お前には本当に今私が、血を流しているように見えるか。
むこうの方で人が死んでいるように見えるか。
お前の存在は他者の認識によってのみ確定する。
本当にお前の前に今私はいるか?
フルスピードで 駆け抜けた
リミッター ギリギリチョッブ
何となく 一生懸命な 気がした
振れるほどに 遠く
触れるほどに 狂おしく
眺めるだけで 最高だった頃
身近だった 心 ....
風が身の幅を寄せて悲しみを吹き渡る
蒼白な月はちょっと捻じれて孤独をうたう
僕たちは崖っぷちを降りたらしばらく水平を保って喀血する
航路を失った船は喪失を柔らかく受け止めて輝き
....
これは本当のお話
ぼんやりぼんやりぼんやり雲の中では
今日も
小さな小さな
トンガリボーヤが仕事をしています
その小さな小さな
トンガリボーヤは
ため息を ....
くそさびしい夜だ
痛かったやろ
こわばったやろ
目どこ見たら
わからんようなったやろ
胸こげたやろ
ゆびさきしびれたやろ
息あさくなったやろ
そんなじぶ ....
よる、靴をなくした少女が泣いていた
やわらかな足を痛めた
灰色のコンクリートが
きらきらと少女の足を彩る
いちばんぼしは
ためらわず光っていた
街灯は少女の足もとを
ずっと照らし ....
ミニスカートをはいて コットン素材に日差しが恋をしている
色気が照れながら 気分を上げて歩いてゆく
ヒップホップ特有の香り ライムとレモンを口ずさみながら
日焼けを気にせず タイトな ....
特技の欄には「気づかないふりをすること」
きっと今感じてるよりもっと
いつも何かに傷ついてるから
たまねぎのノンオイルドレッシングが
わたしの喉をつたって
ああ
わたしの嫌いな ....
足をつけ
渡ってみたら
浅いせせらぎだった
キラキラ
光を浮かべてた
攀じ登ってみたら
低い壁だった
何一つ遮ることなどできないような
飛び越えてみたら
小さな亀裂に ....
「もうここには戻らない」と言わんばかりの切ない足音をたてながら、女は階段を登っていった。
一人で飲むウイスキー、氷はグラスと弾けて明るい音をたてる。
いつもより爽やかな味わいに、驚きを隠せない ....
朝方に始まる朝の声
自然の流れにノリながら、
耳を澄ませば聞こえるよ 、
素敵なセミのハーモニー。
しあわせのふり
するひとに
ふりまわされて
ときどきいつも
そうだった
あてられんなよ
あたしがきめたことだから
そう言われるたび痛いよ
その禁句も ....
テシ坊が死んだ
たまたま声が聞きたくなって携帯に電話をかけたら彼女が出て
去年亡くなったという
東京の西葛西に住んでいた頃膀胱がんになった
煙草もやめて摂生していたのだが
その後名古 ....
君の絵の具に赤色はなかった。
赤い色をいち早く使い切ったわけじゃないみたいだった
新品の絵の具に
赤い絵の具だけが入っていなかった。
美術の時間 色面構成で、どうしても赤い絵の具が必要だっ ....
吹く風に潮の香りが混ざり
潮風になり心地良い
海が見える場所
私のお気に入りの場所
あなたと行きたい場所
どのような話をしても
退屈に感じることはない
ただ深い愛がそこにある ....
おにいちゃんの夢を
巻きとった滑車が落ちて
あたりは一面トルエンの泉になりました
うつくしい場所です
眠っていると
肩にとまったツイバエに憑りついて
3秒前のことはぜんぶ忘た
....
この世界に上手く溶け込めるように
私は また 誰にも見えない透明な仮面を被る
それは社会性というやつで
たまに
どちらが「本当の私」だったのかと分からなくなる時がある
そもそも「本当の私 ....
切れ切れのあらすじ
離れ離れのせりふ
緑と青と白とその隙間にある
無数の明るい色と寒い色
大脳皮質の砂浜で拾い集めたら
海馬のカレイドスコープに仕込んで
いとおしむように回す
....
ミニカーみたいな自動車のうごきが気色悪いので、思想をちぎってはなげふるえている。
これは、(こんな)くもり空いちめんのま下に、ビルを行き交うわたしの愚直としてどうぞ。
半とうめいに透き通ってい ....
1
雨に打たれながら
空をふり仰ぐ
喜びは消えて
土に手を当てて
星の身体の温もりに
触れる喜びも奪われた
原発の吐息が
燃えている
風に乗り 雨 ....
ひとが見ていないところで優しい
テラスハウスに入れてやろうか
部屋片付けろオバケが出た
貧乳
なんて哀しい
言葉
貧乳
なんてつらい
現実
あたい、ひょっとして
このままなの?
そんなイヤな予感
がし始めたのは
中学2年の夏
オケケはもう
ボーボーなのに
....
バーガー・ショップの狭いテラス
台風のあとで椅子が倒れている
ケチャップでよごれた君の唇
文脈を外れた一行のごとく
包み紙はテーブルをこぼれて落ちる
恐怖
....
ひとめたちどまり
ふためあいゆき
ふたりっきり
ことたりて
えんえん/なかない
えいえん/かない
えんえい/てつなぎ泳ぐ
わたしたち、完璧でないことの楕円のプールを
透明な地図をつくるような風は、きみの小さくふる手のかたちをしていた。
ドーバーの霧から、アンプラグド
見渡す霧の奥 彼方まで 異国の大陸まで 世界中まで
くるりと打つ あの音を鳴らす 手の先の分身
発祥の地 DNAしか成せない 芸術の一角 センス
その国 ....
八月一日
骨を転がす夢を見た
八月二日
私ではない、誰かの
八月三日
ブレーキを踏む摩擦の音
八月四日
君は居ない、もう居ない
....
「透明の色が見たいんだ」
あなたがそう言ったのはよく覚えている
わたしが何て答えたのかは忘れてしまった
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