はじめはきっと愛の色
愛おしくて儚くて
触れるのも躊躇うほどに
遠く見守る愛の色
いつしかそれは恋の色
狂おしくて激しくて
引き寄せて求めるほどに
熱く焦がれる恋の色
明けない ....
人間がかならず死ぬ というのとおなじくらいのたしかさで
あたしたちは一緒なんだと思っていた
なぜだろう
いまは
ひとりでうみへび座を眺めている
いやあね、なんて こどものときには 滑稽で
できなかった 世間話のあと。
誰にもないしょで
ふわふわと風に揺れ 儚げな 白地にうすみどり小花模様のスカートを
勇ましくひるがえし
木に登る ....
アナタの孤独のわけを
箇条書きにしてみなさい
ボクは焚火のそばで
ちょっとだけ眠るから
アナタが孤独のわけを
大体全部書き出したなら
ゆっくり頭上を見上げ
星の数を数えなさい
....
なんだか知らないけど子供四人と嫁さんがくるみたいだ
自分の子供ほどの歳だがまあいいか
なんとなくずるずると付き合っていた
あんまり恋愛感情も無かったしただ子供達が懐いてくれただけさ
まあい ....
悲しい事も
塞ぎたくなる事も
忘れない為にと言われ
覚えておかなきゃいけなくて
その度に僕は馬鹿だから
悲しくなって
塞ぎたくなって
不謹慎だとか
自粛 ....
あおい穂がよそぐ水の表を
(それは音楽)
ちいさな円が浮いては消える
(それは音楽)
見えない命がそこにある
(それは音楽)
おたまじゃくし ....
燐光のような蛍の光が激しく錯綜して
魂も混ざるように
交錯して仄かな灯火となりて漂う
十字架の丘で祈る者よ
忘れてはならない
たとえ食事を採る時も
たとえ眠りにつく時も ....
人知れず、希望の泉が湧いている。
それは思いのほか近くにあるかもしれないし、遥か彼方にあるかもしれない。
それでもあなたが生きている限り希望の泉が絶えることはない。
泉はいつまでもあなたを待 ....
天空の園にある高原で草を食む馬が一頭。
美しい黒褐色の毛並。謙虚な肢体、その気品と言ったら!
お前は人間に飼い慣らされるものではない。
そのたてがみに隠している翼で思い切り自由に飛んで行け。 ....
よく晴れた朝の林道を妻と歩く。
緑の香りに包まれて、小川のせせらぎに心が浮立ち、道端に咲く花たちは愛しい。
妻と二人、今にも心から溢れ出そうな幸せを静かに抑えて、少し離れてゆっくり歩く。
小 ....
そんなもの
いつの間に出来たのかな
自爆放置は
相手への敬意
そんな
あたり前の距離感でなく
いつの間に
きずな
うまれていたのだろう
自爆は当たり前に
しらん ....
あなたに嫉妬を感じるときは
わたしに嫉妬を感じてる
あなたと並んで立っている
理想のわたしが気に入らない
燃える理想を持たなけりゃ
苦しむこともないものを
たぎる野心を持たなけ ....
全部シモネタに聞こえている
笑いを咳でこらえる
尾ひれで突く
畑一面
麦の穂の
揺れるこがねの
波がしら
砂利道ごろごろ
足の裏
歩くリズムに
のるこころ
生きとし生ける
ものたちの
さざめきうごめき
満ちあふれ
青空 ....
帰り道
歌おうとした声が
切なくて
歌おうとした音が
次第に耳から遠ざかる
きっと酸素は心臓にまわっていない
故にハンドルを握る両の手指さえ
切ない
切 ....
いつもの道が
工場中の看板で通せんぼ
回り道は渋滞で
兎に角
太陽光を浴びている
今日は土曜日
私は私
回り道の見慣れぬ景色
眼下に広げた
沢山の屋根
....
道ぞいの用水路に
浮かぶ月影のうえ、
きみの冷えた笑いがはじける
おざなりな微熱もいま
ぼくの胸から消えてうせる
おわかれだね
おわかれだ
まるで ....
子に差しのべた腕からは
女の斬られた両腕からは
水が滴った
血でなく間断なく水が
滴り落ちた
空に差しのべた腕からは
男の斬られた両腕からは
樹が生えた
蛆でなく際限なく枝葉が
....
太陽が沈んだら
星が煌めくでしょう…
君の一番の夢が
消え失せても
違う光が見えるかも…
君の太陽は本当に
太陽だったの
....
一口にワタナベって
言っても
色んなワタナベがあって
簡単なワタナベもあれば
複雑なワタナベもあって
複雑なワタナベにも種類があったり
ワタベかなと思っていると
実はワタナベだったりして ....
穏やかな
朝の何処かで
キジバトが鳴いているけれど
耳で
探しかけてすぐやめる
どうでもいいじゃないか
そんなこと
美味しい
朝の何かが
芳ばしい匂いをたてているけれど
....
なんかもう
いいかなと
おもって
ねむいし
いいかなって
きのう
ぱーきんぐで
ちょっと
ねようと
おもって
ねてたら
ごじかんねたし
ねむいし
いきたくない
腕が切断されていく
苦痛にゆがむ口元
ぎりぎりと捻じ曲がる針金
漏れる息に混じりこむ声
椅子に座ったまま
ぐるぐると包帯が巻かれていく
皮膚が枯葉のようにがさがさになって
白い布の上に浮 ....
誰も知らないひと。
誰かが傍に居ることを知らないひと。
隣で話しているひとが誰なのか知らないひと。
周りのことを知りたくもないから、知らないひと。
自分が誰なのか知らないひと。 ....
アトムの水とか
いって
健康志向の
ジジイ、ババアに
売りつける
アイデアを
実現するために
電通の協力を
仰ぎたい
孤独が嫌いだから 優しさを愛した
孤独が嫌いだから 綺麗なキスは嫌い
孤独が嫌いだから 約束が欲しい
孤独が嫌いだから 憎まれていたい
孤独が嫌いだから 明日の話をする
孤独が嫌いだから き ....
病室が白いというのは比喩である。
実際、リノリウムの床は薄い青緑色をしているし、ところどころ日ざしに焼けて黄色く変色している。
また、6人部屋のベッドのひとつひとつを囲うカーテンも同じような褪 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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