あたたかく降り積もった雪の下に埋めた
女になってしまう前の、
何でも言葉に出来ていた少女のわたしを
女になるというのは
自分が一番遠い他人のように感じる生き物に
なる事なのだ
女になっ ....
嗚呼、魅惑のストロベリー・ショート・ケーキ!!
緻密かつ大胆な計算でしぼり出された
まぶしきばかりの純白の生クリームは
威風堂々と連なる神々しい銀雪の山脈
山の頂に ....
あの日 あなたは死んだ
あの日 あなたは産まれた
七回忌の集まりには多くの友だちが集まった
七回目の誕生日には多くの希望が集まった
その日 あなたは 厳かに言った
私はもう死んで ....
水を流して 産まれる星達は瞬く
背を向け合い 聞こえぬようにと 遠くに結ぶ
駆け出し また止まる
目の前の 細く乾いた道
黒の滴りは
また知らぬ影と交ざり合って すれ違う
焦心 ....
ワールドクラスだろ?
ここだけの話
茨城だと思うぞ
下手に
東京に近いってのが
カッペ感を高めてるっつうの?
栃木?
何言ってんだ
今は日本の話してんだよ!
此処が かつては 断層地帯だったんだって
いつも 伝える前に 通り過ぎてしまう
うんぜんねんまえ だとか
単位じたいも 分からない時代のことを
上手く 伝えられぬ 恐怖
そんな事態を ....
か こう暑いと、アソコ蒸れるね
忌 きみとはやれるけど、好きではないな
苦 松田聖子
毛 ケムンパ ....
窓ガラスに映る君、
陽の光で、反射して。
....
虐待児童、おもちゃを買って貰う。
普通児童はその様子が憎いらしい。だから大人になったら自分で車を買うんだ。
どう満足させるのか、僕には分からないけれど、分からないことの陽気さは彼らには、
また分 ....
君が誰も信じられなくなり
泣きそうになったら
僕の所へ
戻っておいで
君が
悲しくなり
誰かが
恋しくなったら
僕の所へ
戻っておいで
甘えるところも
寂しがるところも
....
狂気とは大きな悲しみを背負い
その上にまた大きな悲しみを背負ってしまう人間の
一種の魂の救済なのだとぼくには想えるのだ
しかし断じてそれは神の慈悲でも慈愛でもなく
滅びようとする魂が為す自 ....
あっちゅと畑で取ってきた
モンシロチョウの卵は
タイミングが悪く
キャベツの葉が萎びるまでに
孵化しなかったので
学校で廃棄処分になりました
モンシロチョウの卵を
....
あ ふざけんじゃねえぞ、このドテチン野郎!
い お願いします、1回やらせてください
う 最近尿漏れが酷い
え 絵空ごとですか・・・・・、いいご身分ですね
お 天罰って言われ ....
人はなぜ働くのだろう
介護や医療に関する記事を見て、思うようになった
人が、良く、死ぬために
なぜ頑張らなければならないんだろう
なぜお金が発生し
良く、死ぬことに見合わ ....
薄い日常の積み重ね
毎日毎日の積み重ね
ほんの数ミリでも
五〇年過ぎれば一八〇〇ミリ以上
厚みを持って人を越える
人知の及ぶ範囲。
一八〇センチの人の高みは
薄い日常の積み重ね
....
私はすでにいない 生まれる 前から
アフリカ黒檀製万年筆のミトコンドリアは
蜻蛉の櫓で漕いで行く。透けた羽の内部は
暗く光る言葉を発している
それは
すべてを聴く耳に ....
便りのない君
と
頼りのない僕
の
辿れない街並
と
弛みない港町
指が鳥になり
ふたたび指になり
ふたたび鳥になる
そのくりかえしを
見つめている
眠る家々をまたぐ蟷螂
土にこぼれ 消える灯り
風が街に着せてゆく
街ではな ....
時が笑い
私も笑う
子供達が泣き
大人達も泣く
知らず知らず、私達は
「笑う」事を忘れている
お笑い芸人の一発ギャグで顔をほころばせ
会社と家族では怖い顔
....
父さんの骨の入ったロケットをして
初めてのように一緒に眠る
あの仔ののこした紅い首輪を腕に巻きつけ
初めてのように一緒に眠る
あとは、特には
戻って来てほしいのは
あの日並んでみた ....
風渡る海浜では
大きな櫓が燃えていた
ひとびとが囲んで
暖を取っていた
みたいひとびとは
すっかり着込んで待っていた
新しさは必ず訪れる
固く信じて
その時閉じ方に誰が思いを馳 ....
祈りのような音楽が溢れる部屋で
僕は君の美しい背中を見ていた
雨のような雪が降り
呼吸をやめた肌を冷たく濡らす
いったい誰が
あの眩しいばかりの日々をさらっていったのか
僕には到底分か ....
一人
流れる世界が
僕は見えなかった
酒に溺れては
毎晩のように入れ替わる恋人たち
そこには君もいた
今日も墓場の影を恐れ
盛り場へ
金もないのに
一人カウンターに入り浸っては
....
サンターまん
ぱんたグラフ
海岸線
海岸線
ヨーグルト臭
微かに
幽かに
かすかに
上がったり揺れたり
下がったり塞いだり
はたみよとよと
旗見よ豊と
おととと
お魚は頭で
....
黄色い線の向こう側から
イヤホンから流れる音楽を遮って
声が聞こえる
大きくはない
囁くような声で僕を呼ぶんだ。
{引用=
ファミリーレストランで、家族が蟹を、食べていた。母が、父が、姉
が、蟹を。脚を砕き、殻を剥き、みそを啜り。時折、ウェイターが空
いた皿を下げにやってきたが、それに目もくれず、蟹を、食べ ....
或る一日
左から右へ弾む球体を
掴む同作
繰り返している内に出た
原
は公園の一部で木に囲まれていた
赤いワンピースを着た小さな女の子
黄色い帽子を被っている
しゃがみ込み ....
月夜に誓った
あの人を護ると
天高く上がる
三日月に
小さかった僕に
確かにあった
右手の正義
左手の愛
がむしゃらに走り
決意の剣(つるぎ)で立ち向かい
未来(あした)の ....
ミツバチ消えた
花粉が
花粉が
行き場を失った
世界から
緑がなくなる
宇宙から
命がなくなる
ミツバチ消えた
花粉が
花粉が
....
声ってなんだろ
なぜ声がほしくなるんだろ
落ち着くつもりが
言葉がとまらなくなる
金のことばかり考えている
さっきまでのことに
執着してしまっている
お昼 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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