日曜の朝 僕は生きていた 相変わらず
美術館に行こう そう思った とても縁遠い生活だ
生活もできていないかもしれない
僕のなかには整理されきちんとしたものなんて何も無かった 歴史さえも
ア ....
「もう誰も住んでないわよ」
「転居先は?」
「知らない」
もういちどドアを叩いてみる
「無駄だって」
階段の女が言う
男は手すりに酒瓶を置く
「じゃあきみにやるよ」
「禁酒中なの」 ....
#
さびしさが一輪咲いて
ほら風にそよいでいるよ
きのうも、
あしたもあさっても
♭
いつかのうたが立ち去りがたく
苦いの我慢してお薬飲んでる
#
か ....
六月の曇天のむぎばたけをななめに歩いていく
にせぼうずと
うすみどりのワンピースの生物学者のむすめ
向かい風の中のふしぎな生き物である
腋のほくろがかゆいわ
いつからだ
男はたばこをとりだ ....
泡が弾けては増えていく
一口泡髭踊らし拭い青い空
目を閉じて喉を鳴らす
苦みが鎖骨のあたりの張りを和らげる
顔が華やぐ
夏が来るよ
でもまだもう少しと
きゅう ....
静かな 絡まらない 単調に打つ 更ける思考回路
夜は 静かな 深呼吸を海水が触った砂浜を歩く時間
明日も仕事 明日は明日のこと
今宵は 物思いを 白線に直し 明日またスタートさせよ ....
高層ビルの屋上から
ロープに吊り下げられた
ゴンドラに乗り
清掃員は10階の窓を拭く
(決して、下を見てはならない)
気紛れな北風に
ゆさぶられ
風の刃は頬に冷たい ....
この胸にぽつん、と備わっている
暗闇のメトロノームは
絶え間なく、高鳴ってゆく――
もし、緑の台の上に
停まっている、黄色い玉が
あなたなら
男が狙いを定めた、棒の先に
打とうとしている
あなたの{ルビ運命=さだめ}は
一体何処へ転がるだろう?
黄 ....
決して揶揄の意は込めずこの国は平和だと想う
ただAKB48にぼくは興味はない
安倍政権の外務大臣は興味がお在りになるようだが
被害にあった人には
非常に
切実な問題でして
金かけて
塗りに
塗りたくって
原型がさっぱりわからないのに
それでも不細工という
これは
ハッキリ言って
暴力です
質の悪い
暴 ....
これ以上なにを見れば
生きていることになるのか
体じゅうに種を植えた
女が泣きながら踊っている
うつむいて泣くひとの影が
だんだんと鏡のように
わたしを映して濁ってゆくので
おそろしい気持のままはしってきた
どれだけの水を注いでも
波はとまらない
空は落ちない
愛で人は死ん ....
この作品は現在、
ポイントを求めています。
この作者は現在、
かなりの迷走中です。
ふらついて
よろめいて
消えかかりそうな
ともし火に
確かなものに苛まれ
煌めいて
揺らめいて
消えかかりそうな
かがり火に
不確かなものに憧れ ....
琴線に触れた映像作品を
思い浮かべれば
ここのところ韓国のものが
群を抜いている
商戦に踊らされている
わけではない
内容なのだ
善と悪が入り組んだ
一筋縄ではいかない世界 ....
たんたんと
たんとたんと
だんだんと
するすると
するとすると
ずるずると
それいけと
そうしてそれを
それなりに
なににせよ
なにがなくとも
なんなりと
....
ジェーンは恋をする 素敵な恋
書きかけの日記のなか 彼との恋がはじまる
スイートジェーンは恋をする 重いビートの恋なんだ
日々は韻を踏んでやってくる 軽いステップで春のように
スイー ....
ケチャップ切らしちゃってと
大人の笑顔で彼女は言った
僕の目の前に置かれたのは
ケチャップがのっていない黄色い肥満体だった
まあいいさとスプウンを入れたのだが
腹から出てきたのは ....
境界線をはみ出す
僕の感情
君の視線
あと少しの距離でためらう僕達
きっとここまでが僕のエリア
たぶんここまでが君のエリア
今はそう
僕達の境界線
だから僕は嘘をつく ....
月日に月日が掛け算されて
人と人とが割り算されて
登りなのか降りなのか分からない階段を
一段ずつ 時には一段飛びで
川底に延々と流し続けた
枯葉は月から降ってきて
腐ることなくきらきらと石 ....
まだ天国にはいきたくない
油断が私を空へと打ち上げる
真っ直ぐ飛んで行く体
その姿から私は花火と名付けられた
とはいえ致命的な飛翔は数えるほどしかない
一度目
生まれ落ちた瞬間
....
廊下に立っています。
正座をしています。
坊主にしています。
説教をされています。
牢屋に入っています。
反省しています。
それでも、やはりやりたいのですが、どうで ....
表現というものの一端に
はじめて気がついたとき
唐突に悟った
あぁ
自分の中は空っぽだ
……良かった
自分という容れ物が
ちゃんとあることに気がついたのだ
借り ....
分かってしまった気持ちを伝えると
もはや説明になってしまう
説明はどうにも無機質で
想いに反して気持ちは伝わらない
全て分かってしまったのなら
新たな気持ちをさがせばいい
....
休日のメガロポリスの朝
天空にぐっとくい込むように
コンクリート製の棘として
何本もの電柱が太陽の眩しさに突き刺さろうかと
悲しく立ち尽くしている
アパートの小さなテレビの天気予報は先月にな ....
閉じられた瞼は
眼球にやさしくかけられたさらし布
或いは
フリンジのついた遮光性の高い暗幕
時折
なにかに呼応して
波打つように
揺れる
ベビーカーのハンドルに止まったちょうち ....
彼の小説には
火事や焚火や花火など火がよく出てくる
彼と銭湯に行った。ここも火に関係あるね
女神にはまだ遠い番台のおばさんが笑っている
そっくりだね。そっくりすぎてウソ臭い
手配書に似るのは ....
風のことづてに
こころ惑わされ
こんなにそれが
痛いならいっそ
野に揺れるまま
いつかは朽ちる
名前なんか無い
花になりたいと
ヒトの世と違い
名前で争わない
ただのあおい花
咲 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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