からだが重たくなった
体重が増えたからではない
筋骨の硬化・退行が増した だけなんだ
こころがうつろになった
ゆめを無くしたからではない
虹色の四次元が喪失した ....
きゅうり草と言う 存在を 知った
きゅうりそう なのか きゅうりぐさ なのか
読み方も わかんない
けれど どっかこっか 爽やかな
イメージばかりが 膨らんで
あなたが どうして ....
ワシャ
もう、みんなに
迷惑かけたくないだよ
神様のそばに
行きてえだよ
だから
おめえ
ワシを
山さ連れてってくれ
おねげえだから
あの山さ
連れてってくれえ!
エベレス ....
拡がる電波
急かす最先端のその先を
終わりのない文明開化
空を見上げる度に
何かを忘れていった
投げキッス打ち返されている
投げキッス横取りされている
こっそりでも戦車
夏の庭には自然が蔓延る
カマキリが三角頭をかしげ
雑草が繁茂して人間の通り道をふさぐ
その葉裏からわき出る蚊 這い出すヤスデ
ときには蜂が茂みに浮かぶ花を尋ねて
低く飛行する
手入れし ....
ある日クローゼットを開けると
床の上に散らばったネクタイの塊が
視界に飛び込んできた
どうしたものか…?と一瞬迷ったが、
とりあえずそのまま扉を閉めた
数日経って再びクローゼットを開ける ....
電話を切って鞄にしまう。空がけぶっている。触って舐めて愛したせいで欠損した展望の死骸である。ここにあるどの不足が、あなたをして涙ぐましい暴力を振るわせしむのか。水に潜ってまで夢を見ようとは思わない、と ....
実際的な、現実的な、即物的な悲しみばかりで夢も殆ど見ていない。夜は元来そうであったように、喧噪の抜け殻としてでは無く、朝焼けの胎動として息を吹き返す。双子の微笑むもう一つの夜を嫌悪するのは、何も自己 ....
狂ったのは俺のせいじゃない、ただほんの少し、運が悪かっただけ…シンクの中に今日食ったものをあらいざらいぶちまけてから、頭の中に蜃気楼のように浮かんだのはそんな言葉だった、それが、真実なのかどう ....
雨音さやかに静かなゆうべ
壁の時計の秒針だけが
雨と呼応しあしたをみてる
そんな静かなひとりのゆうべ
予定の書けない理由も捨てた
埃かぶった半年分が
国の決まりで宣告されて
終わった ....
鏡に写るのはきれいだから
嘘っぽく
見えてしまって
湖に写るのは歪んでるから
認めたくないと
手で隠してしまって
何も見ないでいれば良い
ありのまま、そのままいれば
いつかは見 ....
よく晴れた日の朝、公園の人々は僕に優しい。
それぞれの日課をこなす人、ふらりと散歩に来た人。
見ず知らずの人同士がお互いに軽くスマートな挨拶を交わす。
素晴らしい一日の始まりがここにある。
....
冬の到来を告げる鐘の音が、枯れ木の山に木霊する。
一日の仕事を終えてヒュッテに戻った老人が、冬支度に勤しむ。
老人は冬が大好きだ。ことにこの雪山においては。
誰も訪れず、誰とも喋らず、ゆった ....
白く輝く太陽が燦々と大地を照らす午後。
奇妙な男が一人、青い鳥を求めて森を彷徨う。
走り出すと思えば急に立ち止まり、そしてまた走り出す。
どうしても青い鳥が欲しいのだ。
立派な身なりも ....
きのうのうちに切り取っておけばよかった空が
手遅れで
防水加工じゃないんだ
雨除けフードならあるけれど
もっと気楽に撮りたい気分の日日が
続いているよ、そういうこと
(もう ....
はなかざりを編んでみたかった
いまはただ、そう思う
ガラス箱のような草のうえで
僕は声を持たない子ども
冷たい妹の胸に耳を当てて
見上げた空には白い斑が散っている
だれか、あの青いガラ ....
エベレスト
いや、エレベスト?
違うな
エロベスト?
ベストエロ?
麻美ゆまかっ!
まあ、なんでもいいけどさ
結局のところ
誰が運ぶかの問題じゃねえのか
老獪なる老婆よ
その知識と悪意にて
若き新芽を摘み取るのをやめよ
その若き男はいづれ
精悍なる立つ者となり
この世をなおす
お前の様な老木に
ひがまれるような者ではないのだ ....
雨ですね
言葉がふえる季節
無口な人の傘が
はっとする色で驚く
傘がそのまま人の
数になり
忘れられるものもまたある
帰る頃には晴れて
笑顔になったり
いっそう激しくなっ ....
梅雨に入ってやっと国が心に添ってきた
木の葉にも花花にもしずくが
わたしの心と同じように
窓ガラスにもほら
頬に伝うのはこれは雨
なみだじゃないよとやっと言える
空のあなたにいまこそ笑 ....
踏切の横の空き地は草ぼうぼう
傾いた陽光が
影と日なたに草はらを分ける
通り抜けるものの風圧と
しつこい音の点滅にせかされ
ひとあし 踏み出そうとする
幼時の一瞬に接続しそうな時間の震 ....
。感謝謝。
病気でもなく正常でもなく
ただ答えに応えたく 生きに。感謝謝。
蒔いた魂の欠片は 涅槃の色合いをもらい 星を取り巻き銀漢を踊る河は煌く
。ありがとう。乗ってゆくよ 空を陸に ....
ギリギリ 覗き見 出来た景色が
全てだとは 思わないで欲しい と
君は言った
君の言った 言葉の意味を
直ぐに 理解 出来たならば
問題は 無かった
煮詰めたり 解き放した ....
愛が終わって
空がめくれる
耳のうしろに
白い針を刺すのが流行りだした
光のうしろで
てまねきをして
終らない回転をする蝶蝶
きみは
本をとじて
詩を書きはじめた
ちゃんとあなたの優しさが
伝わってるって届いてる?
みんなあなたの救難信号に
気付いてるって解ってる?
遠くやって来た風が吹いていた涙が流れた
言葉を失ってさまよっていた時は流れて君に会えない
僕は風の中の塵涙が流れる君は遠い思い出
世界は今日も廻ってゆく音もなくね
時間はなんのため ....
耳のなかに
あらぶる海波が音をたてて打ちよせる
波うちぎわがあって
すぐにきえる影をつくって
雲の列車がゆく
武器をにぎりしめている
ビルのうえには
どこにも ....
2226 2227 2228 2229 2230 2231 2232 2233 2234 2235 2236 2237 2238 2239 2240 2241 2242 2243 2244 2245 2246 2247 2248 2249 2250 2251 2252 2253 2254 2255 2256 2257 2258 2259 2260 2261 2262 2263 2264 2265 2266
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.3sec.