○「バースデー登山」
昨日は僕の誕生日だったので
友人と山に登った
よくこの年まで無事に生きてきたな
と感謝しながら
素晴らしい眺めと池田湖の菜の花に元気をもらった
○「老害」
年を ....
もううすうす気づいてる
人生って
生きてりゃ勝ちって言われても
楽しいことばかりじゃないんだな
イヤなこと
苦しいこと
つらいこと
悲し ....
夢のなかに
大好きだったおじいちゃんがいる
しずかにわたしを見つめている
なにかを言いたくて
なにも言えず
冬は皮膚がかたくなる
さみしさを大切に抱きしめて丸くなる
さむいよ
また ....
悲しみのピエタ
貴女はぼくをそっと抱きしめ
紅い涙を流してくれた
ぼくは復活することはないけれど
貴女に{ルビ抱=いだ}かれ
子守歌を口ずさんでくれた
嗚呼…
{ルビ悲母=ひ ....
人として生きた
新しく美しく
朝が訪れた
微かな香りが寺だった
苦しい呼吸
明日がずっと続く
新しく新しく新しく
新しく
笑顔と献身
暗がりに安息があれば
もっとカーテンを閉める意 ....
あ
詞
ねこだ
ねこ
かわいいね
音
蝋燭の火を吹き消す
鳴く
足音
なんで
詞
歌と
夢だ
ねこ
かわいい
ねこ
ねこ
夢だ
よすがを捻る
眠り
動く
黒
....
永遠と続くような
耳鳴りの海と
目に入るのを遺棄する光線
何も見えない私が
愛になる訳がなく
一時、一時、一年
夢とする
どこを彷徨っているのかしら
暗雲であるということ
誇れないそ ....
この眠りは
右往左往して
うまれた震えが
体の向こう側で
言葉になる それが
びしょびしょに吐き出され
それから永く忘れられ
眠りのなかでもう一度震えると
詩は そこにいて
....
デパートで
初めて父に買って貰った
Paul Smithの長財布
嬉しくて愛用し早、十年以上になる
人前で出すのも恥じる
レザーの色褪せ
子供の頃 離婚した父と ....
光点、
漆黒の海原の最奥に在り
黄金の輝き、
最奥から伸び拡がり在り
死と生のあはひの感触
異様な奇妙な生々しさ
ゆっくりと凍り付き
浮かぶ古月の深緑
錆び付き苔むし
光輝き ....
絶対届かない詩がある
死者への詩だ
私はまだ生きている
そんなにじろじろ見ないでくれ
独り言は遠い
柳がゆれていた
小さな氷の粒が
各々太陽を抱いて踊っていた
卵をひとつ割るように
今日という日は生まれた
宇宙がそうだったように
ヒヨドリの声で問う
己とは
欠片ばかりで像を結 ....
白い波頭が押し寄せ
次から次に押し寄せ
崩れ去ってゆく
跡形もなく
私は 私たちは
何処からか来て
何処かへと還る
再びまた再び、
白い波頭が押し寄せ
次から次に押し寄せ ....
名前を削除したから
夏が終わったんだね
君に借りていた記憶も返せないまま
静かな夜中の改札口
後悔を嘔吐する
虫たちだけに聞かせた
僕の呪詛は
たぶん『好き』って感情から生まれた
....
青き狼は
白き雌鹿をともない
旅は千里を越えた
野を駆け 河を渡り
此処までやって来た
壁を打ち破り
数多の屍を乗り越え
果てない天地を追い求め
日々の至福を味わった
遥 ....
昭和のテレビコマーシャル
”おせちもいいけどカレーもね”
おせち料理を食べ飽きるほど
食べてみたいものだと
子ども心に思ったものだ
家内と一緒になってから
我が家の正月三が日は
餅と ....
柔らかに
湖沼の堤に
すいこまれていく
霧雨は
昼と夜の
境に降りつつ
水沫も作らず消えて行く時、
涙もなく
恋見送りし むくい
心は 空なるものに ....
暇つぶしの日々
恋を亡くした僕は
もう二度と この人生では
愛を受けることはないでしょう
依存が恋だと宣うなら
対義語を用意しておけよ
あとは徐々に死ぬだけなんだから
もうおしま ....
勿体ないな
しょうもない安酒に
食い破かれる人生
待てができない性分で
恐らくトラウマやストレスで
駄目なんです
俺のせいじゃない
勿体ないな
俺はもっと出来るのに
何がとい ....
弟が
Adoは作詞作曲をしないからダメだって言うから
うっせぇわ!
って言ってやった
唯一無二の歌声と
類まれなる表現力があれば
何がどうでもいい ....
秋過ぎて
名残の風は
漂泊の
想いで刻む
たむけ花
{ルビ荼毘=だび}に付したる
{ルビ骸=むくろ}には
五色に浮かぶ
{ルビ懸想文=けそうぶみ}
てのひらほどく
文様も
....
底辺未知から
清流の透明荒々しいナガレ
湧き起こる突然に 何故だろう?
意識という舞台スクリーンに
突然映り出す光景の 不思議
意識ありますか?お名前言って下さい!
そう誰かの音声 ....
のびやかしなり折り重なり
ウネル光響ヒビキ打ち寄せ
この世界という光の帯に
瞬間にして、
注ぎ込まれ 外は内となり拡がり
私は山河海星々この世界そのもの
、
孤独 ....
島というだけで
温暖な感じがする
大好きな因島
橋が架かってからは
観光客も増え潤っている
住む人みんな温かい
幸せな笑顔が印象的
住みやすいと
住む友達が言う
広島市内 ....
吹き過ぎる
北風 に歓声ヒビキ
鳶一羽、ゆうゆう見下ろす
小さな翼
破れそうなゲイラカイト
小一の女の子が
友だちに教室で尋ねられた
「○○ちゃん どうしてみようじがかわったの?」
「あのね お父さんがかえってこなくなったの」
僕はこの子の言葉に詩を感じた
小鳥が1羽死んだ
長年じいちゃんが飼っていた小鳥が
1羽死んだ
じいちゃんは
ひとりで落ち込んでいる
奥さんも孫も一緒にいるのに
大人がいい年して子どものように落ち込んでいる
小鳥とじい ....
「ご飯どのくらい?」
「かるく」
「かるくってどのくらい?」
「はんぶん」
「はんぶんってどのくらい?」
「ぼくがつぐよ」
「あら!スイッチが入っていなかった!
あと40分まってくれる」 ....
芸能人と一般人だと
だいぶメンタリティ違うだろう
だってステージ下で
ピギーッて鳴くんだぜ
いえ、ピギーッとは鳴かないかと
しかし傲慢にもなる
だから芸人であるまえに
人間で ....
真夏の虹になったきみを追いかけて
どれだけの夜を過ごしただろう
失われた時は戻らずに
風に揺れる木立をサクリと歩いている
こんなに想っているのに
こんなに感じているのに
空に飛んでいっ ....
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