雨は、あなたを育むでしょう
私もいろいろな雨に、降られました
きりさめ
にわかあめ
長い長い雨だれの音が
ぽつり、ぽつり、と滴るごとに――
潤う土の根を伝い
茎を伝い
....
戦いが終わってから
何度目の春?
相変わらずそばにある
同じ殺人兵器
あの頃戦車で
飛ばした
基地までの道
今はヤマハのバイクに乗って
星を見ながら走ってる
私を降ろしたあと
ジャ ....
....
薄いピンク色 果肉より食い気に成り下がる
ハーゲンのストロベリーアイスクリーム
愛してやまない
庶民のシュートができた時の喜びのような幸せを
感じて 薄いピンク色 濃くあ ....
あなたが眠るのを待って
部屋じゅうに花を飾ろう
あなたが起きるまでには全部捨ててしまおう
一瞬にからめとられるまえに
病室を出るのだ
花瓶を窓から投げて
割れる音の一瞬まえまで ....
タクシーで
あの車追いかけてくれって言ったら
ほんとうに
追いかけてくれるのだろうか
いちど試してみるか
涅槃クリーム
内なるものなんてくそくらえ
涅槃ク ....
とろんとろに
とけはじめてる
ゆでめんのような道端で
ひまわりの言語が
じりじりと焦がされてゆく
夏 ですね
いつかの遠浅に
置き忘れたままの
白い椅子に腰かけて
ちょっと ....
きょう美術館でシャガール展は観なかった
美しい青が踊り
悲しくなって微笑んだ
僕は僕の人生とミスマッチしている
一人の時にだけ呼吸する
奇妙な半魚人だ
夏に生まれな ....
行き詰まっているが
その原因が分からない
問題が何か
把握できない
取り敢えず
パンツの上から
擦ってみる
少し気持ちが
落ち着くが
それだけだ
解決には至らない
足りない
決 ....
毎日暑い日が続いていた・・・
そんなある夜
僕は海苔巻きを食べていた
パカッと割ると中身が見えた
きゅうり
玉子焼き
かんぴょう
etc
えいって噛み付くと
グギッて音がして激痛が走 ....
白く反射する月を
見つめていると
見えない血がにじんで来る
無言はしたしい
いつかのさようならが
ふたたびあいさつをしている
忘れていたことを
思い出す
....
ずいぶん遠くの砂浜には
朝方に打ち寄せる小さな流木が
たくさんありました。
きっと誰かの海辺の
記憶の果てにあるはずです。
どのぐらい時間をかけて
どこから来たのか
わかりません。
....
それまでは
快調そのものだったのに
急に雲行きが
怪しくなったと思った
次の瞬間
突然激しい
下痢に襲われ
トイレから
一歩たりとも
動けないってこと
ありませんか?
特に東南ア ....
その計画は1991年に始まった
世界でも優秀な研究者が6ヵ国から集められた
その計画の名前はヒトゲノム計画
ヒト1人分の遺伝子の配列を解読するのが目的だった
より簡単に述べるならヒトの ....
枝豆を茹でる
さやには産毛がひしめいて
そのあおい膨らみに
おまえが未成熟のまま
刈り取られてしまったことを
想う
夕立は夏の序曲
塩をふって
硝子の器に盛り
冷蔵庫に冷やしてお ....
不穏な色をした空に
待ち焦がれていた雷が鳴ると
大急ぎで台所に立って
山盛りのサラダを用意する
ボウルを抱え
窓の前に陣取り
ぽつぽつと落ちてきた雨に
もっと土砂降りになれ
空が割れる ....
どこかでたしかに会ったことある人に
挨拶してはみたものの
結局あれは誰だったのか
日が暮れるまで思い出せなかった
減るものじゃないけれど
宙に消えた「こんにちは」が
なんだか寂しい ....
【解釈学】
わたしたちはさまざまな
解釈するものごとの中に住んでいる
1、 シュライエルマッハー
テキスト化された法律や文書を
それぞれの主観で理解する
それらを統一し一般的な ....
かなしみの穴埋めをしてくれるかのように
君はマンドリンを弾いて唄う
曲は北国の冬の歌
さやかな雪のまばゆさが煌めく
君はふとマンドリンを置いて
場面は転じ
ちいさなホールだったはずが
....
ぎゅーってしてやろうか
ファンデで隠している聖痕がある
永遠の翌日も I Love You
鮮やかな蒼を僕は見つめる
見慣れたはずのその蒼
いつもより高く広く感じるのは
なぜだろう?
静なか碧を僕は見つめる
大好きなはずのその碧
いつもより遠く広く感じるのは
なぜだろう?
....
雨戸を閉めきった家が並ぶ
かんかん照りの通りを行く
夏の盛りの日中
打ち水のあとも乾いた道には
猫の一匹もいない
影ですら焼き付くよう
こんな時にどこからか
トロイメライが流れてきたら
....
君は何故
詩を書くのだ
誰かに褒められたいからか それとも
誰かを絶望に叩き落としたいからか
例えば、政府や政治や世の中の連中に不満があって
それを言葉に書き写して
....
私が私の最古の記憶を思い出そうとするとき
私は、母から聞かされた、私が覚えてないエピソードをその記憶としてしまう
私の知らない私
私の奥に億の数だけある、愛されていた経験
山の入り口からただ一つの一軒家を過ごして笹の攻める狭い道をゆく
獣でさえ通いそうなこの道で行く末を想う
知り合いはいない ただ一人 風はやや強いがしのげるほどだ
もう末もない人間が何を想 ....
何かの偶然で
チョコレートとバナナを食べる時がある
それは特別に用意したものではなく巡りあわせ
チョコレートを口に放り込んで小腹具合にバナナを齧る
またはバナナに途中ちょっと飽 ....
都会の喧騒から逃れるようにこの村へ来た、新たな道程。
久しく見なかった青い空は高く眩しい。
なんて清涼な空気、美しい山々の稜線。
私は自分の在るべき場所をようやく見つけた嬉しさに浸る。
....
涼夏申し上げます
氷のしぶきを想像したいと思われる候 いかがお過ごしでしょうか
私は夏バテすることもなく元気に過ごしています
今日は仕事も休みでリビングに寝転がり クーラーの下 側に ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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