前略
 このクソ暑い日々の中、今もあなたは自分の殻に閉じこもっておられますか?
 私は殻をぶち壊してしまい未だ修復不能という体たらくでございます

あなたと出会ったのは今よりは涼しく、しかし茹 ....
なんだかさ

しゅん、となる時もあるんだよ

大人だってさ



なんだかな

カッコ悪いことばかりなんだよ

大人なんてさ



だから

見逃してほしいんだ ....
看板の電球が歯抜けのように消えた店
街路灯の陰には牙が落ちている
その店にたむろする娘のポケットに
住んでいた鼠の、よくとがれた牙

からかっていただけなんて今更
引き返せないと、思わ ....
生きてやる

 

 わたしは海の見える
 丘に咲いていた
 黄色い花

 一年前の夏
 ブーン ブーン
 という音が鳴り
 わたしの体が切られた
 一緒に咲いていた
 仲間 ....
勿体ぶったつぶやきと
虚像の腹の中で
安堵を貪る君よ
薄っぺらの弱さに
孤独などという 名前を付けてくれるな
始発列車 踏み切りが閉じた音
僕は目覚める 憂鬱な今日の始まり

オレンジとパンケーキ 
よく冷えた牛乳
彼女の作った朝食は 今日も美味しかった

僕は十五日の正午 
お星様 ....
創作意欲と背反している創作技術
作りたいのに作りたいものはこれじゃないんです
ディスプレイに打ち込んでいるこの文章も
作りたい訳だけど作りたかった訳じゃないんです

歌いたい歌はここにあ ....
きみはなぜ生まれたときに
あれほど大きな泣き声を挙げたのだろうか

この厳しくやさしくない世界を
きみはすでに知っていたからだろうか

それとも笑うことは難しいから
その代わりとして泣き ....
夢を見ていた少年のくっせつ
無用の腕が ひとつひとつと音を立て
分針のリズムに置いていかれる
かみなりの先端を指先でひらいて
少年は蜘蛛の巣にからみ合っていく
浮くよりはむしろ しずんで沈ん ....
窓の外には
あたらしくて きらきらしたものが
きっと たくさんあるのです
この部屋の中には ただ
のびきったゴムのような
穏やかさがよこたわるだけなのに
あなたは相変わらず
ただいま ....
きっと思い浮かぶ光景も景色も 今は繰り返すだけで
背景はいつも同じ中に 似たりよったり 歌っている

今は緩めの目尻を撫でながら また繰り返しを刻む いつもの事

お水にカボスを絞って透明同 ....
ねじる腰のあたりいったい
やどるからだぜんぶに
ひとみチカラみちみち
くりかえしくりかえしては
みちなかば
そこをこえたい
そこをこえてゆく
そこをこえきって


できた!
 ....
ご馳走になった
そらまめとエビスビールを思い出し

テトラパックのそらまめと
エビスのロング缶を
セブンイレブンで買って来て

ホタルしながら
ひとり送り盆

わたしも ....
葬儀屋からダイレクトメールが届いた
      人形供養の案内状である      

  そうだ そうだ おもいだすなぁ 

        遠の昔は 昭和初頭
   二人の妹たちが 愛玩 ....
そらみみさまのみみはききちがいのみみ

空気踊るくらいあつくなつく夏の夜
ジャンキー頭は
つぎはぎだらけのだらけたことばばっかり
思い浮かんで
へらず口あきれるくらい
生ぬるい唇ふやけて ....
あなたの立てたポストは脆く
内も外も、やまない雨に濡れそぼつ
底冷えに、這いつくばった無音の小部屋の
差込口は狭く
取出口は固く
錆びた金具
動かない


 こころの番地(アドレス) ....
あくびをしたら

なみだがポロポロでてきた

いまごろあなたの

町ではどかんどかんと花火だろう

強がってみたけれど

ふたりで花火見上げたかった

たくさんの写真の

 ....
夕焼けのオレンジとピンクと薄い水色

併せた柄で帯を巻く
私はガッポガッポとなる
不思議なサンダルが好きだった

手荷物の袋の中身にはきっと
いつも持ってるあめ玉と小銭が沢山入っ ....
山から差す日差しで顔を洗い
谷から吹く風で口をすすぐ
毎日そんな素敵な朝を迎えて
岩盤浴の様に 大地に寝ころび体を清める

そう 人間がもし水を必要としなくても
生きていける生き物だったら ....
美人が遠くに座った 静かなブームに静かに乗り静かにやめる 家出少女は彼女のフリしてうちの実家に泊まりに来てもいいよ ほめられて

ふいに人にほめられて
私のことでなくキミのこと

それは小さな出来事で
たわいもない出来事で
それでもとにかく嬉しくて
こらえようにも
ニヤけてしまう

それが ....
原っぱに出かけよう
そこには盆の間にだけ
夏の組合の人たちが見え隠れし
錆びついた刃物や
色とりどりの皿を持ち寄って
陽気な盆踊りを踊っている
陽気な音楽に誘われて
物を知らない子供が迷 ....
きみはあまり泣かなくなった
うたもうたわなくなった
ほほえむ時間が増えた
笑いごえをあげなくなった
花はすべてドライ・フラワーにしてしまった
部屋からひとつずつ色が消え
そしてすこしず ....
高く登った太陽が
より濃く写す真夏の影
それは微睡む、眩む昼下がり

汗ばんだ首をそっと撫でる風
窓際の儚く揺れる竹簾
それは蝉時雨の白昼夢


向かいの酒屋で風鈴鳴れば
土佐錦、 ....
概念上の自動拳銃の引鉄が脳下垂体のなにがしかに風穴を開ける時、眼球はコントラストのバランスを僅かに淡くして、忘れられた観賞用水槽の中の、小魚の死体を含んだ腐った水のような白になる、ゼラチン .... 七時間の分離の後

凍った脳を温めて
溶けたココロを寄せ集めて

自分の存在を置きたいくせに
身体は宙を漂い出す

午前七時三〇分
駅を行きかう人は健気で

真夏の朝はそっと咲く
真っ赤な
パラボラアンテナは
今日も恋をする

南の島の
センチメートル波を
受け取りながら

灼熱の
コンクリートの上で
鮮やかに咲う

真っ赤な
パラボラアンテナは
 ....
 


この孤独な思索者に

私が今、思い考える事とは一体、何か

そんなものには何の意味もないと

ペソアの放つあらゆる言葉達は絶叫している

もし、君が何者かでありたいと望む ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
前略 あなたへ創輝113/8/18 8:56
大人だってhiroto...2*13/8/18 7:44
鼠の歯すみきたすみ...213/8/18 3:46
生きてやる札中A斬213/8/18 3:35
it青井とり213/8/18 3:34
彼女の作った朝食は美味しかったニワコ213/8/18 2:14
駄作(負け惜しみ)4*13/8/18 2:01
誕生賛歌HAL7*13/8/18 1:31
かみかげ中川達矢213/8/18 0:12
窓の外には青井とり213/8/17 22:57
朝焼の窓の休館日朝焼彩茜色713/8/17 22:06
意志と表象としてのねがえり美砂413/8/17 21:55
そらまめ鵜飼千代子12*13/8/17 21:45
木琴を叩く男(二)信天翁213/8/17 21:24
そらみみさま阿ト理恵613/8/17 21:23
ポスト (想起させるものに、忠実に)乾 加津也9+*13/8/17 21:05
花火吉岡ペペロ313/8/17 20:02
隠れんぼしましょ最都 優113/8/17 19:20
脱水症状Neutra...413/8/17 19:09
美人が遠くに座った北大路京介513/8/17 18:18
静かなブームに静かに乗り静かにやめる413/8/17 18:18
家出少女は彼女のフリしてうちの実家に泊まりに来てもいいよ313/8/17 18:17
親ばかhiroto...2*13/8/17 16:10
盆踊り春日線香213/8/17 16:07
ドライフラワーはるな413/8/17 16:05
真夏の影キダタカシ413/8/17 15:17
音の無い時間には血液の足音が聞こえるホロウ・シカ...0*13/8/17 13:09
いってきますキダタカシ013/8/17 11:31
ハイビスカスnonya16*13/8/17 9:45
もう一人のペソアyamada...113/8/17 1:15

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