きょうさびしいとか言ってごめんね
ごめんな
もう言わないからあんしんしてな
わかるから悲しかった
そらなのにありがとう
きょうさびしいとか言ってごめんね
ご ....
使い古されたこたつテーブルにCDや本を平積みにして、それらのもたらす光彩に自然な無関心で向き合い、もはや暑苦しいだけで役目を終えたこたつ布団のひそかな熱に足を包んで、私はいつもの部屋にいつもの姿で座っ ....
泳ぐ人々の
夢で見られた
歌の練習をした廃屋に
きみの写真が飾ってある
と言ってくれたっけ
でもそうやって
憧れているわけにもいかない
細かな雨をまとった電車は
地面の下に
郊外を滑 ....
梅雨の雨に打たれても
冷水のごとく頭を冷やしてくれるでもなく
ただじっとりと皮膚細胞の表面を融解させていくだけなので
五月雨には稀塩酸が溶けている。
猫は命が九つあるというが
命を七つく ....
夜中、雨音で目が覚める
キッチンテーブルで煙草を一本吸う
暗闇にたちのぼる煙に
一匹の黒い魚が遡ていく
勇ましいその魚影は
たぶんマラッカ海峡で
海賊たちと渡り合い
インド洋に出て行くの ....
浅い眠りから覚めて
声を聞いた
ようやく橋を渡りきったんだ
そしてあなたが待っていた
片手には宝石を
もう片手には駐車券を
その瞳にはあふれんばかりの
頑なな愛をたずさえて
溶 ....
薄明かりの中
手を取り合う
ゴツゴツした手
細い指をした手
淡い影が
カーペットに写る
影が一つになり
カーペットの影は
揺れながら
高みにのぼる
白んだ空を迎えるまで
....
厳密なる言葉は鋭く深く真実を抉っていきます
しかし鋭ければ鋭いほど
真実の的中率は下がっていきます
曖昧なる言葉は広く優しく真実を包み込みます
しかし優しければ優しいほど
真実を覆い隠し ....
どうぞ、おきにめすまま、とおりすぎてください。
ふたこぶラクダには好かれたく、ありません。
砂漠をすらすらあるいて、Oasisをみつけたら、カプチーノをひとつ注文しましょう。
棒はいっぽん。
....
ゆらゆらと
洗面器に貯めたぬるま湯
三日間
布団で眠る事が出来なかった髪の毛を洗う…。。
(普通が何なのか、解らない日々…。。)
ゆら・ゆら・ゆらり・ゆら・ゆらり…。
....
ほどよく生きる 風にまかせて
古木のように悠然と大地に根を深くはりめぐらせて生きれたら
若木のようにしなやかにすっくりと空をめがけて伸びれたら
どんなに素敵なことだろう
でもいまの自分のう ....
ともだちが予言してた、エリちゃんは爪が割れたらAV女優なるんだよって、それ、ほんとうだった。
教室でエリちゃんの爪が割れてほんのすこし血がにじんだ、エリちゃんは痛くないですよって顔をして ....
ほんとうに必要なとき
声
そんなことあるのかな
声ひとつ
さいしょから
いつでも覚悟していた
それくらい
練習のつもりで
声欲しくて
きょうさ ....
バーカウンターで一人呑んでいると
ひとつ空席を挟んで 右隣のサラリーマン風の男が言った。
「どうせ俺は会社の、一つの歯車に過ぎないからさ」と。
おいおい、冗談じゃない ....
のろわれたように
あらがいがたいねむりのむこうに
しょうじょがすなはまのすなのうえにすわり
くるぶしのかたさを確認するように
くつしたをぬぎ
くつしたのともぐいが心配ね
立ちあがってぱっぱ ....
水曜日のネコは
三日の過去と
三日の未来を従えて
アンニュイを転がしながら
モヒートを舐めている
三日の過去が未来となり
三日の未来が過去となることを
モヒートは気まぐれに教えてくれ ....
woo...
candy gun 拾った 甘いかおり
candy gun 落し物さ 誰かがきっと
candy gun おもちゃよりもきっと
candy gun おもちゃよりもずっと ....
赤い青い透明な そんなうみうしの声
ハローとは鳴かず それでも挨拶を交わす
やあ 調子どう 小さな貝殻とか
やあ 気分いいね さっきから さっきから
君はなにを見てるのかな ……
君 ....
幸せになりたい
くやしいときそうおもう
幸せの定義なんて
知ってて知らない
言葉にならできるとはおもうけど
私のそのときの幸せってきっと
言葉になれるものじゃあないんだ
言葉 ....
3ブロック先にある小屋の中で
きれいな天使たち ささやいてた
イマジンが大事らしい 笑ってる
俺はいらないね 自殺したい
カーラジオ聞きながら 焦燥
カーラジオ聞きながら ハンドルを ....
自分の死期を悟ったのか
男達は
走り始める
夜のアスファルト
一歩
一歩
重い脂肪を背負って
軋む骨格筋
あえぐ肺胞
追いつかない心拍
青ざめる前頭葉
なぜ彼は走るの ....
狩りは かかとで 踏んでから
継ぎ足す糸屑 齢にかけて
後の視 留守居に 枯草つむ風
狩りは 掛かりに 放らして
かりは かかとで ふみえ みち
あさのは ゆめのき なきわ こるいし ....
朝を告げる
鳥たちは
探してもまだどこにもいない
深い暗がりのなかを
どれぐらい永いのかもわからない
道のりを歩いてゆく
雨でもなく雪でもなく晴でもなく
どこにいるのかもわからずに
....
狂った世界に 独り。
誰もいないのだと この数年思って
生きてきたのだけれども
調子の悪いラヂオから
「 ・・だ・・か・・ いま・・・・か・・ 」
と音声のような ....
鍋に水を張り 火をかける。
沸騰するまでの間に とりあえず死んでみる。
グログロと煮立った鍋に 指を一本
千切って 落とし 再び1時間。
その間にリビングのTV ....
間奏まで唄うのか
明日のラッキーパーソンも僕です
似た名前のマンションが並んでいる
頭が痛いの、
成長痛だと
ごまかした。
悪夢がどんな形になって
飛んでいくのかを
見てた。
誰かの涙のように
なぜか理由もなく
寂しくなって
小雨は降っている
街灯の光りが
点かないうちに
晴れであれば
まだ夕陽の落ちた
跡がかすかに
残っているはずで
少し曇りか ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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