たどりついた夢は
果てしない野生の花の大地を
かき乱す風の
熱をはらんだかおり
風の激しさが
花に命を満たし
揺れながら変わりゆくのは
大地の愛をはじめて知る花の表情
新しく生 ....
水中花は
水がある限り
生き続けます
におい
こえ
てざわり
ある種の予感
見えはしないのに
確かに在ったものたち
次は
何に生まれ変わりますか?
一秒に
『チョモラン ....
【みずのように】
蛇口を くぃと ひねると 水が拡散し 飛び散る
靴裏が もえる じっとしてると 背が暑い
のびをすると 山間の風は 水の匂いがして
いままで 聞いたことの ....
正しければいいのだろうか
それぞれがすすむ
正しいと想う道は
歩きにくい他の者には
まだとべない雛を待つ親鳥
とべるきょうだいもよりそい
つかのまの待つ時を
なにごとかうたいながら
....
新しい家もまた川のそば
住みついて
また言葉をつづってゆく
何度もめくった
日めくりカレンダー
口琴は窓の外へ音色を洩らし
綺麗なけむりを吐いて
お気に入りの絵は色違いで揃えて
東 ....
つたない私の生命は
やっと「がんばる」の意味を知り
同時に「がんばるな」の意味も知りました
ありがとうきみ
ありがとうあなた
ほらつたないでしょう
でも
嬉し ....
3時間を越える紙芝居になるなんて
仏にも母にもなれぬ女の美しいぬくもり
しじみ降っている真夜中
さようなら
さようなら
みんな簡単に手を振るけど
この夏は
一度きりの夏
君も
甘夏色の帽子を振って
家路につくんだね
ハ〜イ、お客さん
いらっしゃ〜い
あら、いい男だこと
嬉しくなっちゃうわ
どこ行くぅ?
最後までいっちゃう?
ウフ、冗談よ
赤くなっちゃって
可愛いんだからあ
うん、横須賀中央駅ね
....
茶碗の酒に蛾が溺れている
夜が明けて、車の音が激しく聞こえ出す肌寒い朝
痺れていたらしい昨夜と半生が襲ってくる
やれやれ今日も人生やら生活に眩しい光を当てなくてはならない
束の間の夢幻 夜と ....
文月を何触ること無く過ごせれど
何をか踏まずに過ごせざりけり
セーラムのメンソールは苦手
でも始まりはゴールデンバットだった 二十歳未明
ベランダの一人蛍ごっこ エアロスミスが流れていた
UKロックはまだ わからなかった
KOOLのマイルドも苦 ....
暑いうえに
剛力の
全裸ワンワンスタイルを
想像してしまったため
アソコは
アッチッチの沸点超えなもんだから
冷蔵庫でキンキンに冷やした
TENGAで処理する
ほとぼりとほとばしりを
....
うしろむきに種を食べていた
あのとき
あなたがわたしを好きだとしっていたら
あんなには幸福じゃなかったろう
鏡とするような接吻ばかりした
そのむこうに
だれかはちゃんといたのに
....
鳥は飛ばない
不在だらけの世界で
決めていた
啼けと言われたら
もう
飛ばないことにしようと
鳥は決めていた
鳥は飛ばない
著作権は著作者の死後五十年を経過するまでの間、存続する。
(著作権法 第五十一条 第二項)
死んでも背負(しょ)って、あるくものだと思ったか
だれ ....
死んだら地面に埋めてくれ
....
こう暑いと
身体の内側から
冷やさないことには
やってられないわ
とお嘆き奥様に
是非お使い頂きたい
ご主人からは
決して得られない快感と
爽やかな清涼感を
同時に味わうことが出来ま ....
触れてほしくなくて
触れてほしい
貴女の温かなその手を
強くなんかないんだ
弱くて脆いんだよ
でも馬鹿だから
辛くとも苦しくとも
背中を見せたがるのだ
誰も見ることなんて無い ....
真夏の青空を
吸い込む
くちびるから
生まれる蝶の
羽根の色は
南太平洋の耀く
海の色よりは
ずっと淡く
抜けるような天空の
青空の色に近い
在りし日の情熱からは
傍らで誰か ....
デモンストレーション用のワゴンカーを運転していた後輩から、切羽詰った感じで電話がかかって来た。
「先輩、この車、どこに止めたら良いんですか。」
他の仕事をしていたので、メンドクサいったらありゃしな ....
まつ毛に神経を注ぐ それが まなざしを深く見つめることの出来る
光線の反射を逃がす 導かれるに値する景色を見つめさせてくれる
見たいものだけ 見させてくれ
異性に恋する焦がれの痛みを 和らげ ....
羊をたくさんたくさん数えたさ 本も一部屋分読んだ 煙草も辺りが煙る程吸ったさ
だけど今夜は眠れない 君の夢ばっか見るんだもの とても切ない夢さ
地球が凍結する本やメンタリズムの本を君は喜ぶ 人 ....
共産主義における
マルクスのように
日本の保守と呼ばれる人たちの
教科書といえる存在が
福沢諭吉なのではなかろうか
福沢諭吉は
頭で人を動かす人を
えらい人であるとし
そういう人に ....
悪口言うのは嫌い
でも他人の欠点ばかり目に付く
言いたくない言葉が
ふいに溢れる
それは言いたいのと一緒
自分には甘い
心に決めたはずなのに破る
時と場合と人でなんて
言い訳ばかり ....
プレゼントの花束には毒が入っていました
「いいかい。これはバラという樹の生殖器だ。植物の涙ぐましい進化の歴史さ」
彼の長い舌はまるで昆虫の吻のようでもありました
「いひひひ」
プレゼントの ....
男と女が深夜の商店街を歩く
沈黙を補うのは二人の足音
シャッターが風で
がたがた揺れている
二人はこれからのこと
もう既に知っている
なあ、今から自宅で心中でもしようか
相手が俺でも ....
柿ピを
手のひらにザーッとあけて
口の中に流し込む
人のいろんなものの結晶
一つもこぼれないように
指先をすぼめて
柿の種もピーナツも
ひとつづつままない
そんな余裕はない
後悔 ....
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