てめえ、こんな時間に
COACHが開いてるわけねえだろっ!
うるせい、開いてると思ったんだよ!
バカ野郎、キャバクラじゃねえんだよ!
分かってるよ!
開いてなきゃ自分で開けりゃいいだけだろう ....
山鳩の遠く鳴く朝
僕は旅に出る
心は遠く動いている
窓の向こう
あの坂を下った道に
風が梢をさやがせて
あれは空に向かって高鳴る心臓
緑の葉が一枚 また一枚
流されてゆく
風 ....
「赤ちゃんは
この世に産まれたのが 苦しくて 怖くて 泣くのです」
と誰かが言いました。
笑わせないでください。
産まれたばかりの赤ちゃんは まだこの世なんて知らないのです。
あの ....
冷たい牛乳にガムシロップたっぷりいれて飲みたくなるような夜は、猫と描と字が似てるから、よくみ(ま)ちがえる。猫しか描かない絵描きは、ねこかき。いぬかきで泳ぐ。
さがしものは、た(か)らでしょうか?
いいえ、めでたいです。
おっちょこちょいから、めじから、うっとり、だめ、それから、やばい、とんずら、だから、うさぎ、またしても、いい、こいつめ、ぽあん、しばら ....
一番 つらかった時代のことを
あなたに 話した
放してみて 霞んだ生活に
何処か 懐かしさをも 感じながら
そんな筈はないと 律する心は 儚くて
もっと 吐けば 良かったのだろうと ....
地図を見ているだけでは分からなかった
山麓からゴンドラに乗り換えて頂上をめざす
青空 見下ろせば一面の銀世界に
「雪」と名前を呼んだら窓が白くくもった
標高1,400メートルを登る空中散歩 ....
想像できるだろうか
市民生活の中に拳銃が溢れ
拳銃廃絶は絵空事と思われる世界を
想像できるだろうか
拳銃の所持規制に対して
拳銃を所持する権利を
真剣に主張する人がいる世界を
想 ....
お客様にはアニメ声
ドキドキしながら体重計に乗る妖精さん
妖精さんはそんなに太ってない
広い道があり、おとなが大勢帰ってくる
先に通った人々の影がまだ残っていて
同じ場所を踏み、ふしぎに懐かしい顔をする
熟れた太陽にこめかみのしらがが透かされて
あらゆる顔は少しずつ子供に還ってい ....
柱の、柱の、柱の、のびて、ゆ、き、
くだりざか
水?喋り声、
手、のほほろぐ、パンプ
ス?ヒール?
スニーク、セカンド、火は消え、
祈られる(誰に?)煙と響き。
{引用=
ころろき ....
不安の正体が
自分だということは知っている
自分となんか
戦いたくはないよね
気付かないふりで
丁寧にお茶で もてなしてみる
少しきむずかしいお客様みたいに
それじゃあどうも ....
I
君は幻想の住人
窓の外に映る
灰色の景色の向こうに
白いバラの咲き乱れる
見渡すばかりの平原を見る
鋼鉄の爪が
肌に残した傷跡
それは
現実を生き延 ....
あたくしは
乳首の先端に
毛筆で字を書くことが
出来ます
しかも
ご婦人がたを
アハンと言わせることなく
このご婦人の乳首をご覧あれ
虫眼鏡で見れば
ハッキリ分かるでしょう
....
肛門に
縦に入ってるシワが
頭脳線でして
これが長いほど
頭が良いということになります
あなたは非常に短いですから
かなりのお馬鹿さんと言えます
それは
こうして四つん這いで
あたし ....
御冥福を祈る
テン・カウント・ゴング
忌野清志郎の為に
谷啓の為に
....
プチトマトの実がついたと
子供のようにはしゃぐ君の瞳は
まだ昨夜の喧嘩のことを
忘れていないよと言っている
後ろからのぞき込む
バツの悪い僕の視線は
幼いトマトと君の横顔の間を
....
ぼくはカウンターに肘をついて給料日
それこそは至福のときだ
さっきからボックス席の爺婆父母長男次男長女が
やかましく
カンパチヒラメ鳥貝シマアジウニ軍艦
赤だし鶏カラ揚げエビチリ ....
熱湯 浴槽 自我のパン ふやける 叫ぶ 画鋲の理念 整髪 下着 洗濯機 靴紐 踝 残忍さ 編まれた電車 熱帯夜 分割されるキリスト像 赤い血 青い血 黄色い血 大鍋 小指 前立腺 瀕死の赤児 手術台 ....
元素
声
炭素
顔
窒素
心
水素
体
全部
君の
全部
【緑の風】
一輪車に乗った子供が
緑の風をうけてゆく
不安定なのに
軽快に
不安定だからこそ
愉快に
たったひとつの輪さえ
あればいい
【蕗によせて】
....
太陽は激しく私を抱いて崩してゆく
月は優しく私を抱いて溶かしてゆく
眠れない夜に
駆け出した足は
何処へ行くの…
逃げたした先には
哀しみに溢れた海岸
全てを無くしたいな ....
テレビを見ていた君が
突然声を上げる
「あ!誕生日!」
見ればテレビの時計が
5時21分を示していた
テレビを見ていた僕が
突然声を上げる
「お!誕生日やで!」
君はテレビ ....
言葉が沢山散らばっている野原で 僕はその言葉達の背後にある哲学を編もうとした 多種多様な関係の枠組みを総動員して僕は一個の一貫した哲学を読み取ったつもりでいた だがもう一度その野原を眺めるとその哲学も ....
デイサービスの
老人たちが
歩行訓練を始める
ゴールで
待っているものは
何であるのだろう
長い廊下
張り巡らされた手すり
かすかな息遣い
静かな午後の
クラブ活動
不安になって
ぴりぴりした肌でいると
小さなことでひっかいてしまって
ひっかいたものが憎くなる
ごめんねも言わないのね
なんて言葉も鉄砲になる
撃ったら
もどせないのも知っていて ....
抱きしめること
抱きしめられること
どんな感触なのか
わからない
四半世紀も生きてきて
中身は未だに
あいをしらず
あいを求める
幼い子供のまま
いつかみたアルバ ....
あなたと会うとき
いまさら、
どんな顔をすればいいのか
困る
あんまりの回り道で、
「待たせ過ぎだよ!」って
抱きつきたい本望が
おとなしくなり、
埴輪の様相で
「お ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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