そして十九時
街は壊れた
あなたは
やっと
わたしを見つける
18:59自慰を終えて手を洗い顔を磨いて街を見上げる
ここは窖三時の方角に細長く湿った痣が座り
痣の向う側から湧水のように女ばかりが産れて来る
18:59雨は降り爛れた時間を量り売る
....
うーん、もう
どうにもこうにも
まったく、やっかいなので
くちびるを接着剤でくっつけちゃいました。
くっつけちゃったので、しゃべれません。
これであんしんあんぜん、口は災いのもと。
あ ....
この運命には、ちょっと自信があったんだ
いい女は 泣かないものよ
見つめる時間を 愛情にかえてよ
名ばかりの偶然で 十分
あなたが隠したのは 気持ちじゃない
横顔だけ ....
僕のことを愛して
大切にしてくれる人を
僕は憎まずにいられない
その愛がどこまで本当なのか
酷いやり方で試してばかりいる
少しでも亀裂を見つけては
一心不乱に責め立てて
大きな溝をこしら ....
見えてこなかった。真っ直ぐにならなかった。シフォンケーキをつついていた。あの朝の、私の皮膚。重ねられていた。スポンジ状の襞の集合。ケーキの隣のブラックコーヒー。ただ冷めていった。渦を巻いて。あ ....
なんという事だろう
青春の真っ只中にいるのに
それに気づかないでいたなんて
坂の多い街中で
君に出逢い
そして恋をした
君の瞳の輝きに
私は青春の閃光を見た
狂おしいまでの恋を
....
身軽に空を飛び回って
ふわりふわりと暮らすこと
ずっと夢見ていたけれど
あんまり気持ちいいものじゃないな
南の島や海の底
東京タワーのツノの上
ずっと行きたかったけれど
あんまり美し ....
簾越しに夏の太陽
舗装されていない通りの先
木造の橋をトコトコ渡る
爺一人
手ぬぐいを首に巻き
麦わら帽
やぁと挙げた掌に
いくらか赤みを帯びた顔の皺
....
どこかしらないところで
しらないだれかが
しらないことで
おこっている
どこかしらないところで
しらないだれかが
しらないことで
わらっている ....
人は
はぎとった他者に
記し
記してきた
鳥は記さない
慈しみあう
つがいの声は
白い森に響き
溶けて消えていくだけ
{ルビ草子樺=そうしかんば}は
カバノキ科シラカバ属 ....
深呼吸。
そして、深呼吸。
泳ぐ、
泳ぐ、
溢れる言葉、心。
首を独自のメトロノームで振り A10神経が顔を出す
にやり してやったり フフフ
涙の感動を一つまみのCOOL A10神経が必須科目を埋める
莫迦正直で回らない 楕円なフォルムが魅力 ....
詩人が詩を書けば
そこには一つの表現が生まれる
余人はそれを見て
そこに何か、美しいものの根拠があるような
錯覚をするが・・・それは間違いだ
詩人が知っているのは僕達に与 ....
昨日一晩、あなたを思って泣きました。
到底手の届かないあなたをです。
願っていれば叶うなんて
嘘でしかない現実の中で
あなたを思って泣きました。
たくさん涙を拭ったので
今朝は ....
何にも浮かばない夜
思いうかぶのは例えば子どもの頃のこと
大人になったら思い出は何も残らないから
時が経つほど鮮明になる
あの夏の暑い日に
海の中で泳いだ日のことを
沈む夕日を見ていた ....
徒然なるままに たまってきた思いを
器に入りきらない 溢れてしまう前に
もうひとつ 形にしなきゃ 残しておかなきゃ
細部まで一片の 取りこぼしもなく
小さな細かい色合いから 消え ....
心には穴があいている
わざとあいているんだ
いろんなことを
おとしこめるように
わすれたふりで
ねむれるように
お風呂にはいると
それはぷくりと浮かんでくるから
そっと両手でな ....
小さな小さな箱の中で
僕は不快な虫になった
それはとても静かな箱だけど
時折川の流れの様な音が聞こえたから
多分、人が捨てた河原のマクドナルドの箱の中
僕は小さな虫だから
箱を開ける事 ....
あなたが
大切にしまっておいた
イスの肘掛け裏の
鼻くそ
とうとう見つかって
しまったよ
整然と等間隔で
並べておいた
焦げ茶の木に
群れる小さな深緑色の
虫達は
「あのバカ野郎 ....
ノンシリコンがパレードする そのシャンプーを自然乾燥させながら
果物を食べようか 考えている
柑橘のデカイやつ
足の指を開くやつ そろそろ洗わなきゃ きっと臭いだろう
寝支度は 控えめな独 ....
電気を消した森の
カラス
剃毛ブギウギ
無駄毛剃り剃り
心ウキウキ
チンポ立ち立ち
ワクワク
ありとあらゆる
オケケを
剃り剃りブギウギ
寂聴の頭が
僕らの望み
すべて
ツルツルピカピカ
中 ....
教室ベランダ紫陽花と
舞い踊った校庭の砂
瞼を閉じてゆれる
きみの前髪
これは、
映画ではない。
実験ではない。
想像ではない。
ホラーではない。
時代劇ではない。
恋愛ではない。
物語ではない。
植物ではない。
永遠ではない。
真心ではない。
夕方 ....
先生が、いい子いい子言って
わたしのあたまをなでる。
土のにおいのする、ざらついた手のひらが
高いところから降りてきて
ちから強く、あたまをなでる。
いい子いい子、土人形よろしく捏ねられ ....
泥を沈めた水田が
澄んで
さかさまに写す
熊笹
イタドリ
蕗
ヒメジョオン
ミズナラ
ブナ
岳樺
胡桃
落葉松
槐
ヤチダモ
山はまだ若い緑で
ふんわりと盛り上がって ....
だいたい、おかしいと思うんですよ
市販されてるレシピ本なんか見ると、粉とか全部10グラム単位じゃないですか
本当にそれで大丈夫なのか、と
厳密に言 ....
「夏の空気が
彼の似姿になって
見えるものよりも
見えないものを覗かせる
夏は
懐かしいことも
哀しいことも
それから
思い出したいことも
呼んで来てくれる
彼と見 ....
その天使は
ふと忘れた頃に
清らかな翼で
僕を包んでくれる
この度は
辛くて仕方のない時に
やって来てくれたので
僕は一息つくことが出来たよ
けど
きたない僕に
その清らか ....
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