特技の欄には「気づかないふりをすること」
きっと今感じてるよりもっと
いつも何かに傷ついてるから
たまねぎのノンオイルドレッシングが
わたしの喉をつたって
ああ
わたしの嫌いな ....
足をつけ
渡ってみたら
浅いせせらぎだった
キラキラ
光を浮かべてた
攀じ登ってみたら
低い壁だった
何一つ遮ることなどできないような
飛び越えてみたら
小さな亀裂に ....
「もうここには戻らない」と言わんばかりの切ない足音をたてながら、女は階段を登っていった。
一人で飲むウイスキー、氷はグラスと弾けて明るい音をたてる。
いつもより爽やかな味わいに、驚きを隠せない ....
朝方に始まる朝の声
自然の流れにノリながら、
耳を澄ませば聞こえるよ 、
素敵なセミのハーモニー。
しあわせのふり
するひとに
ふりまわされて
ときどきいつも
そうだった
あてられんなよ
あたしがきめたことだから
そう言われるたび痛いよ
その禁句も ....
テシ坊が死んだ
たまたま声が聞きたくなって携帯に電話をかけたら彼女が出て
去年亡くなったという
東京の西葛西に住んでいた頃膀胱がんになった
煙草もやめて摂生していたのだが
その後名古 ....
君の絵の具に赤色はなかった。
赤い色をいち早く使い切ったわけじゃないみたいだった
新品の絵の具に
赤い絵の具だけが入っていなかった。
美術の時間 色面構成で、どうしても赤い絵の具が必要だっ ....
吹く風に潮の香りが混ざり
潮風になり心地良い
海が見える場所
私のお気に入りの場所
あなたと行きたい場所
どのような話をしても
退屈に感じることはない
ただ深い愛がそこにある ....
おにいちゃんの夢を
巻きとった滑車が落ちて
あたりは一面トルエンの泉になりました
うつくしい場所です
眠っていると
肩にとまったツイバエに憑りついて
3秒前のことはぜんぶ忘た
....
この世界に上手く溶け込めるように
私は また 誰にも見えない透明な仮面を被る
それは社会性というやつで
たまに
どちらが「本当の私」だったのかと分からなくなる時がある
そもそも「本当の私 ....
切れ切れのあらすじ
離れ離れのせりふ
緑と青と白とその隙間にある
無数の明るい色と寒い色
大脳皮質の砂浜で拾い集めたら
海馬のカレイドスコープに仕込んで
いとおしむように回す
....
ミニカーみたいな自動車のうごきが気色悪いので、思想をちぎってはなげふるえている。
これは、(こんな)くもり空いちめんのま下に、ビルを行き交うわたしの愚直としてどうぞ。
半とうめいに透き通ってい ....
1
雨に打たれながら
空をふり仰ぐ
喜びは消えて
土に手を当てて
星の身体の温もりに
触れる喜びも奪われた
原発の吐息が
燃えている
風に乗り 雨 ....
ひとが見ていないところで優しい
テラスハウスに入れてやろうか
部屋片付けろオバケが出た
貧乳
なんて哀しい
言葉
貧乳
なんてつらい
現実
あたい、ひょっとして
このままなの?
そんなイヤな予感
がし始めたのは
中学2年の夏
オケケはもう
ボーボーなのに
....
バーガー・ショップの狭いテラス
台風のあとで椅子が倒れている
ケチャップでよごれた君の唇
文脈を外れた一行のごとく
包み紙はテーブルをこぼれて落ちる
恐怖
....
ひとめたちどまり
ふためあいゆき
ふたりっきり
ことたりて
えんえん/なかない
えいえん/かない
えんえい/てつなぎ泳ぐ
わたしたち、完璧でないことの楕円のプールを
透明な地図をつくるような風は、きみの小さくふる手のかたちをしていた。
ドーバーの霧から、アンプラグド
見渡す霧の奥 彼方まで 異国の大陸まで 世界中まで
くるりと打つ あの音を鳴らす 手の先の分身
発祥の地 DNAしか成せない 芸術の一角 センス
その国 ....
八月一日
骨を転がす夢を見た
八月二日
私ではない、誰かの
八月三日
ブレーキを踏む摩擦の音
八月四日
君は居ない、もう居ない
....
「透明の色が見たいんだ」
あなたがそう言ったのはよく覚えている
わたしが何て答えたのかは忘れてしまった
巨乳の乳輪の大きさを
研究対象にした以上
「あなたの乳輪の径を計らせて下さい」
って巨乳にお願いするのは当然でしょう
それをいきなり逮捕するとは何ですか!
失礼にも程がある!
私は挫けませ ....
無数の髪は今日も伸び
目は開き
耳は聞き
鼻は吸い
口は吐く
首は支え
手は掴み
左の胸は一生涯とくり、とくり、と脈を打ち
腹は昼頃、鳴るだろう
そしてお尻はもよお ....
全ての詩文を引き裂いたとしても生まれてくるのは新しい詩なんかじゃないさ、魂の触角に植えつけられた古い血が次のセンテンスへの欲望を昂らせるんだ、さあ、いまのおまえのあるがままをここに書き記せばい ....
今日は体がダルビッシュ
明日も体がダルビッシュ
明けても暮れても
ダルビッシュ
いつでもどこでも
ダルビッシュ
ビタミン不足か
ダルビッシュ
太り過ぎかも
ダルビッシュ
精神的にか ....
本意なのか 建前なのか
とある医大のドクターが
テレビで答えていた
「先生にとって死とはなんですか
ひとことで言うと」
「そうですねぇ 死とは
....
見えるだろうか
砂粒のように
細かすぎる 神経細胞を
串刺しにした 言葉だよ
誰かの微笑みに 同調出来る位
未だ
回復すら していない
だけど くるり まわすんだ
傘回し ....
――おや
結婚飛行に乗り遅れたのかい
風に煽られ一人きりで
なんとかしがみついたものの
車のフロントガラスじゃ洒落にもならないよ
こんな剣呑な崖を登り切ってみたところで
そこには余計強 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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