死別のねこは
かなしみばかりを連れては来ない
思い出して ....
片方の目で見た世界が
ぼんやりとしていて悲しくなりました
夢のヴィジョンはくっきりしているのに
世界は暗く容赦がない
愛の心が狭すぎて
僕は愛を全然知らないって
女王様はムチをふりふり
....
あんたね
行きたいって
言われてもね
無理なもんは
無理なの
羽田から
飛行機に乗りなさい
飛行機に!
面倒見きれないよ
まったく
「天皇、日の丸、君が代、
日本を愛しております。
誇りに思って居ります。」
そうですか そうですか
日本を愛し誇りに思うからこそ
天皇制・日の丸・君が代 ....
痛みとふいの外傷と栄養失調とで
すっかりまいっているわたしの許へ
毎日電話をかけて来てくれるひとがいる
一人は週休制だけれど
きょうももうすぐ来るはずだ
先生からの要請で見守ってくれてい ....
道を歩いていて
右隣のひとも
左隣のひとも
前も後ろも
みんながいっせいに駆け出したら
わたしもまた、わけもわからず、走り出すのだろうか
行き先もしらず、目的もしらず
押し流され、ばたば ....
ほんとうに良い仕事をする人間はいるんだ。
いつの世にもどこかにそういう人間がいて、
見えないところで、世の中の楔(くさび)になっている。
(山本周五郎 柳橋物語より)
....
君のことをついついゆで卵ちゃんと呼んでしまうのは僕の悪い癖だが
君が僕のことをゴリラちゃんと呼ぶのはとても心外なんだね
ああ確かに見た目はその通りなんだがそれにしても僕のデリカシーをボロボロにして ....
130520
いちぬけたぁ!
宙返りする鱗木の
目玉を刳り抜き目薬点せと
腹の木霊に殴られた
広々とした草原を見晴らせば
有袋類が跳んで行く
輪郭線を消しな ....
すでに今
此処にはなくて
其処にある
未来を食べて
過去を吐き出して
すぐに今
其処にはなくて
此処にある
沼のほとりで
朝日を何回か浴びているうちに
僕は気づいた。物語に参加していることに。
それから僕は
少し考えながら山道を登るようになる。
目の前にある栗林は
妙な匂いのする林で
樹木 ....
藪から棒に破れかぶれ敗れ去り
ピンからキリまで品も義理も欠いて生き延びて
ふふふと不敵な不満のわらい
ままよとマヨネーズおまんまにかけて
大変だあ鯛が怠慢で困るんだが
ひひひと狒々が悲観の呟 ....
時の間に合う朝は来ない
時が裂けた放射物の先端に漂う
無数の闇という点の生命 走り
その場で無限の高速回転しながら 自らを分解していく
目の無い触手の集合体 南中の光に裂け
キラキ ....
朝露に濡れた草原を君と散策する大好きな時間は
僕の全細胞が君の存在を希求しているって感じるのさ
ブナの森は大地にしっかりと根づいて空に伸び上がっていてそして悠久を湛えているんだ
朝靄が僕らの ....
景色は遠く雲は近くに留まっている
このアパートには僕だけが居て他に誰もいない
誰もいない階段を途中まで降りては引き返す付け爪の先
膝頭が薄い壁を突き破り
部屋から聞こえてくる確かな物音に ....
詩人そのものになりたい訳じゃなくて
詩人のように、自由に詩が書けたらいいなって
思っているだけなのです。
詩人になりたくて詩を綴る訳じゃなくて
あなたになんとかして、こ ....
自分の場合はだけれども、
タイトルって、初めに浮かぶものでもない。
ぼやってした思いの中に、
そっと両手を突っ込んで
すくいあげてみて、そうして
「あぁ、これはそうゆうも ....
喧噪の中の静けさに
慌ただしそうなスローモーションに
僕は、青の孤独を見た。
夢のような現実は
時に悪夢で、時に意味不明。
開けたドアの向こうに
知らない場 ....
目黒の中の誰も知らない道を
いつものように歩いていくとき
僕は詩を書いている気がする
よそ者にはわからない路地の
静かな昼下がりの瞬間を歩いていく
そうして武蔵小山にある
賑やかな商店街の ....
ウソやないけど
ホンマでもない
アタイの 後ろ髪
ひと殺しみたいな詩を読みたい
ひとさら ....
白は黒に変わり
黒は白く塗られ
なまぬるいポケットの中に
きみの望む明日はこない
夕暮れどき、猿が笑い
ビルの灯りがまたひとつ消える
ぼくの ....
うっかりでそんなに死ぬかな
死ぬまで潜伏期間
となりの客のポテト喰う
今だって君に
逢いたいなぁ♪って
思ってしまうんだよ。
ふとした瞬間に
心で弾ける君の笑顔
未だに忘れられずに居るんだ。
今だって君の
声が聞きたい♪って
思ってしまうんだよ。 ....
私が私がって言いたくなる時
私の背中から羽がはえてくる
飛んでごらんとはえてくる
ほんとうは飛べるけど
まだその時期じゃない
うん と一呼吸すると
私はすとんと引っこんで
相変わ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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