どの道も
少し進んだところでたち消える
草原の三叉路
生い茂る草は風の方角に
倒れては起き上がる波

恋慕い
探し求めたものを見失い
(つまり触れ得た事のないものの喪失のあげく)

 ....
忘れさられた言葉が
おしゃべりをはじめる海で
魚たちは言葉になって
人のなかへと泳いでくる

おおきな風は
おおきな影を
ただ、夢という魚に変換して
泳いでいる

どこを?

 ....
夜の繁華街のざわめきにあらゆる欲求が漂っている。
散らばるポン引き達の蜘蛛の巣が張り巡らされている。
しどけない女たちは性欲の看板をぶら下げている。
狡猾な男たちはホテルの裏で駆け引きと取引 ....
モンゴル等の
外国出身力士に
圧されていた
日本人力士において
平成24年から25年にかけて
突然頭角を現し
あっという間に
横綱になった
剛力彩芽衛門

所属する
小須賀部屋の ....
世間では体裁よく
  老人といわずに後期高齢者という
   老化とはいわずに加齢という
    ボケとはいわずに認知症という
     聾唖とはいわずに身障者という

そして 失業者といわ ....
夜の鏡に化粧を落とした道化者の喜怒哀楽の無い表情が映る。
上からの圧力と下からの形だけの信頼の間のクッションとして、
日々を淡々と送るあなたは悲しき道化者。
あなたの昼間の顔にも本当の笑みが ....
幅の広い
プラスティックの襟を
唐突に立てて
上目遣いで
僕を見つめる君は
結婚しなかったエリザベス?世ではなくて
去勢されたうずまき猫

好奇心のまま
何処かに突っ込んだ
左 ....
  マフィンはいらないよ
  くたびれた風のように
  もうここを出ていくから



  皺のとれぬシャツのために
  ハーモニカを吹いてくれよ
  冷めたコーヒーをすするよう ....
  闇夜に炎が一筋舞って
  空虚に食われて消えた


  *


  これは引越し、
  要る物と要らない物に分ける
  あれと同じだよ
  マシュマロのような
  ハ ....
いつもお世話になっております

熨斗を貼り 達筆に筆で御中元と払い 留め
下書きは 私の名前を控えめに 払い 留め

中身は日持ちのする涼しげな水羊羹はどうかしら
それとも昔ながらのお煎餅 ....
確かその夢は
どの方法になさいます?
という女の声から始まった
何にもない病室のような
真っ白な部屋あるいは世界に居た
自殺するなら安楽に逝きたいと
私は服薬を選んだ

ではどちらのお ....
女の子が一人で
木陰に立っていて
朝からずっといるし
ここらへんでは見ない子だから
なんだか不思議だなと思う
誰かを待っているのかな
それともかくれんぼをしているうちに
家に帰れなくなっ ....
クレープで包めばオシャレ 一人で乗った観覧車が止まった きれいな水に変えたら死んだ 新緑が街灯に照らされ綺麗

普段よりも暑くて
一足先に夏が来たような
そんな感じがする五月

再放送のドラマで見た花火のシーン
身体が夏仕様に切り替わった

新緑が生き生きと咲く庭で ....
最大限
シリコンを注入して
はち切れんばかりの
オッパイにしたって
ありとあらゆる
皺とり手術を受けたって
弛んだ皮膚を引っ張り上げたって
脂肪吸引したって
若さは取り戻せやしないから ....
電話は苦手なので
手紙を書いた
長い長い手紙になった
読み返して
不要なところを削っていくと
短くなった
三行になった
そのうち二行は
はじめの挨拶おわりの挨拶
こういう手紙 ....
夢中になって
崖から落ちてしまうのを
すくってあげる
夢中になって
崖から落ちてしまうのを
すくってほしい
しなる稲穂の
カーブのような腕で
白い、手
やわらかく ....
そのイメージはどこから来たのか

冬の北欧のどこかの岬で、深々と雪が降る中、
僕は寒さも感じず直立している
雪化粧された穂先は視界に入っていない
灯台も

僕の肉体はなぜここにあるのか
 ....
小さな手 小さな体 小さな足
大きな手 大きな体 大きな足
笑顔は同じ 違う匂い
寝顔は同じ 違う声

私はいつの間にか大きくなって
君もいつか大きくなる
私はいつか小さくなって
君は ....
夜の無人島は試金石のようだ

あなたの口が おさかなみたいに 
「ほら みてごらん海蛍だよ」とうごいて
漆黒に さよふく海の限りの無さを
その生き物は 敬虔な光りで流れる

潮に洗われて ....
砂時計に混ぜたのは アルタイルの残骸
いつか両手が温度を取り戻して 僕が紺色を仰ぐまで
砂と星屑は落ちていく ただ さらさらと落ちていく

枕に蹲る 理念のズレた少女
暇潰しに電子地図を ....
人間を4人
放射状に並べた板の上に載せ
手足を釘で打ち付けたら
溝を彫った丸太に
差し込んで固定する
穴の開いた棒にベアリングをはめ
人間がセットされた丸太を通して立てる
人間にはちょっ ....
詩を書こうとした 理想というものが漠然とあったからか

詩を書こうとしたけど 僕は詩を書きたかったのか 分からない

*

僕は 不安だ でも不安であるか よく分からない

僕は 死に ....
前年比を上回っているのか 弾き出せない心指数
落下した電卓 累計が磨り減ってゆくなんて

完全自惚れだ 

      擦れた声の私の天使 退行してゆく子供の天使に
      ララバイを ....
 水金地火木土天海冥
 そのすべてが一直線に並ぶという
 惑星直列というとても珍しい現象です
 今夜、外に出て空を見上げてみましょう

 先生が言ったとおりにしたボクだったが
 土星の輪っ ....
あなたのおうちの
ありじごくを見せてください
お手間は取らせませんから
男はそう言って庭に回り
しばらくあちらこちらと
何ほどか検討をつけていたが
おもむろにしゃがみ込み
ほらこんなとこ ....
マッコリ美味しいって
ガンガン飲むのを見ると
興奮してきて
モッコリしちゃうんだけど
俺のマッコリは
ゴム越しに触れるのすら嫌なんて
あんまり悲しいし、悔しいから
トイレに行った隙に
 ....
朝日を受けて、今旅立ちの時を迎えようとする者よ。あなたの選択は正しい。
あなたはまだほんのエメラルドの原石かもしれないが、この道をゆくことによってそれは磨き抜かれ、本物の硬質なエメラルドとなるの ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
旅の終わり   _渡らない鳥にLucy23*13/7/13 22:37
歩き出した干潟は草野大悟313/7/13 22:33
欲求の果てヒヤシンス5*13/7/13 22:24
第72代横綱 剛力彩芽衛門花形新次013/7/13 21:48
呼び名信天翁213/7/13 21:27
道化である必要なんてないヒヤシンス4*13/7/13 21:24
エリザベスnonya18*13/7/13 20:01
マフィン草野春心813/7/13 19:58
いつかだった昨日のはなしブルーベリー3*13/7/13 18:47
御中元朝焼彩茜色10*13/7/13 16:29
蘇生村上 和213/7/13 13:39
巴旦杏春日線香213/7/13 11:42
クレープで包めばオシャレ北大路京介113/7/13 10:23
一人で乗った観覧車が止まった613/7/13 10:23
きれいな水に変えたら死んだ613/7/13 10:23
五月の花火夏川ゆう113/7/13 9:04
苦悩姉妹花形新次013/7/13 5:09
手紙シホ.N513/7/13 3:28
水の言葉、結晶の音水町綜助613/7/13 2:31
岬のイマージュohtaki113/7/13 1:42
役割ミツバチ3*13/7/13 1:39
滑らかな試金石[group]るるりら13*13/7/13 0:05
ケセランパサランの居着く砂黒乃 桜113/7/12 23:23
人間風車花形新次213/7/12 22:37
カレンダービル113/7/12 21:46
女式朝焼彩茜色5*13/7/12 21:32
なんて思い出が平瀬たかのり3*13/7/12 20:38
蟻地獄春日線香3*13/7/12 19:45
モッコリからマッコリ花形新次013/7/12 19:33
若い人たちへヒヤシンス5*13/7/12 19:20

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