やりたいことをしているはずなのに
できない言い訳を探しているとき
とてもなさけない気持ちになる
やりたいことがいつの間にか
できることにすり替わり
本当にやりたかったことは心をすり抜けて ....
ほら そっと後ろを振り向いてごらん。
どこから続いているのか
ずっとずっと遠くから
足跡がね 道になってる。
時には寄り道もしたし 時には深い川も渡ったけれど
そ ....
登った
登ったって言うけどさ
正直
俺たちが運んでる訳じゃん
エベレスト山頂まで
大型荷物の宅配してるって
考えたらさ
誉められるべきは
むしろ俺たちの方じゃないの
って思うのよ
....
山にはもう
やわらかな緑はないようだ
濃い万緑におおわれている
鶯の歌声も完成にちかづいている
からだで鳴いている
のどで押していないからふくよかだ
みずみずしい滴 ....
すてきな溝があったので
かたほうの耳をそこにあずける
夏草は風にこすれ
虫たちが{ルビ清=さや}かな羽音をたてる
日の光のなかですべては
ひとしく ....
神様は人間の中にいる。精神のうち欲望を制御した美しい理性だ。それが人類普遍の原理となっている。欲望の笑顔が消えた時、遠くから新たな目覚めを促す。すがるためではなく、気持ち悪くなってしまった ....
朝、
調律をはじめると
雀がどこかへ飛んでいった
かなしみのあまりこぼした涙が
きみの胸のうえでかわくみたいに
今夜でひと区切り
灰に身を浮かべている
安らぎは沈んでいる
やがてくる暗さに構える
ダースのひとかけらを
思い出してちぎる
灰は代わり映えのない
不透明を ....
目覚めても
夢が続くのか
岩穴に
風が吸いこまれていく
のぞく眼に
洞窟の奥でうつむく子どもが映る
近づけば
幼いままのぼくだ
小さいからだを
剃刀の風が
音を立てて
通 ....
血にまみれたままでは
だれも救えないと思い
顔に包帯を巻き付けてみた
そして何も見えなくなってしまいました
見えなくなればいいと望んだこと
心の奥で気付いていたのに
それからも逃げてい ....
辺りは静かで仄暗い
細かな気泡としなやかな水草だけが
照明の光を蓄えて揺れ動く
水槽の中を泳ぐアロワナは
夏の夜行列車に似ている
いつまでも眠れず、読書も捗らなかった
車窓に触れたゆび ....
裏庭にブリキのバケツをひっくり返して、置いておきました。
6月を迎え入れる準備です。
糸雨は
すまして
朝、早く
音もなく
いらっしゃるらしく
そんなおとずれ、ゆるしません。
あしあとをリ ....
一つ二つ華のひらを触って 感触と感触が繋がる
一つ二つずっど触っていたい アタシの官能が瞼を開くまで
今の刹那は止まるように願っている
真紅に露が弾ける華のひら 触り触れる感じるものは
熱 ....
簡単なものをつくる
それがほんとうはむずかしいのよ
そんな風に言いながらつくる
おいしい?
素早くきいてみる
返事をまたない
からっぽになっていたら
泡であらう
ぜんぶあら ....
沈丁花。
甘く香る肢体から、溢れ出る想い。
....
ガラスの靴を履きたいんじゃない。
王子様と、ロマンスしたいんで ....
開いて
閉じて
開き直る
胸のちょうつがいを
ギシギシ言わせて
自分の扉を開け放つ
隅から隅までよく見てみやがれと
立ち塞がった戸口の後ろで
気弱な本体が震えている
....
思考回路がゆっくりと麻痺していくのです。
たゆたう意識は熱に浮かされております。
分からなくなってきております。
私は、多分。
彼のことが、好きです。
でも、それは。
一時の病の様 ....
からだが重たくなった
体重が増えたからではない
筋骨の硬化・退行が増した だけなんだ
こころがうつろになった
ゆめを無くしたからではない
虹色の四次元が喪失した ....
きゅうり草と言う 存在を 知った
きゅうりそう なのか きゅうりぐさ なのか
読み方も わかんない
けれど どっかこっか 爽やかな
イメージばかりが 膨らんで
あなたが どうして ....
ワシャ
もう、みんなに
迷惑かけたくないだよ
神様のそばに
行きてえだよ
だから
おめえ
ワシを
山さ連れてってくれ
おねげえだから
あの山さ
連れてってくれえ!
エベレス ....
拡がる電波
急かす最先端のその先を
終わりのない文明開化
空を見上げる度に
何かを忘れていった
投げキッス打ち返されている
投げキッス横取りされている
こっそりでも戦車
夏の庭には自然が蔓延る
カマキリが三角頭をかしげ
雑草が繁茂して人間の通り道をふさぐ
その葉裏からわき出る蚊 這い出すヤスデ
ときには蜂が茂みに浮かぶ花を尋ねて
低く飛行する
手入れし ....
ある日クローゼットを開けると
床の上に散らばったネクタイの塊が
視界に飛び込んできた
どうしたものか…?と一瞬迷ったが、
とりあえずそのまま扉を閉めた
数日経って再びクローゼットを開ける ....
電話を切って鞄にしまう。空がけぶっている。触って舐めて愛したせいで欠損した展望の死骸である。ここにあるどの不足が、あなたをして涙ぐましい暴力を振るわせしむのか。水に潜ってまで夢を見ようとは思わない、と ....
実際的な、現実的な、即物的な悲しみばかりで夢も殆ど見ていない。夜は元来そうであったように、喧噪の抜け殻としてでは無く、朝焼けの胎動として息を吹き返す。双子の微笑むもう一つの夜を嫌悪するのは、何も自己 ....
狂ったのは俺のせいじゃない、ただほんの少し、運が悪かっただけ…シンクの中に今日食ったものをあらいざらいぶちまけてから、頭の中に蜃気楼のように浮かんだのはそんな言葉だった、それが、真実なのかどう ....
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