忘れたことを縒り合せた糸で
軌道エレベーターを作ろう
スペクトラムにロマンじみてる送話には
3歩ほど首をかしげるくらいが正直
しゃっくりのようなブレスを挟んでくれたら
じっと声が ....
週末
いそぎあしで帰った
どしゃぶりの雨のなかさ
かなしみはひきずったままだったさ
雨粒の落ちるはやさで
やさしさを抱きしめられたらよかったのになと
インスタントコーヒーを飲んで
ああち ....
ことばはとめどなく産まれるけれど
ひとつもどこにもとどかない
やわらかい壁がゆれる
わたしがあなたのそばに落ちるとき
きっとひとつも言葉をもたないで
まばたきだけでやりあうような
....
今日は月が邪魔しないから
夜更かしをしよう
暗闇に紛れてしまえば
溶ける感覚に目を閉じて
私はもう何者でもなくなる
誰かと何時でも繋がれる
人工的な明かりは
電源を断ってしまえば
....
覚えたてのシンカーの握りかたで
深く沈んでゆく
午睡
サイドハンドスローで
手渡された
ワンナウトランナー
八月二十日
野球帽のひさしの影に
そっと触れる
オーシツクツク
....
130717
無神論者はもちろんなんとも思わないよね
神様がいなけりゃ怖いものないと思っているんだもの
神は強い魂が生み出したものと ....
7/28 今日は、逗子のおばあちゃんの家に行った
近所に住む同い年のヒロシくんと雪合戦をした
ヒロシくんは野球が上手いので、僕は10回当てられた
だけど、僕は3回しかヒロシくんに当てられなか ....
エアコンをつけてまどろんでいる
ねむくもないような、とてもまぶたが重たいような
外から、何か求める幼い声がする
めんどうならすべて切ってしまえばいいのに
耳にだけ意識を持ってい ....
僕は僕が誰かを知らない
僕は僕がどんな場所にいて
どんな人間であるかを知らない
僕は僕が誰かを知らない
どこに生まれて 何を話し
何を口にして 誰を愛 ....
誰にも必要とされない仮面をかぶる
全裸じゃありません僕が考えたキャラクターのコスプレです
俺の悪口でもウケたのならいい
問【食べ物を残すと祟られるのだろうか】
答【ライオンに きいてみました】
ライオンとして 食べ残しは ハイエナにあげました
すてきな死肉でしたが ハイエナは かみさまに感謝したでしよう
先 ....
(波が、足もとで。)
うまれたばかりの波の子らが
ころころと笑いあう
くるぶしの
ちいさな砂が
星のかたちの足あとをつけながら
ひそやかにのぼってくる
ふくらはぎの
わすれてし ....
ま昼にうす闇の絶望をえがいて
えがききれずに筆を折るのはおよし
空はまいにち傾いて
だんだんに染まる木々や青を
眺めている場所がちがうってだけだろう
筆を折るのはおよし
ま昼にはま ....
雨のなかの馬
時間さえ檻のなかに閉じ込められる
そっと名前を呼んだ
季節が過ぎて青いさびしさが満ちてくる
後ろさえ振り向かず駆けていこうとする
雫のビーズをまき散らす夢よ
どうか名 ....
触れられない
ウミガメの産卵をはらはらと見つめるように
あなたの泣き顔を見つめる私です
あなたは苦しんでいるというのに
私はあなたに触れられない
透明なのです
朗々 ....
彼は彼女のことを垣間見た
彼女は彼の視線に気付いていた
だが彼女は彼と目を合わそうとしなかった
彼は彼女のことを垣間見た
なぜなら彼女は他の男と楽しそうに会話をしていたからだ
だが彼女は ....
dokokanosekaide
dokokanonamaede
kyoumomabushiisoitsu
dokokanosekaide
souyobuyatsunomaede
kyou ....
眺めているだけで満たされていた
モノクロ写真が色づくように 雪解け水が流れるように
チョコレイトの甘さに依存していた
苦い失敗を忘れるように 白い制服が汚れるように
後ろ髪引かれる君にさよ ....
殺し屋の看板は下ろしました
ついに一件の依頼も来なかったけど
前科者の看板は外せないしね
ロンドンの中央を走るバスに貼り付く
いくつものガムを剥がして
ぼくは本当に会いたいものにだけ会い ....
すいすいすいすい
生きていってくれることが
ヒョウスケくんはいちばん
うれしいうれしい
愛するアーヤが
つかれもしらずに
皆の人気ものであることが
ヒ ....
アーヤはつよいこ
アーヤはよわいこ
ばたばたなのはやさしさのせい
ばたばたなのはさみしさのせい
アーヤはみんなの
みんなの人気もの
アーヤが疲れたら
わが ....
じぶんをかえりみず
アーヤが誰かを助けにゆく
じぶんをかえりみず
ヒョウスケくんが誰かを助けにゆく
ふたりがこわれてしまいそうなとき
誰かふたりを助けてください
ア ....
コンビニエンスストア
毎日欠かさず立ち寄って
まだ見ぬフレーバー探してる
微炭酸 無果汁 200円
喉元を過ぎる甘酸っぱさは
青春のそれとはまた違い
少し、少しだけ擦れている
....
大丈夫って言葉はカタカナで書くと愛着湧く気がする
手書きだと特に
今日も面倒の中に
埋もれていく
ランナーズハイと
苦労からの幸せ
面倒を避けて平らな道を歩く
何もない道をただ歩く
何もかも素通り
生まれた家よりも
外での暮らしが長くなると
前世のことのように思えてくる
たしかに今
それはあるんだけど
幻に見えてくる
今度のお盆は
最後の帰省になる
これで ....
象
ふるさとの草原も夕日も君は知らない。君の母親も父親もふるさとを見たことが無いからその広大さも見事さも話に聞いたことすらない。そこに憧れることもなく、ただ与えられたスペースを歩き与えられ ....
七月の青い空には漂う硝子の雲たち
手のひらの上には天使の破片
陽射しにきらきらきらめいている
これを僕にくれたのは君だったかな
それがどうしても思いだせない
君がよく口ずさんでいた
夏 ....
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