しげ子には
何ひとつ起こらない
小説や映画の出来事は
重子は
それを不幸と考え
不当に感じている
茂子は
ひとり置き去りにされ
日常に縛られていると
繁子は
ドラマツル ....
胸のつかえ
苦しみ
全て
だれのせい?
(おまえがわるい)
どうしてみんな
わたしをわるものにするの?
(おまえがわるい)
本当に悪いのは
(おまえがわるい)
....
小麦色の肌に濡れた瞳 花びらのような唇 流れるような亜麻色の
そんな君は夏の贈りもの
僕の目の前で踊っているのは やわらかな奇跡優しい愛の歌
しなやかな腰のくびれが 眼に残像を焼きつ ....
アシスト機能を
原子力にするわけね
ペダル漕いだ分だけ
核分裂が起こって
急な坂道も
楽々っつう感じで
余った電力は
電力会社に
買い取らせるシステムでさ
転んだら?
まあ、そんと ....
ビタミンは摂った
リコピンも摂った
新聞はやめた
プロテインも飲んだ
肉も食った
ビールも飲んだ
体重も増えた
体重計はデジタル
保険もかけた
服も靴もある
自転車は2台ある
車 ....
それぞれの指に
それぞれの記憶があるんだろうな
今は十本が必要な私のために
今日も言葉を紡いでいる
ゆび ゆび ゆび
まるで星のように
つながってつくりだす物語
あるとき、僕は永遠に出会った。
それは、とてもとても生意気な瞳をしていた。
永遠はあなたには永遠に訪れない
そう断言した永遠の瞳は
残酷という光を帯びていた。
僕の永遠は君なんだ!
....
住宅地のおんなの下腹部にもにた
空き地は梅雨の日に
大きな穴が水をたたえ
けしてなみだではない
うるおいをとおざけるように
しせんを移動させていると
えのころぐさ
へくそかずら
どくだ ....
君の喉を覗いて、
君がまた僕に言えないで居る言葉を引っ張り出してあげよう。
例えば寂しいであったり
例えば泣きたいであったり
あるいは連れ出してであったり
あるいは構って欲しいで ....
蜘蛛の足が
多すぎるからと言って
面白半分に引きちぎる子供
休みの日が
長すぎるからと言って
魚を釣り上げたあと
血まみれの口から
針を引き抜く釣り人 ....
爽やかな初夏の朝
コーヒーショップの窓の外では
スズメ達が噴水に集まって
小さな翼をシャンプーしている
音大行きのバス乗り場では
客はバスの屋上に梯子で登り
ピアノを楽譜初見で弾かない ....
水の匂いのする
あなたの
指先の和音で
おどりだす
初夏の背表紙は
水溶性の文字たちの
ぽつぽつと吐き出す気泡で綴じられてゆく
垂直に
落ちてくる六月の
浸透してゆく
素直 ....
とてもぶ厚いページ 一舞 重苦しく 強靭にめくられる
ロックの極秘教科書に乗っている 乗りまくる 舞いロック
喋れない時もあろう音楽分野ロック 外野の声を聴き 囁きしか 返せない
エレ ....
生とは何か
此岸での形態だ
形態とは何か
彼岸からの具象化だ
具象とは何か
底につながる根をもつものだ
底の根とは何か
あらゆる本源だ
本源とは何か
うごめく ....
もうしんどいんです
いろんなことがです
毎朝起きる度に今日もまたかと
ニンゲン遣るのかと気が滅入るんです
別に仕事に不満がある訣でもないんです
人間関係で悩んでいる訣でもないんで ....
明日足が取れた。雨が降っていないのに寒い。夜は今。来ない。こないださよなら言った、あの場所で殺人事件。坊主が上手にサラダ油を飲んだらしい。
僕笑いながらギターを弾いてる彼女の股を見続けて夜がまた ....
祖母へ
人間関係は
一瞬にして生まれ変わらない
本当は
どうなりたかっただろう
投げ掛けた言葉が
自分の身にふりかかる
反省しても
もうどうにもならないかもしれない
....
この声は誰にも届かないと この手は誰にも触れないと 極力理解することで自分を守ろうとした だが声は増幅して多数の人々へと届き 手にはいつの間にか無数の糸が絡まり 僕はそれを十分感じていたが それでもこ ....
静まりかえっていました。
薄暗く
とても広い公園の水道で、
その蛇口の上で、
わたしはひとりでいました。
朝六時。
わたしは
人間ではないのかも知れません。
空を飛んだり
虫を食べた ....
廻る
哀しみは廻る
どこまでも どこまでも 廻る
哀しみは廻る
どこまでも どこまでも 廻る
この哀しみは
どんなにお金を持っても
たとえ健康だとしても
どんなに女にもてたとしても
....
耐えきれないくらいに
煩わしい 日々の騒音
例えば誰かが
誰かを蔑む声
私の方が正しい
そう主張する声が
街を包む空気を
重くするのさ
....
ハエと一緒に転送してやろうか
恵方の逆向いて吐く
自販機に嫌われたコインばかり集める
深海魚の夢は、最後方の心は
言葉が飲まれる、言葉が生まれる
最深部の夢は、古代魚の心は
言葉が埋もれる、言葉が生まれる
おろし金を耳に挿して
転げまわっている
桃の実をすぐるため
はしごに登って高い枝に手をのばす
少し時期が遅くなったので
実はピンポンボールのようにまで
大きくなって 枝一杯になっている
このままでは多すぎるので
適当な間隔を ....
せかいがゆらいでゆらいで
ねむいのをおさえて、またゆがむ
あしおとは ふら、ふわ、ふらふらっ、たんっ
からだはひだりにかたむいて、おしりがへんなかたちです
せかいはゆらいで、ゆらいでゆらい ....
それぞれの理想の楽園で、ただよう魂を見よ。
君たちにも見えるだろう。
笑っているのに目にはたくさんの涙を浮かべているんだ。
なぜって、それはわからないよ。
わから ....
「戦争」が始まって半年余り
悲しみが渦をまいてめまいがする
精神薬の空箱が崩れて溶けていった
努力も向上心もそれを書いた薄い紙も
ロジックと倫理を練って叫んだ口も
誰も見とめられないなら ....
2209 2210 2211 2212 2213 2214 2215 2216 2217 2218 2219 2220 2221 2222 2223 2224 2225 2226 2227 2228 2229 2230 2231 2232 2233 2234 2235 2236 2237 2238 2239 2240 2241 2242 2243 2244 2245 2246 2247 2248 2249
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.59sec.